自分がやらないといけないという意識が芽生えた。
――昨シーズンを振り返って
個人の中では良い結果が出たのかなと思っています。というのも、今まで勝ち越すことができなかった相手に1勝1分で初めて終わることができたので。でも早慶戦では全然勝てていませんし、毎年同じですけど、そこで結果を残せなかった悔しさはありますね。
――今シーズンの目標は
昨シーズンは良い面でも悪い面でも、目標にこだわりすぎてしまった部分がありました。それはすごく良い事だとは思いますけど、遠い目標にこだわってしまったが故に、目の前の試合に集中し切れなかったり、力を出し切れなかったところがあったと感じました。今シーズンは“一戦必勝”をスローガンに掲げて、まずは一つ一つを大事に、勝ちにこだわっていこうと意識しています。
――主将になってから心境の変化は
責任を感じる場面が多いですし、自分がやらないといけないという気持ちが昨シーズンまでとはだいぶ違いますね。先日の春の大会(関東大学選手権)で負けたときも、「自分が点を決めていれば勝てた」と強く感じましたし、なにより一番大きいのは、今シーズンは今までよりも良い緊張感を味わうことができていることです。
――後輩との接し方で意識していることは
特に今までと変化はないですね。主将になったから別に偉くなったわけでもないですし、そこで壁を作ったり自分が変なプライドを持ってしまうのはあんまり良くないかなと思っているので、ただひたすら自分のできることを、淡々とやり続けるというのが重要かなと思っています。
――オフの過ごし方は
部員といる時間を長く取るようにしています。早稲田大学を始めとする一部の強豪校は全員寮で生活しているんですけど、慶應は実家だったり一人暮らしだったりバラバラで、部活をやるときしか一緒にいる時間は取れないので。オフ期間は部員の誰かと遊びに行ったり、ご飯を食べに行ったり、そういった時間の使い方が多いように思います。あと部内で今、シリーズものの映画が流行っていて、借りてきて皆でDVDを見ています。チームの雰囲気はすごく良いですね。
早慶戦について
自分の代で勝ちたい。初めて見る方も楽しんでほしい。
――早慶戦に対する思い入れは
あれだけの大舞台で試合をできることは大学生ではありえないことなので、40年間早稲田に勝てていないですし、自分の代で勝ってやろうという思いはすごく強いです。ただ、ここまでこのチームで3年間やってきて、特別だという意識を持ちすぎたせいでプレッシャーになったり重荷となってしまった部分もあったと感じているので、早慶戦も同じ一つの試合だという意識で臨もうと思っています。
――早稲田の印象は
強いですね。強豪校から毎年良い選手が入っているので。あと早稲田の主将が僕の同期なので、自然とライバル意識が湧きますね。
――近年は先制しながらも、負けているという展開が続いているが
先制点を取れるほどの実力がついてきたことに、自信を持っていいと思っています。ただ、コンスタントに優位な状況で試合を運べないところが課題ですし、得点を奪えなかったり失点につながってしまっていると思うので。先に点を取れるということは、勝てる可能性を持っているとも捉えられると思っているので、着実に力をつけている証拠だと思います。
――注目してほしいポイントは
アイスホッケーには、フィールドが氷上であるという他の競技にはない特徴がありますよね。そして、一番の魅力はやっぱり“コンタクトスポーツ”だということ。ある程度のぶつかりが許されていて、アメリカンフットボールなどと似ています。早慶戦でこの競技を初めて見る方もいるかもしれないので、そういったところを見てほしいですね。あとはスピード感や攻守の切り替えといった点でもすごく楽しめると思います。
――最後に早慶戦への意気込みを
ずっと勝てていないという現状をしっかり受け止めて、今年はスタッフもチームも一新されてここまで頑張ってきましたし、どうしても春を良い形で終わりたいので全力で頑張りたいと思います。
――ありがとうございました!
(取材 木下彰)
【試合告知】
第61回早慶アイスホッケー定期戦
5月9日(土)@新横浜スケートセンター
現役戦16:30~FACE OFF
最後にこちらが告知PVになります。ご覧ください!
https://drive.google.com/file/d/0B6hEybKbS-mWZVhTWW81bHlRRlk/view?usp=sharing
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