――今季リーグ戦の印象は
「出だしは良かったのですが、途中で失速してしまって、それは戦術的に迷っていたりして、思い切りいけなかったところがあったのかなと思います。それでもきちんと解決して最後にはメンタルが持っていけて、前期最終節は引き分けでしたが良い内容でした。後期はそこを引き分けでなく勝利に持っていけるように、負けゲームでも引き分けに持っていけるようにしたいと思います。」
――途中出場が多いなか、呼ばれたときはどんな気持ちで試合に臨みましたか
「調子が良かったのですが、守備的に少し問題があったので、自分としてはなかなか使われないなあと思ったりもしました。試合に出たときは良いプレーもできたので、それで結果さえ残せば自分でももっと前線へ行けるかなと思っていて、最後にこうして点が取れたので、そこは監督にずっと言われ続けてきたことをできたので、良かったです。」
――激しいポジション争いはどう感じていますか
「楽しいですね。いろんなメンバーとの組み合わせの面もあるので。だいたいだれがどんなプレーをするかは分かっているので、自分も合わせるのは下手な方ではないので。」
――ご自分にとってのベストゲームは?
「やっぱり国士大戦ですかね。スタメンで出た順大戦は全然だめだった印象があります。」
「キレとゴール前でのサッカー感性」
「キレとゴール前でのサッカー感性は、秀でているんではないかなと。キレについては、裏に出たボールもアグレッシブに行けるところが、一つの持ち味です。またゴール前での感性は人より割と秀でていると思うので、そこを磨いていって、90分間でそんなプレーが何回できるかにどうつなげていくかを、意識してやっています。」
――4年生になってから苦労したこと、感じていることはありますか
「個人的に調子が良かったのに、出場も途中からが多くなってしまって。それでも流れを変えたり、結果に結びつけるプレーをできるようになっていかないとと思いながら、プレーして来たので、あまり苦労した点はなかったですね。」
――ご自分の好きな得点のパターンはありますか?
「自分がボールに関わりながら、最後にもう一度自分のところに来るところでシュートで決められたらいいですね。3人目の動きで飛び出して決めたり、得点パターンはいろいろ持っていますが、そういうシーンが多いかなと思います。僕がパス出して、関わりながらもう一度もらってシュートするという形が理想なのですが、なかなか大学トップレベルになるとそんな頻度もあまりないので、どんな得点パターンでも形でとっていけるように努力はしています。」
「皆で若き血を歌いたい」
――最上級生として迎える早慶戦ですが、思い入れはありますか
「4年間やってきた仲間たちが、試合に出れずにも作ってきてくれた場なので、最後に恩返しできる場であって、色々な試合がありますが特にこの早慶戦では一つの大きな恩返しになると思います。仲間だけでなくて関係者、友人や親にも自分はここで頑張っていると示せるので、慶應がひとつになって喜べるのはこの舞台での勝利が一番大きいかなと。去年は終わった後に早稲田がやっているのを見て、今年は皆で若き血を歌いたいなと思っていました。」
――伝統の早慶戦、何を見てほしいですか?
「試合前の雰囲気であったり、選手だけじゃなくて影でサポートしてくれている仲間が作り上げてきてくれたものを、少しでも見てほしいと思います。」
――最後に、早慶戦に向けて意気込みをお願いします。
「絶対に勝ちたいです。」
(取材 熊谷健二、木下彰)
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