慶應スポーツ新聞会

【柔道】一本ラッシュ見せ、実りあるベスト16 / 全日本学生柔道優勝大会

 

左から安藝、辻、郡司、後藤、長田、中沢、新藤

左から安藝、辻、郡司、後藤、長田、中沢、新藤

1887年に創部した、日本最古の運動部の慶應義塾柔道部。男子は昨年の1回戦負けの悔しさを胸に出場した。安藝悠馬(経4)新主将、ユニバーシアードでも活躍した後藤隆太郎(政3)の活躍もあり、初戦から一本勝ちラッシュ。3回戦で日大に敗れたものの、収穫のある大会だった。一方の女子は初戦は突破するものの、昨年同様2回戦で敗退。体格差に屈した形だった。    

  2015年6月27、28日(土・日) 平成27年度全日本学生柔道優勝大会(男子64女子24回)

場所:日本武道館(9:30~)    

<男子出場選手> 安藝 悠馬(経4=慶應義塾)、郡司 拳佑(商4=慶應義塾)、新藤 嘉喜(商4=慶應義塾)、辻 卓也(商4=慶應義塾)、後藤 隆太郎(政3=慶應義塾)、中沢 嵩史(総3=國學院栃木)、長田 治親(総1=秋田)    

 

昨年は大柄な相手を多く要した清和大学に初戦負けという悔しい結果に終わった慶大。今年は安藝悠馬を主将に据え、昨年の雪辱を晴らしたい。

大外刈りで一本勝ちを収めた中沢

大外刈りで一本勝ちを収めた中沢

初戦の立命館大戦。重要な先鋒には新藤が任された。体勢を低くし、奥襟をがっちりとつかんだ新藤は相手の体勢を崩すとそのまま寝技で一本勝ち、慶大に勢いをもたらす。その流れのまま次鋒の中沢も大外刈りで一本勝ちを収め、幸先よく2連勝を飾る。慶大3人目はルーキーの長田。新人ながら全国大会の畳に臨んだ。大外刈りや内股を仕掛けに行くが、捉えきれず引き分けで次へとつないだ。

内股を豪快に決めた郡司(左)

内股を豪快に決めた郡司(左)

中堅は慶大のエース、そして日本のエースへの階段を上っている後藤。左手を上手く使い相手の動きを止め、指導ポイントを稼ぐと、最後は大外刈りで一本勝ちを収める貫禄の試合運びを見せた。慶大5人目にはポイントゲッターの郡司が畳へ。昨年敗れた悔しさを胸に、開始1分で得意の内股がさく裂し、一本勝ちを収めた。 続く副将戦の辻は、指導を受けてからギアチェンジ。畳を広く使い相手を動かし、内股で相手を沈めた。大将戦には主将の安藝が出場。相手を後ろに倒し、そのまま寝技で勝利し、6-0で初戦を突破した。

 

1回戦(vs立命館大学) ○6-0

  名前 決まり技 名前(立命館大)
先鋒 新藤 横四方固   安村(高川学園)
次鋒 中沢 大外刈り   ライムンド(常翔学園)
五将 長田   ×   吉田(相洋)
中堅 後藤 大外刈り   長野(仙台育英)
三将 郡司 払腰   森元(天理)
副将 内股   秋山(清風)
大将 安藝 横四方固   阿部(阿波)
2日目に行われた流通経済大戦では、中沢が櫓投げを豪快に決め口火を切ると、次鋒の長田もケンカ四つの拮抗した展開から大内刈りを決め一本勝ちを収める。辻が引き分けで次に繋ぐと、後藤が開始1分足らずで相手を足払いで崩し、悠々と勝利。新藤は破れてしまったものの、郡司が得意とする内股で一本勝ちを収め慶大の勝利が確定すると、大将戦では安藝が大柄相手にも屈せず、低い姿勢で潜り込み豪快に一本背負いを決め、5-1で勝利した。

今年度主将の安藝

今年度主将の安藝

2回戦(vs流通経済大学) ○5-1

  名前 決まり技 名前(流経大)
先鋒 中沢 櫓投げ   佐藤(中京)
次鋒 長田 大内刈り   野田(大成)
五将   ×   橋場(つくば秀英)
中堅 後藤 出足払い   渕田(鶴来)
三将 新藤   払腰 太田(箕島)
副将 郡司 内股   林(中京)
大将 安藝 背負投   矢舩(箕島)
  3回戦は強豪日本大学が相手。長田が先鋒に抜擢されたが、有効を奪われた後、前のめりになったところで払い腰を決められ、一本負けを喫してしまう。続く郡司は2013年世界ジュニアのチャンピオン・レイズカヨルを相手に、小外刈りや大外刈りでポイントを奪われると、残り20秒で体落としで一本負け。しかし3人目の後藤はこの悪い流れの中でも、しっかりと技ありポイントを2つ稼ぎ、合わせ技一本勝利を収める。星を1-2とした慶大だったが、日大の高いレベルの前に屈し、白星を飾れず1-6で敗れた。

日大戦唯一勝利した後藤

日大戦唯一勝利した後藤  

3回戦(vs日本大学) ×1-6

  名前 決まり技 名前(日大)
先鋒 長田   払腰 向(高岡第一)
次鋒 郡司   体落 レイズカヨル(前橋育英)
五将 後藤 合技   本間(羽黒)
中堅 中沢   送足払 制野(東北)
三将   大外刈り 佐藤(静岡学園)
副将 新藤   横四方固 尾崎(作陽)
大将 安藝   指導4 安達(北海)
昨年度は初戦で敗れたが、今年はベスト16という結果だった。勝利した12試合ですべて一本勝ちと、技を決めきることができた。今後この日対戦した日愛などの強豪にどう立ち向かっていくのか、チーム安藝の挑戦はまだ始まったばかりだ。    

 

<女子(3人制)出場選手>

鬼谷 奈津子(理4=高知学芸)、難波 英里(看4=敬愛)、高尾 櫻子(総3=大成)

 

女子部は先日の東京学生大会において準優勝という結果を引き下げて全国の舞台にやってきた。ポイントゲッターの伴美弥子(文2)をケガで欠くこととなったが、チーム一丸でベスト8の目標に向かう。

初戦、抑え込みで一本を奪った鬼谷

初戦、抑え込みで一本を奪った鬼谷

大事な初戦の先鋒は女子主将の鬼谷が務めた。開始間もなくして相手を倒し、寝技へ。わずか45秒で一本勝ちを収め、いい流れをつかむ。しかし次鋒の難波は攻め手がなく、ポイントが奪えない苦しい試合展開。残り30秒のところで有効のポイントを奪われ、敗戦してしまう。相手の北海道大は選手が2人しかいなかったため、高尾が不戦勝となり2-1で2回戦へとなんとか駒を進めた。

女子1回戦(vs北海道大)

  名前   決まり技   名前(北大)
先鋒 鬼谷 横四方固   芳賀(宮城第一)
中堅 難波   優勢 佐藤(横手)
大将 高尾 不戦勝     ×


2回戦、先鋒として臨んだ高尾

2回戦、先鋒として臨んだ高尾

 

2回戦では先鋒の高尾が身長差がかなりある相手との対戦となり受け身の展開が続く。攻めも思うようにできず、かけ逃げや指導による指導4での負けとなってしまった。後がなくなった慶大は2人目の難波がこちらも体格差がある相手に向け積極的に仕掛け、指導ポイントを加算していくが、有効技に欠け引き分けで終える。大将戦には1回戦で勝利している鬼谷が畳へ。後がない展開に、前へ前への柔道で指導ポイントを重ねていく。一時は技も決まりかかったが惜しくも場外の判定。それでも攻めの姿勢を貫いた鬼谷は指導4で勝利をもぎ取り、決着は代表戦へと移された。

代表戦に難波が臨むも惜敗

代表戦に難波が臨むも惜敗

代表戦には難波が出場。何とか勝利を手にしたいところであったが、体格差が歴然としていた相手に苦戦。大きく揺さぶられ、大内刈りを決められ一本負け。女子は昨年同様ベスト16という結果に終わった。 「対格差のある相手への対策はしていた」(鬼谷)が惜しくも敗れてしまった。目標としていたベスト8へは届かなかったが、この悔しさをバネに今後の個人戦、早慶戦への期待がかかる。  

女子2回戦(vs名城大)

  名前   決まり技   名前(名城大)
先鋒 高尾   指導4 古川(広島皆実)
中堅 難波   ×   廣川(浜松商業)
大将 鬼谷 指導4   高増(広島皆実)
代表戦 難波   大内刈り 古川
    ※記事掲載が遅れ、申し訳ありません

(記事:荒川智史 写真:合場將貴)    

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