【野球】豪華球宴で慶大勢の活躍が光る！　東京六大学野球オールスターゲームin高知

８月２３日（日）　2015東京六大学オールスター第２戦

チーム陸援隊（早明立）vs　チーム海援隊（法慶東）＠高知県立春野総合運動公園野球場

東京六大学野球連盟創立９０周年の今年のオールスターゲーム。第２戦は高知県の県立春野総合運動公園野球場にて熱い戦いが繰り広げられた。慶大からは、山本泰寛（環４）、谷田成吾（商４）、横尾俊建（総４）、北村祐樹（商４）の４選手が先発出場をし、北村は地元・四国で好守を見せつけた。

陸援隊：●熊谷、玉熊、柴田、加嶋―中村、喜入

海援隊：澤田、田中、○柳、斎藤―松本、渡辺、坂本、鈴木

香川・丸亀高校出身の北村。地元四国ではつらつとしたプレーを見せた

土佐中・高等学校吹奏楽部と土佐塾中・高等学校ブラスバンド部の演奏する各六大学の応援歌を耳にしながら迎えた朝、慶大、法大、東大からなるチーム「海援隊」と早大、明大、立大からなるチーム「陸援隊」の戦いの火蓋が切って落とされた。

初回は先発投手の立ち上がりが両チーム共に良く、守備でも慶大が誇る遊撃手の山本泰寛（環４）の好守もありチーム「海援隊」は相手チームの初回を三者凡退に抑えた。しかし、２回に先制を許し１点を追う形で試合は進んでいく。１戦目では途中出場となった北村祐樹（商４）は、この日は三塁手として先発出場し最終回まで堅実な守備を見せた。そんな北村はバットでも活躍を見せる。３点を追う７回裏の攻撃、その回から普段守ることのない一塁手として出場していた小笠原知弘（環４）がレフト前ヒットにより出塁、続く北村は初球から食らいついた。センターへの鋭い打球を放ち慶大選手が二者連続安打でチャンスメイク。惜しくもランナーを返すことのできなかったチーム「海援隊」だが、その次の回で佐藤竜一郎（法大）の四球と蔵桝孝宏（法大）の安打で繋ぎ、慶大が誇る長距離打者の谷田成吾（商４）がライトに犠飛を飛ばして１点を返し、慶大打線の貫禄を示した。

チーム「海援隊」の４番手として登板した加嶋

投手陣では、１試合目では登板のなかった加嶋宏毅（商４）が今日は８回表から０－３と３点を追う中で登板。立ち上がりは良く、８回裏には谷田の犠飛などによる味方の援護もあったものの、２回を２奪三振１四球２被安打と１失点で点差を広げてしまう結果となった。チーム「海援隊」は試合を通してなかなかチャンスをつくることができず、第２戦は１−３と悔しい敗戦となった。

六大学の誇る豪華選手陣が出場するオールスターゲーム。普段敵同士である他大学の選手と同じチームで戦うことによって選手たちには良い刺激となったはずだ。開催地である四国出身の選手も多く出場したこの２日間。多くの好プレーも生まれ、夢の舞台である神宮で活躍している彼らは球場に足を運んでくれた地元の球児たちに大きな希望を与えてくれたことだろう。

今月は25日、29日とオール早慶戦が名古屋と福井で行われる。また多くの観客に夢と希望を与えてくれるに違いない。来月開幕する秋季リーグに向けて、順調な仕上がりを見せている慶大勢のさらなる活躍に期待だ。

（記事：千綿加華）

◆選手コメント◆

北村祐樹（商４）

（今日の試合を振り返って）オールスターということで、地元の香川から近いところで開催することができて光栄です。とても楽しむことができました。（いつもと違った久しぶりの球場で試合をした感想は）高校時代はいつも緊張しながら毎試合を終えていたんですけど、今日は余裕を持って楽しめたかなと思います。（２日とも出場してみて）疲れはありましたが、ちょうど昔からお世話になっていた整体の先生が香川から来てくれたのでいいリフレッシュができました。（最後の初球ヒットは狙っていたのか）その整体の先生からちょうどアドバイスをもらっていたので思い切って打ちに行きました。（久しぶりの六大相手の試合だったが）そういうことはあまり意識せずに、今日は野球を楽しむことを第一に、いい姿を見せられたと思います。（この２日間で出た課題はあるか）サードというポジションはあまり慣れていないので、これからはサードもセカンドもできるようになりたいです。バッティングは最近調子悪かった中で１本出ることができたのでここから上げていきたいなと思います。（オール早慶戦に向けて一言）まだ試合に出られるかはわからないですけど、名古屋と福井ともに楽しみたいなと思います。（秋季リーグに向けて）最後のシーズンなので、思い切ってレギュラーとって、優勝目指してみんなで頑張っていきます。

小笠原知弘（環４）

（今日の試合を振り返って）負けましたけど、締まった良い試合が出来たんじゃないかなと思います。（今日は一塁手での出場となりました）大学に入って初のファーストだったので、緊張していたんですけど何とかやれました。（ファーストを守ることは試合前から告げられていたのですか）いや、５回くらいに「いけるか？」と聞かれたので、「いけます」と答えました。（難なくこなしていましたね）まあ、打球が飛んで来なかったので(笑)（第１打席では安打を放ちました）そうですね、リーグ戦でも打っていけたらと思います。（オール早慶戦に向けて一言お願いします）勝つことも大事ですけど、見に来てくれている人への感謝の気持ちを忘れずに全力プレーで頑張ります。

加嶋宏毅（商４） （今日のピッチングを振り返って）立ち上がりは良かったんですけど、きっちり投げれば抑えられる部分がある中で点を取られてしまったのは反省点です。（１イニング目と２イニング目で何か違いは）２イニング目は先頭を打ち取れなかったので１点は仕方ないと思って投げていました。犠牲フライを打たれた場面も内野ゴロを打たせることができれば、と考えると打ち取れる部分があったのかなと思います。（球自体には手応えを感じているのですか）そうですね。まだ実戦不足ではあるんですけど、その割にはいい球を投げられていると思います。（オールスターということで他大学の選手と交流はありましたか）体調を崩していて声もあまり出なかったので、最も交流を図れる夜も2日続けて9時就寝してました。(笑)なので新しい選手との絡みはあまりしてないですね。（四国を訪れた感想を）暑いです。（秋に向けて）秋も春と同様先発ではなく後ろに回ることになると思うんですけど、与えられた仕事を全力でやって、優勝して有終の美を飾れるように頑張ります。

谷田成吾（商４） （オールスター振りかえってみて）和気あいあいとやっていて楽しかったです。（ライトではなくセンターでの守備でしたが）普段守らない所なのでとても緊張しました。春は最初のころはやってましたが、ここ最近やっていなくて久しぶりだったので。（オールスターで楽しかった部分は）初日の夜、一試合目の後に20人ぐらいで選手行ける人同士でごはんを食べに行って楽しかったです。（この後名古屋で開催されるオール早慶について）良い試合ができるように、良いプレーができるようにしっかり準備して頑張りたいと思います。