【ホッケー(男子)】大久保が値千金の2得点で今秋初勝利 / 東農大戦

今日2得点を決めた大久保

今日2得点を決めた大久保

 

早大戦の敗戦により背水の陣となった東農大戦。序盤から積極的に仕掛ける慶大は9分に大久保遼(政1)がリーグ戦初得点となる先制点を決める。さらに後半21分にも大久保は得点を決め突き放す。終盤1点差にまで詰め寄られるも逃げ切った慶大は、勝ち点3を獲得した。

 

 

 

関東学生ホッケーリーグ秋季 Bプール

2015.9/19(土) 13:00~ @慶應日吉グラウンド 

慶應義塾大学 2-1 東京農業大学

(前半1-0、後半1-1)

 

【得点者】

 9分 大久保(FG)

56分 大久保(FG)

 

<スタメン>

GK本名智一(経4)、FB三木雅史(経4)、遠藤錬(経4)、渡邉陸(政2)、金田翼(政1)、MF細井佑(経3)、福谷亮太(政2)、河本倫太郎(政1)、FW谷直剛(政4)、下山雄大(経3)、大久保遼(政1)

 

前節で星を落としてしまった慶大。上位進出に向け奮起する姿に注目が集まった。

東農大のセンターパスにより前半が開始される。2分、右サイドからの打ち込みからサークル内にボールを入れられてしまうが、渡邉陸(政2)が対応して防ぐ。なおも自陣でのプレーが続くも、必死のディフェンスで失点しない。すると7分、福谷亮太(政3)のドリブルから相手がグリーンカードによる退場を犯し、人数有利の時間を作る。ここから攻撃に転じた慶大は9分、渡邉から前線へパスが通ると、細井佑(経3)が冷静にサイドへ展開。これを受けた吉國光裕(政2)からの打ち込みを最後は大久保遼(政1)が右隅に流し込みゴール。大久保のリーグ戦初ゴールは貴重な先制点となった。22分には下山雄大(経3)のシュートが炸裂するも相手キーパーの好セーブに阻まれ、さらにこぼれ球も福谷が反応するが得点できない。また金田翼(政1)がハーフラインでボールを奪うとそのまま一人でサークルに持ち込み、シュートを放つもキーパー正面。さらに河本倫太郎(政1)が続いてシュートするも、捉えられずなかなか追加点を奪えない。さらに30分渡邉が左サイドから攻めあがりこの日初めてのペナルティーコーナー(PC)を獲得するも得点につながらない。以降も追加点が奪えない展開が続くが、失点は許さず1-0で前半を折り返す。

 

リーグ戦初ゴールとなる先制点を挙げた大久保(#14)

リーグ戦初ゴールとなる先制点を挙げた大久保(#14)

逃げ切りを図りたい慶大が迎えた後半。立ち上がりから東農大に攻められ、あわや失点の展開を迎える場面もあったが、本名智一(経4)のセーブや相手のミスに助けられ失点を免れる。後半は受け身の展開が続き、9分、10分と立て続けにフリーでシュートを打たれるなど、守備に割く時間が増える。そんな中幾度とないピンチを何とか防ぎ得点の機会をうかがっていた。慶大待望の追加点は21分だ。左からの渡邉の打ち込みに再び大久保が反応し、相手キーパーとの競り合いを制し得点を決める。「やっとチームに恩返しできた」というその得点は非常に有効なものとなった。追加点を奪った後は相手の攻めに苦しんだ。24分にこの日初めてのPCを献上、さらに25分、27分にもPCを許すが、本名のセーブや吉國のブロックでこれを防ぐ。しかし32分に献上したこの日5本目のPCを決められ、1点差に迫られる。34分にもPCを奪われ、よもやの展開となったが、相手のミスに助けられこれを防いだ慶大。1点差を辛くも守りきり、2-1で初勝利を手にした。

 

力強いストロークで攻守に貢献した渡邉

力強いストロークで攻守に貢献した渡邉

 前節敗戦した早大戦と比べると明らかにチームに迫力があった。「苦しい」(谷)と表現した敗戦からのこの1週間を乗り越え、この日の試合を落としたら終戦というプレッシャーをはねのけるような勢いのある攻撃を前半見せてくれた。しかし「ゴール前に運びながらも得点できなかった」(谷)ように、2得点は物足りない。後半相手のミスなどに助けられ失点を免れた場面もあったため、序盤の決定機を逃したことは課題として残った。次戦の山梨学院大学は難敵のため、そうチャンスは多く巡ってこないだろう。少ないチャンスをしっかりとものにし、上位進出のためにチーム一丸となり攻略してくれることに期待したい。

(記事:荒川智史 写真:河合佳祐)

 

次戦 10月10日 14:15~ vs山梨学院大学 @慶應日吉グラウンド

 

関東学生リーグ秋季 Bプール順位表・日程表

 

早稲田

山梨学院

慶應義塾

東京農業

勝ち点

得失点差

早稲田

9/20

○2-0

9/27

山梨学院

9/20

10/10

10/18

 

 

慶應義塾

●0-2

10/10

○2-1

-1

東京農業

9/27

10/18

●1-2

-1

 

以下、選手コメント

 

谷直剛(政4=慶應義塾)主将

(今日の試合を振り返って)正直ほっとしていて、先週早稲田に負けてこの1週間チームとしてしんどかったのですが、この勝利はチームがもう一度一枚岩になれるチャンスと思うので安心と共に、次戦頑張りたいなと思いました。(苦しかったこの1週間はどのような調整を)早稲田戦は自分たちのホッケーを全くできなかったのが悔しかったので、この1週間は自分たちのホッケーをもう一度確立して、かつ相手に対してどう生かせるかを考えてきたので、それがこの結果になってよかったです。(自分たちのホッケーはどれくらいできましたか)前半はある程度できたと思いますが、後半は監督にも0点といわれてしまったくらいダメなホッケーだったので、そこはまた見つめなおして山梨学院戦に向けて調整したいと思います。(攻撃面でも序盤にもう少し点が欲しかった展開でした)ゴール前までボールを運べたのに決めきれなかったのは課題ですね。その中でも勝ち切れたのは重要なことだと思うしFWとしてまだまだできることを追求していきたいなと思います。(次戦に向けての意気込み)勝つしかないと思っていますし、日本一を目指す上では倒さなくてはいけない相手なので、しっかり自分たちを追い込んで、勝てるように頑張りたいと思います

 

大久保遼(政1=慶應義塾)

(今日の試合を振り返って)勝てたことは良かったですが、後半もたもたした試合展開になってしまったのでそこを修正したいなと思います。(今日は2得点の大活躍)初めてリーグ戦で決めることができたので、これでやっとチームに恩返しできたのかなと思います。(チームから求められている役割は)FWなので点を決めて、いくらチームの雰囲気が悪くても自分の点で流れを変えられる選手になりたいなと思っています。(この1週間の調整は)早稲田戦ではトラップが悪かったので、トラップを修正して今日に向けて頑張りました。(山学戦にむけて)山学大に勝たないと、上位進出がないので、絶対に勝ちたいと思います。

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