全国制覇に向け負けられない戦いを続ける慶大男子ラクロス部。今節の相手は成蹊大であった。圧倒的な実力差の両校であったが、1Qは苦戦。しかし、その後は野上力(政3・慶應義塾湘南藤沢高)の3得点など、アタック陣が力を見せた慶大が圧勝でものにした。次戦は、10月12日(祝)の中大戦だ。
第28回関東学生ラクロスリーグ 第4戦
2015/9/20 13:10F.O. @日吉陸上競技場
慶大 |
| 法大 |
1 | 1Q | 0 |
4 | 2Q | 0 |
2 | 3Q | 2 |
3 | 4Q | 1 |
10 | 合計 | 3 |
1Q、最初のFOをものにした慶大は、波状攻撃。しかし、4分にも及んだこの攻撃は3本のシュートを放ったものの得点は奪えなかった。成蹊大の攻めあぐねていた慶大であったが、ついに13分。相手Gの目の前でボールを受けた仁熊健太(商3・慶應NY学院高)が反転から見事に決め、先制に成功する。圧倒的にボールを支配したものの、このままわずか1点のリードで1Qを終えた。
突き放したい、続く2Q。副将のAT居塚大岳(政4・慶應義塾高)が見せる。3分、井上優(商4・桐蔭学園高)のパスを受け、左サイドからGの上を突き刺す強烈なショット。9分にも居塚が同様のゴールを決め、3-0とする。相手の攻撃のチャンスはことごとく守護神・上田裕基(政4・慶應義塾高)が阻止。さらに1点を追加した前半終了間際の19分には、自陣のゴール前でボールを奪った加藤貴康(法4・慶應NY学院高)が一気に持ち上がる。そして、パスを受けたゴール前の井上裕太(経2・慶應義塾高)がきっちりと決め5-0で前半終了。
迎えた後半、上田に代えて杉本健(経1・慶應義塾高)を起用。しかし、これが裏目に出る。遠い位置からのシュートでついに1点を奪われると3Qに2失点。攻撃では、井上の素晴らしいショットと、井上優、井上裕と野上の連携から野上が決め2点を奪い、5点リードを保ったまま最終Qへ。4Qでは、8分に低い体勢から野上がこの日3点目を挙げるなど3得点。ディフェンスが相手の攻撃を1点に抑え、10-3の完勝だった。
開幕戦の悪夢から3連勝でfinal4進出へ王手をかけた慶大。やはり、ディフェンスの安定においては上田の存在が大きいだろう。また、オフェンスに関しては格下のチームとの対戦が続いているとはいえ、連勝中2桁得点を続けている。試合を追うごとに進化を続ける慶大男子ラクロス部。まずは、中大戦にしっかりと勝利に続く戦いに駒を進めてほしい。
(記事:太田悠貴)
【試合後・選手コメント】
栗田智仁主将(環4・慶應義塾高)
(1Qではなかなか得点の機会がなかったが)今までの相手と違うことをやられていたので、状況を見ながら僕らのペースに持って行くための時間だったと思っています。なので、シュートは打てなくても焦ってはいませんでした。(相手に3点を奪われながらも好守備が目立っていたが)相手のペースに持って行かれないように守っていたのですが、僕らもボールを奪う機会をもっと増やしていかねばならないな、というのが課題です。(自身のプレーについて)キャプテンとしてはもっともっと活躍しなければいけないですし、プレーで引っ張っていきたかったのですが、今日はあまり良くできなかったと思っています。(次戦、FINAL4を懸けた戦いへの意気込みは)次のやる事は普段の練習と変わらないので、それをいかに出していくかということだけです。FINAL4が懸かっていることは関係なく、ただ目の前の試合に勝っていくという意気込みでやりたいと思います。
野上力(政3・慶應義塾湘南藤沢高)
(1Qなかなかシュートを打たせてもらえなかったが)完全に相手のペースにはまっていて、なかなか自分たちのプレーができなかったなと思います。(そこで何か変えたのか)やることは同じだったので、相手のペースに飲まれず、自分たちのやってきたことをやることを意識して臨みました。(自身のプレーは)得点をとることはできたんですけど、一つ一つのプレーの精度がまだまだだったので、次の試合までに修正してもっと点を取れるように頑張りたいです。(次戦に向けて)次の試合もいつも通り練習してきたことを出せば勝てると思うので、次の試合に勝つことが目標ではないので日本一を目指して頑張っていきたいです。