【ソッカー男子】第15節 連勝止まるも、納得の勝ち点1 法大戦

無失点に貢献の溝渕

無失点に貢献の溝渕

後期開幕3連勝と波に乗る慶大は、今節、法大と対戦した。前回対戦の前期開幕戦では慶大が3-0と快勝を収めた。試合は前節の勢いそのままに慶大ペースで動く。幾度かチャンスを作るも、決め切れず、前半を終える。後半は一転、法大に流れをつかまれ、防戦一方に。しかし、慶大守備陣も体を張ったディフェンスでゴールを割らせず、試合はスコアレスドローに終わった。

 

89 関東大学サッカーリーグ 第15

2015/9/26(土)13:50KO @味の素スタジアム西競技場

 

慶應義塾大学 00 法政大学

 

【得点者(アシスト者)】

なし

 

◆慶大出場選手

GK

宮原隆志(経4・武蔵高)

DF

溝渕雄志(環3・流通経済大学付属柏高)

DF

久保飛翔(環4・済美高)

DF

望月大知(環3・静岡学園高)

DF

井上大 (3・國學院久我山高)

MF

山田融(総4・横浜F・マリノスユース)

MF

宮地元貴(総3・東京ヴェルディユース)

MF

渡辺夏彦(総2・國學院久我山高)→84 小谷春日(環1・藤枝東高)

MF

松木駿之介(総1・青森山田高)

FW

田中健太(法2・横浜F・マリノスユース)→61 黄将健(総4・近大付属高)

FW

山本哲平(政3・國學院久我山高)→61 手塚朋克(環2・静岡学園高)

セットプレーからチャンスをうかがう

セットプレーからチャンスをうかがう

前節出場停止の溝渕雄志(環3・流通経済大学付属柏高)がスタメンに復帰。この日も山田融(総4・横浜F・マリノスユース)・宮地元貴(総3・東京ヴェルディユース)をダブルボランチに置く、4-4-2のシステムで法大との一戦に臨んだ。

前半序盤、連勝街道をひた走る慶大がペースを握る。法大のプレスを物ともせず、落ち着いたパスワークを見せる慶大イレブン。シンプルにボールをはたき、両サイドを上手く使いながら攻撃を組み立てる。セカンドボールも両ボランチが奪取。良い時間帯が続く。34分には山本哲平(政3・國學院久我山高)のパスに抜け出した田中健太(法2・横浜F・マリノスユース)がキーパーと1対1に。これは戻った相手DFのシュートブロックに阻まれ、先制点とはならない。その後もボールを保持し、圧倒的に試合を支配する。だが最後のところで合わず、決定機をなかなか作れない。もどかしさが残るまま、前半終了の笛が鳴った。

後期スタメン入りを重ねる田中

後期スタメン入りを重ねる田中

後半になると一転、法大が猛攻を仕掛ける。延期分により中3日での試合を強いられた慶大は、なかなか相手のボールを奪えない。69分には自陣右サイドを切り込まれシュートを打たれる。76分にも左サイドを崩され、クロスから法大にシュートチャンスを与えてしまう。しかし、慶大も守護神・宮原隆志(経4・武蔵高)を中心に体を張った守備でゴールを死守する。終盤も攻め込まれ、相手のCKが続くなか迎えたアディショナルタイム。相手CKのこぼれ球を奪った松木駿之介(総1・青森山田高)が一気にカウンターを仕掛ける。敵陣へ駆け上がった黄将健(総4・近大付属高)へパスを出すも、シュートまでは持ち込めず。ラストチャンスをものにすることは出来なかった。結局試合はスコアレスドローのまま終了。両者勝ち点1を分け合った。

後半望月が自ら攻撃を打開した

後半望月が自ら攻撃を打開した

前半、自分たちのペースだっただけに、そこで決め切れれば勝ち点3を取れた試合だった。しかし、今日は勝ち点2落としたというより、「相手に勝ち点3を渡さなかった」(須田監督)ことに意義がある。「守備のチーム」(須田監督)である慶大にとって、法大の反撃を無失点に抑えられたことは収穫だ。この引き分けを「ネガティブに捉えず」(久保主将)、次節中大から勝ち点3を奪う。それが出来れば、目標の“関東リーグ制覇”も現実味を帯びてくる。

 

(記事 氏家滉登)

 

◆試合後コメント

 

須田芳正監督

(今日の試合を振り返って)最高のゲームでした。勝ち点1取れて、素晴らしい試合だったと思います。連戦でコンディションも良い状態ではないなかで、まずは勝ち点を取ることが目標でした。もちろん勝ち点3を取れればいいけれども、全勝で終えるというのは難しい。3連勝で来て、4試合目こういった試合状況のなかで勝ち点1取れた、逆に言うと、相手に勝ち点3を渡さなかったという意味でも、リーグ戦の中でのこの1試合というのは非常に良いゲームでした。(前線を2枚替えした意図は)彼らもここ2試合連戦で疲れ切っていました。やはり前の選手にはキレのところを求めていて、相手の裏が狙いでもあったし、流れも相手だったので、元気な選手を入れました。(次節に向けて)まずはゆっくり休んでコンディションを整えて、うちらは守備のチームなので、守備をもう1回確認するのと、攻撃の部分でコンビネーションを確認する、そこをしっかり準備して、また次の試合に臨みたいと思います。

 

久保飛翔(環4・済美高)

(連勝が止まってしまいましたが)前半は点を決めるチャンスもあったなかで決め切れませんでした。後半は押し込まれる時間帯が多くなったなかで、どうゲームを進めていくのか、という部分がチームの中で統一感がなく、バラバラに動いてしまったのが上手くいかなかった原因だと思います。でもそれはそんなに難しいことではなくて、僕や副将の山田が、こうしようというのをもっと試合中・練習中から提示していくなかでそういう流れが出来ていくと思うので、次の試合に向けて改善したいと思います。(無失点で抑えられたことについて)夏のオフシーズンの間にすごく守備のトレーニングをしてきました。個人の1対1の強さもそうですが、組織として11人でどう守るかというところ。縦のコンパクト・横のコンパクトの部分や、ラインアップ・プレスバックの部分などを練習してきたので、それが後期開幕して上手く出ていると思います。(次節は中大戦ですが)優勝を目指す上では絶対に1戦も落とせないですし、今日の引き分けをネガティブに捉えずに、しっかり前を向いて、いつも通りしっかり準備していきたいです。

 

宮原隆志(経4・武蔵高)

(今日の試合を振り返って)攻め込まれる時間帯が多かったので、苦しい展開でしたが、その中でしっかり失点0で、勝点1がとれたところは及第点かなと思います。(連勝がストップしてしまいましたが、それについてはどう思いますか)試合を重ねていくうちに流れの悪い試合だったり、うまくいかない試合っていうのはあると思うんですけど 、今日はそういう試合になって、そういう展開でもしっかり粘って、勝てなかったですけど勝点1をとれたところはよかったと思います。(後半は守りの時間が長かったですが、その中で心がけていたことはありますか)個人的には、サイドからクロスをよくあげてくるチームだったので、クロスへの対応として、自分がしっかり処理することを意識してしまいました。チームとしては、まず中をコンパクトに固めて、その中で縦パスを狙うところだったり、裏への対処をするところを意識してしまいました。(次の試合に向けて)今日は勝てなかったですけど、来週は必ず勝って、優勝争いに絡めるようにやっていきたいです。

 

井上大(総3・国学院久我山高)

(前後半で違う展開となったが)試合展開も考えて、勝ち点1というのはポジティブにとらえていいのではないかと思います。前半は、相手のプレッシャーが弱くて、ボールを持たされているような展開で相手のペースだったと感じています。後半押し込まれたときに自分たちは何もできなかったですが、それでも守りきれたのでよかったです。(守りきれた要因は)夏場、クロスへの対応としっかり中を締めるディフェンスをしてきたので、その練習の成果がでているのではないかと思います。(クロスではニアでスルーされてファーでフリーで打たれるシーンがあったが)大外は捨てて抜けてしまったらすぐに対応するような守備をしているので、今日はそこまで悪くなかったと感じています。(次戦は下位中大戦ですが)下位だから勝たなくてはいけないのではなく、優勝するためには目の前の試合すべてに勝たなくてはいけないので、しっかりと対策をして次節に臨みたいです。

 

溝渕雄志(環3・流通経済大学付属柏高)

(今日の試合を振り返って)後半はけっこう厳しかったのですが、こういう試合もある中で失点せずに勝ち点1を取ったということと、勝ち点3を与えなかったというのが評価できる部分だと思います。欲を言えば、前半のうちにチャンスをしっかり決めてもっとしたたかなゲームで勝ち点3を取りたかったなという試合ではありました。1点が遠かったですが、相手の印象はどうでしたか)スカウティングではあまり特徴がないなと思っていたのですが、今日のピッチが濡れていたのもあってけっこう相手はビルドアップでうまくボールを回してきたのでそういう意味ではうまかったですし、個の能力が高かったので、みんなで組織で戦おうということは言っていました。(無失点が続いていますが、守備について)とにかく今は、ラインを下げすぎずにやれているというのが、苦しい時間帯でもラインを上げて頑張って耐えているというところが失点0につながっているポイントだと思うので、押し込まれてラインが下がっていれば今日も後半で失点していたかもしれないので、ラインを高く保てているというところは今後ずっと毎試合続けてやっていきたいです。(次節中大戦に向けて)相手がどこであれ、攻撃・守備においても自分たちがやることをしっかり継続してやって、優勝争いにどんどん続いていくためにも勝ち点3を取らなければいけないので、とにかく積極的に試合に取り組みたいと思います。

 

望月大知(環3・静岡学園高)

(スコアレスドローでしたが、今日の試合を振り返って)後半は押し込まれるシーンが多くて苦しい試合で、本当は勝ちたかったけど、最低限の結果は得ることができたと思います。(連勝は止まったが、今日の引き分けをどのように考えますか)連勝して上のチームに離されたくなかったのですけど、負けなかったということは次に繋がる結果だと思うので切り替えてやっていきたいです。(相手に長身の選手が多かったのですが、どのようなことを意識してプレーしましたか)単純に競り合うと負けてしまうことがあるので、先に落下地点に入って、クロスに対しては上手く対応できたと思います。(次節に向けての意気込み)上に行くためには引き分けではいけないと思うのでチームで今日の良かった点悪かった点をしっかり確認して来週は勝ちたいと思います。

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