【バレーボール】フルセットの末敗れ、今季初黒星 大東大戦

DSC_0777ここまで土つかずの全勝で前半戦を折り返した慶大バレー部。後半戦のスタートとなるこの日のリーグ戦は、1部2部共催のため、またW杯バレーの影響もあってか、会場の町田市立総合体育館には大勢の観客がつめかけた。試合はフルセットの激闘となったがわずかに及ばす、今季初黒星を喫した。

10月3日(土)秋季関東大学男子2部バレーボール第7戦 慶大×大東文化大@町田市立総合体育館

 

得点
慶大セット大東大
1725
2521
2325
2520
1215

 

今季初出場となった清水

今季初出場となった清水

第1セット、相手のスパイクにうまく対応できず8-11で最初のタイムアウトを要求する。その後、布川智規(商3・桐朋高)の1枚ブロックもあり、一挙3連続得点を奪う。これで流れに乗りたいところであったが、序盤と同様に両者打ち合う展開となり点差を縮められない。終盤にかけても嫌な流れを最後まで断ち切れず、最後は4連続で失点し、17-25と力なくこのセットを失う。

第2セット、序盤は池田裕哉(環3・北嵯峨高)のサービスエースや今日怪我の佐藤康平(環2・桐蔭学園高)の代わりに起用された清水拓朗(環3・弥栄高)がライトからスパイクを決めて7-1と大量リードを奪う。ここで大東大はたまらずタイムアウトを要求。タイムアウト明けも上田悠貴(総4・生野高)のクイックが決まり、相手に流れを渡さない。中盤でも野瀬将平(環4・東福岡高)のスーパーレシーブから清水のフェイントでラリー戦を制して13-5とリードを保つ。しかし終盤布川のサービスミス、そして相手の強いサーブにレシーブが安定せず、19-16とされる。なんとか上野のブロックなどで再び慶大が流れを取り戻して、何とか25-21でこのセットを取る。

 

第3セットは終始リードされる展開に。それでも慶大はなんとかサイドアウトを取り続けて大東大に食らいつき、18-22となる。ここで連続ポイントが欲しい場面で上田が二枚ブロックで相手のスパイクをシャットダウンしたかと思ったが、相手の素晴らしいレシーブに阻まれ、慶大はこのラリー戦をものにできず、18-23とされる。その後追い上げを見せたものの、このセットを23-25と惜しくも落としてしまう。

スパイクを打つ池田

スパイクを打つ池田

あとがなくなった第4セット。池田のサービスミスで大東大が1点目を取ると、その後も前のセットからの流れを慶大が断ち切れず、3-7と厳しい展開が続く。それでも要所での上野素希(文3・甲陽学院高)のミドルからの攻撃、エース・池田のレフトからのスパイクで得点を重ね16-13とゲームを優位に進める。このままリードを守り切り、25-21でこのセットを取り、ファイナルセットに望みを繋げた。

初黒星をさけるため、何としても落とせない第5セット。序盤セッターの尾木将(政2・修道高)は上野に集中的にボールを集める。その上野は相手が非常によく見えていた。スパイクも次々にブロックも決め、良い流れを作ったかのように見えた。しかし、サーブミスやレシーブミスから徐々に相手に流れを渡し、2連続ポイント、3連続ポイントを許す展開となる。6-8と逆転されコートチェンジに。ここから追い上げを見せたい慶大だったが、今日の試合サーブを狙われることが多かった布川のサーブレシーブのミスなど、要所でのミスが響き流れが悪くなると、「ここ1本取りたいというところでとれなかった」(上田)というように、12-13の場面では池田のスパイクが惜しくもラインアウトとなり、このまま相手に押し切られ、12-15で辛くも最終セットを落とし今季初黒星となった。

 

秋季初黒星となった慶大バレー部。「大事なところでのサーブミス、相手が1枚ブロックなのにスパイクミス、スパイクをアンテナに当てるというミスが出てしまった(宗雲監督)」が振り返るようにこの試合はミスで自分たちのリズムを崩していった部分が多かった。それでも故障者が多く出ている中で控え選手の活躍も目立ち、次につながる、明るい収穫も多かった試合であった。このゲームを左右する重要な場面でのミスを繰り返さないこと、そして控え選手の更なる活躍がリーグ後半戦の勝敗に影響してくるだろう。

(記事 後藤理央)

宗雲健司監督

(フルセットの末の敗戦でしたが)

取りたかったです。

(勝敗を分けたポイントは)

ある選手がサーブで狙われていてそこでの連続失点がありました。それに関しては4セット目途中で修正できたのでよかったのですが、大事な所でのサーブミス、相手が⒈枚ブロックなのにスパイクミス、スパイクをアンテナに当てるというミスが出てしまい、それが最終セットの2点差につながってしまったと思います。

(控え選手の活躍もありましたが)

シーズンの最初から黒田(環2)と今週は代わりに頑張っていた佐藤康平(環3)が故障で出られない中、チームは急遽セッターであった清水をオポジットに据えてチームは一丸となって戦えていた。清水も途中力んでいて岩本を出したら、意外と働いてくれたのはすごい収穫です。

(明日に向けて)

こういうメンバーが揃わない大ピンチの時ほどしっかり結果を残したい、誰かがいないから負けたと言われたくないので明日しっかり勝ちたいと思います。

 

上田悠貴(総4・生野高)

(今日の試合を振り返って)

率直にやっぱり負けたんで本当に悔しいです。

(今日の敗因は)

チーム全体としてここ一本とりたいというところで取れなかったのが大きなダメージになって、それが結果的に負けにつながったのかなと思います。

(逆に今日良かった点や収穫は)

布川智規選手がすごいサーブを狙われてたんですけれども、そこでしっかりと崩れることなく攻撃することができたのでそこは良かったかなと思います。

(今日は長い時間の出場になりましたが)

最近スタメン落ちして歯がゆい時間が長くあったんですけど、出場する機会があれば自分の仕事をするっていうことを意識していたので、これからも試合に出られるように頑張っていきます。

(先輩として後輩に何か声をかけたことはありますか)

サイドスパイカーの負担を減らすためにも、とくにセッターの尾木選手には自分に持ってこいと、トスをしっかりと自分に上げろということは言いました。

(明日に向けて)

まだ入れ替え戦の可能性がなくなったわけではないのでしっかりと全部勝つ気でいきます。

 

サイド池田 裕哉(環3・北嵯峨高)
セッター尾木 将(政2・修道高)
センター伊藤 祥樹(総1・清風高)
サイド清水 拓朗(環3・弥栄高)
サイド布川 智規(商3・桐朋高)
センター上野 素希(文3・甲陽学院高)
リベロ野瀬 将平(環4・東福岡高)
途中出場吉田 純(環4・東亜学園高)
 佐藤 凜太郎(環4・東北高)
 上田 悠貴(総4・生野高)
 ​林 智之(商4・高知学芸高)
 

岩本 龍之介(商1・仙台二高)

 

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