【バスケ】 王者相手に惜敗も、収穫も大きい一戦に  vs東海大戦

リーグ戦も折り返し地点を過ぎ、この試合から後半戦へと突入する。その最初の相手は東海大学。2年以上続いたリーグ戦での連勝は遂に今季で途絶えるも、ここまで8勝1敗と依然好成績を残している強豪校だ。1周目の試合では後半にプレスを突破できず敗戦を喫した慶大。この試合ではそのプレスを破り、どこまで東海大に食らいついていけるかに注目が集まった。試合はインサイドを支配した東海大にリードを許す展開となったが、20点近い差を最終ピリオドで一桁にまで詰めるなど、最後まで王者に立ち向かっていった。チーム1の得点力を持つ大元をけがで欠く中、ここまでの内容のある試合ができたことは、チームにとって大きな収穫になったと言えるだろう。

 

2015/10/04(日) @つくばカピオ

第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 10日目 vs東海大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

16

15

17

28

76

東海大

18

27

21

22

88

スターティングメンバー

PG

#13 西戸良 (総3・洛南高)

SG

#21 鳥羽陽介(環1・福大大濠高)

SF

#4 福元直人 (環4・福大大濠高)

PF

#22 トカチョフ サワ(環2・國學院久我山高)

#7 黒木亮 (環4・延岡学園高)

主要選手スタッツ(背番号/選手名/成績)

#4 福元直人 24得点、9リバウンド、6アシスト、4スティール 

#7 黒木亮 15得点、11リバウンド  #13 西戸良 19得点

 

24pts-9reb-6ast-4stと驚異的な活躍を見せた福元

24pts-9reb-6ast-4stと驚異的な活躍を見せた福元

前日の国士舘大戦で負傷した大元に代わってサワをスタメン起用し、試合に臨んだ慶大。第1Q、黒木のミドルで先制を果たすも、その後はやや硬さが目立ち、オフェンス面でのミスやファウルが多く見られた。対する東海大も序盤からシュートがなかなか決まらず、互いに流れに乗り切れない時間帯が続いた。中盤から慶大は早くもチームファウルが5を超えてしまい、多くのフリースローを相手に与えてしまうことに。東海大はこれを着実に決めじわじわと点差を広げていった。嫌な流れを断ち切りたい慶大は、終盤から西戸のミドルや途中出場の後藤(環3・藤枝明誠高)の3ポイントで反撃。点差を2点にまで縮めた。

第2Q、最初のオフェンスでサワのシュートが決まり同点に追いつくと、東海大はすかさず3ポイントシュートで応酬。その後も一進一退の攻防が続いた。局面の打開を図った東海大はここでスタメンを全員コートに戻す。ここから徐々に流れが東海大へと傾いていってしまう。#45頓宮のゴール下での得点や、オフェンスリバウンドを取り切れず連続失点。一方の慶大はシュートまではいくものの、これを決めきれず、ディフェンスリバウンドを東海大に確実に拾われ、リズムをつかむことができない。スタメンには疲労も見られ、約4分間得点が止まってしまった。終盤には黒木、西戸が連続で得点を挙げるも結局11点ビハインドで前半を折り返すことに。

西戸はこの日も安定感のあるプレーを続け、攻守両面で東海大を苦しめた

西戸はこの日も安定感のあるプレーを続け、攻守両面で東海大を苦しめた

前回の対戦で課題に挙げられていた第3Q、なんとか自分たちの流れに持っていきたいところだが、東海大のオフェンスは依然好調。落ち着いたハーフコートオフェンスを展開し、前半同様インサイドを中心に攻め立て、点差は徐々に広がっていってしまう。慶大にはやはり疲れが見られ、簡単にドライブで割られてしまう場面も見られた。福元のスティールからの得点や、鳥羽の3ポイントなどで反撃するもなかなか点差を縮めることができない。東海大はベンチメンバーも安定した活躍を見せ18点のリードを奪い、最終ピリオドへと向かった。

厳しい展開が続いていたが、ここから慶大の意地の逆襲が始まることに。その皮切りとなったのが主将福元の3ポイントだ。トランジションからでも迷いなくシュートを放ち、チームを鼓舞する。さらに続くプレーでは西戸の3ポイントも決まり一気に点差は10点に。ここでたまらず東海大はスタメンをコートに戻した。しかしそれでも慶大の勢いは止まらない。西戸がゴール下へカットする福元にパスをつなげ、これを福元がファウルを受けながらもゴールへ押し込んでバスケットカウントを獲得。ついに7点差にまでこぎつけた。しかし東海大も一歩も譲らず、インサイドで確実に得点を重ね点差は再び二桁に。慶大は鳥羽の3ポイントで食らいつくが、続くプレーで#0ベンドラメにバスケットカウントを許し、点差をなかなか縮められない。最後まで懸命なプレーを続けた慶大だったが、王者相手にあと1歩及ばず。最終スコアは76-88で敗戦を喫した。

 

「1周目よりはいい試合だった」という阪口HCの言葉にもあるように、主力をけがで欠く中、第4ピリオドまで東海大を追い詰めたことは大きな収穫であるといえるだろう。また鳥羽や後藤といった選手が、前半戦よりも多く活躍していることもチームにとってのプラス要素だ。1部リーグでは、白鴎大が明大を破るなど、下位チームも混戦状態。慶大はこれから負けられない試合が続いていく。この試合で得た手ごたえを、次戦以降は勝利という結果につなげていって欲しい。       (記事: 岩田 亮)

 

阪口HC

負けてしまったけど、筑波とやる前にいい感じで終われたなという感じです。途中で諦めちゃうと思ってたけど、よくやっていました。まあ西戸がちょっと消えてる時間帯があったのが残念だね。1試合通してやれっていうのも無理な話なんだけど、でも他にいないからね。あと3ピリで離されそうになったときみんなドリブル突き出しちゃったところがあって、そこは課題だね。ただ1周目よりはいい試合だったと思います。(逆に4ピリの入りはよかったように思えたが)向こうも昨日の試合があったし休ませようとしていたからね、それをさせなかったのはよかったです。ただ東海はインサイドが大きくて黒木とかは気になるんだろうな。インサイドでぽろぽろ落としていたのが入っていればもっといい試合になってたんだけどね。まあやっぱり気になるんでしょう。ただ筑波に向けてはいい試合だったと思います。(大元の状態は)医者に任せていて、今日は休ませると決めていました。来週はまだわからないんですけど、まだリーグ戦は長いのであまり無理はさせないつもりです。ただそこまで重症ではないと思うよ。(次戦への意気込み)今日白鴎が明治に勝っちゃったので本当に負けられない戦いが続くね。勝たないとやばいね。筑波と拓殖には壁は感じてるけど、もしかしたら勝てるかもしれないのでまた頑張っていきます。

タイトルとURLをコピーしました