【バレーボール】入れ替え戦出場叶わずリーグ戦2敗目 中央学院大戦

1部昇格に向けて負けられない戦いが続く慶大バレー部。今日の相手はここまで全勝の中央学院大。勝って1部との入れ替え戦の出場権をぐっと手繰り寄せたいところではあったが、相手の激しいスパイクに苦しめられ、ストレート負けでリーグ戦2敗目を喫した。

 

10月11日(日)秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦第10戦 慶大×中央学院大@亜細亜大学体育館

 

得点

慶大

セット

中院大

19

25

22

25

23

25

 

第1セット、序盤は一進一退の攻防が続いたが、スパイクのラインアウト、相手のサーブポイント、さらにはミスも重なり、4連続ポイントで逆転され、8-11と離され始めるとたまらずタイムアウト。流れを取り戻したい慶大だったが、相手の強烈なスパイクやサーブが決まり始めると、連携ミスも生まれ、再び4連続ポイントを許し10-16とさらに引き離される。ところがここから慶大が粘りを見せ、布川智規(商3・桐朋高)のスパイクや池田裕哉(環3・北嵯峨高)の鮮やかなブロックで今度は4連続ポイントを取り返す。しかし、ピンチサーバー・吉田純(環4・東亜学園高)を入れるもサーブが決まらず、ネット際の攻防で相手に押し込まれると、ブロックにもはばまれ、連続ポイントをあげることなく相手に引き離されると最後はサーブミスで19-25とこのセットを落としてしまう。

 

第2セット。第1セットに布川のスパイクを相手がレシーブしたボールが天井の電気にあたり、電気が故障したため約30分間試合が中断された後の開始となる。お互いサーブミスが目立ち、慶大は布川のブロックポイントや上田悠貴(総4・生野高)のスパイクなどで、第1セット同様一進一退の攻防となる。しかし、サーブミスなどから徐々に流れが相手に傾き始めると池田のスパイクがブロックにかかるなどし、3連続ポイントを許した15-21の場面でタイムアウトを要求。ここから佐藤康平(環2・桐蔭学園高)、布川、池田、上田がそれぞれスパイクを決めるなど一人に頼らず一人一人が自分の仕事をし、チーム全体として流れを渡すまいと必死の追い上げを見せる。相手ベンチのタイムアウト後も池田がしっかりと決め、22-23まで相手を追い詰める。しかし最後はクロスに打ち抜かれるなど相手の多彩な攻撃により、あと一歩届かず、22-25でこのセットも落としてしまう。

 

後がない第3セット。「サーブで人を狙うとサーブが弱くなる悪い癖が出てしまって、結局崩せなかった」(宗雲監督)というようにサーブミスは中盤までに計6つと多かったものの、布川の強烈なスパイクや上野素希(文3・甲陽学院高)のフェイントも決まり、さらには野瀬将平(環4・東福岡高)の体を張ったナイスレシーブも飛び出し相手のミスにも助けられ、終盤まで引き離されずについていく。18-18の場面では「林選手の活躍自体はよかった」(宗雲監督)というようにピンチサーバー林智之(商4・高知学芸高)のサーブから慶大が長いラリーを制するなど流れはきていたように見えたが、サーブレシーブのミスで20-21と逆転されると勢いに乗った相手のスパイクを止められず、惜しくも23-25で第3セットも落とし、セットカウント0-3で今季2敗目を喫した。

 

「強かった、力負けだと思う」と宗雲監督が肩を落として語るように相手・中央学院大の多彩な攻撃に苦しめられた戦いであった。そうはさせまいとサーブで狙いを決めたり、慶大が今季力を入れてきた守備の部分で強烈なスパイクをレシーブするなど粘りを見せる場面もあった。今日の敗戦により、慶大の3位以下が決まり、入れ替え戦への出場は逃してしまったが、最終戦での慶大バレー部の奮起に期待したい。

                                                          (記事・太田彩恵)

 

宗雲健司監督

(今日の試合を振り返って)強かったですね。力負けだと思います。

(ピンチサーバー・林選手の投入で追い上げもありましたが)ピンチサーバーはすごく難しいポジションだと思うのであそこで結果を残すことは凄く大変だと思います。その中であのように4年生が結果を残してくれて、そこで逆転してくれればよかったのですがね。林選手の活躍自体はよかったことですね。

(サーブで狙いを決めていましたか)決めてはいましたが、あまり効果がなかったですね。サーブで人を決めて狙うと、サーブが弱くなる悪い癖が出てしまって結局崩せず、それが3セット目のサーブミスの多さになってしまいました。

(最終戦に向けて)今日の悶々とした気持ちも含めて最終戦で思い切り日大を倒してこの秋のリーグを終わりたいと選手たちにも話しました。日大もプレッシャーがかかってくると思うので足元を掬えたらと思います。

サイド

池田 裕哉(環3・北嵯峨高)

セッター

尾木 将(政2・修道高)

センター

上田 悠貴(総4・生野高)

サイド

佐藤 康平(環2・桐蔭学園高)

サイド

布川 智規(商3・桐朋高)

センター

上野 素希(文3・甲陽学院高)

リベロ

野瀬 将平(環4・東福岡高)

途中出場

吉田 純(環4・東亜学園高)

 

佐藤 凜太郎(環4・東北高)

 

林 智之(商4・高知学芸高)

 

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