開幕から3連勝と勢いにのった状態で迎えた日体大戦。序盤に先制を許すものの、2Q開始直後に逆転に成功する。その直後に迎えたピンチをDB松崎泰光(商4)のインターセプトでしのぐと、試合は一進一退の攻防へ。緊迫した展開が続いたが、4Qに決まった2つのタッチダウンとこの試合二度目となるDB松崎のインターセプトなどで接戦を制し、連勝を4に伸ばした。
関東学生アメリカンフットボール連盟リーグ戦
10/10(土)15:15KO@アミノバイタルフィールド
慶大37-25日体大
1Q 3-8
2Q 13-3
3Q 7-6
4Q 14-8
慶大のキックオフで始まった1Q、試合開始直後の日体大の攻撃を抑え込むことが出来ずにいきなりエンドゾーン手前まで攻め込まれる。そのままタッチダウンを許すと、ツーポイントコンバージョンも決められ8点ビハインドに。苦しい立ち上がりとなった慶大であったが、すぐさま反撃を開始する。失点直後の攻撃でパスとランを組み合わせてゲインを重ねると、敵陣8yrdでのファーストダウンを獲得。タッチダウンまでは持ち込めなかったものの、K手塚太陽(経3)のフィールドゴールで3点を返して1Qを終了した。
2Qは慶大の攻撃でスタート。ゲインを重ねて敵陣2yrdまで攻め込むと、最後はRB李卓(総3)がエンドゾーンへ駆け込みタッチダウンを決める。K手塚のキックでトライフォーポイントも決まり、逆転に成功した。しかし、直後の日体大の攻撃でゲインを重ねられ、ピンチを迎える。悪い流れに傾きかけたが、この場面でDB松崎泰光(商4)にビッグプレーが飛び出す。エンドゾーンへ走るレシーバー目がけ一直線に投じられた日体大のパスをインターセプトすると、敵陣49yrdまで走り抜けピンチを脱出。そのままファーストダウンを更新し続け、最後はQB小田裕太(商2)のランでタッチダウン。失点のピンチをチャンスに変え、リードを広げることに成功した。このまま流れをつかみたいところであったが、その後日体大にフィールドゴールを決められ、2Q終了。一進一退の攻防を繰り広げた前半は、16-11と5点のリードで終えた。
日体大のキックオフで始まった3Q。先に得点を奪い、流れをつかみたいところであったが、一度もファーストダウンを更新できず攻撃権は日体大に。そのまま自陣4yrdまで攻め込まれると、最後はパスを決められタッチダウンを許す。この試合2度目のツーポイントコンバージョンはしのいだものの、スコアは16-17となり逆転を許してしまった。しかし、まだまだ試合の流れは定まらない。失点直後の攻撃を自陣35yrdから始めると、着実にゲインを重ねて敵陣13yrdでのファーストダウンを獲得する。最後はRB田中英暉(法4)がタッチダウンを決め再逆転。K島崎潤(商4)のキックでトライフォーポイントも決まり、リードを6点として3Qを終えた。
リードを広げ、勝利を確実なものにしたい4Q。慶大は自陣34yrdからの攻撃権を獲得すると、逆転した勢いそのままに敵陣エンドゾーンへと迫っていく。最後はQB小田からWR今沢和輝(経3)へパスが決まりタッチダウン。K島崎がキックでトライフォーポイントを決め、リードを広げる。このまま日体大を突き放したいところであったが、直後の守りで攻め込まれ、タッチダウンを許す。さらに、再びツーポイントコンバージョンを決められリードは5点に。それでも、次の攻撃でRB田中が再びタッチダウンを決め、K島崎のキックでトライフォーポイントも決まりリードを拡大する。試合終了間際には再びDB松崎のインターセプトが飛び出し、最終盤まで一進一退の攻防が続いた接戦を見事ものにした。
緊迫した接戦を制し、連勝を4に伸ばした慶大。大きなリードを奪うことこそなかったものの、要所で決まるインターセプトなどで相手の流れを断ち切り、勝利を手繰り寄せた。次なる相手は慶大と同じく4連勝中の法大。昨年秋、今年春の対戦では共に敗戦を喫している。「法大に勝つためにやってきたと言っても過言ではない」とDB松崎が語るように、打倒法大への気持ちは強い。リーグ制覇のため、そして法大への雪辱を果たすためにすべてを出し切り、勝利をつかみたい。
(記事 布寺智裕)
金子陽亮主将(政4)
(今日の試合を振り返って)前半は浮足立ってしまって、自分たちが準備してきたことであったり、自分たちが今までやってきたことを出せなかったです。要するにエンジンかかるのが遅かったってことは課題でした。でも、後半エンジンをかけ直した後に、ああいう形で接戦を制した、勝つか負けるかわからないっていう状況でプレーできたのはいい経験になったと思います。この経験をしっかりと次に生かしたいと思います。(具体的な収穫、課題は)ディフェンスはタックルをずっと課題にしてて、足をかけ続けるって部分は前回より成長しました。ただ、ボールにアタックすることやボールをかき出すことなど、ターンオーバーの部分で一人一人の意識が甘かったので、それは練習で直さないとな、と思っています。オフェンスは前回の試合より反則がすごく少なくなったっていうのが収穫です。次の法政戦は本当にタイトな試合になり、無駄な反則をしたら絶対負けると思うので、そこはしっかりと継続していきたいです。(インターセプトが要所で二度決まった)一人一人がビッグプレーを起こすっていう気持ちをディフェンスは普段からもってやろうっていう話をしていました。インターセプトで二回相手の流れを断ち切れたってのは確かに大きなターニングポイントだったと思います。(開幕から4連勝となったが、チームの雰囲気は)試合ごとに成長してる部分とまだまだ直っていない部分があります。チームの雰囲気としては、次の相手の法政には去年も今年の春も負けてるので、リベンジしたいって気持ちをチーム全員が持ってると思います。新しいチームが始まってから準備してきたことすべてを法政戦にぶつける気でみんなやると思うので、しっかり勝って次につなげていきたいと思います。
松崎泰光(商4)
(今日の試合を振り返って)ディフェンスの選手なのでディフェンスのことしかわからないのですが、厳しい試合だったな、と思っています。ランプレーなどで時間を使われて、コントロールされてしまったのが辛かった原因だと思います。(前半のインターセプトについて)ランプレーコントロールされている状況で、自分はパスを守るポジションとして、狙っていたというか、パスが来たときにはインターセプトしてやろうと思っていたので、結果が出て良かったと思います。(後半のインターセプトは)あれは自分のインターというよりは、QBが投げたところに自分がいたというだけです。結果としてインターセプトができて良かったですが、1本目の方が評価できるかな、と思います。(法大戦に向けて)法大に勝つためにやってきたと言っても過言ではないので、春のリーグでは負けた分必ずリベンジができるように、チーム全体で勝っていきたいと思います。