【バスケ】 4年生を軸にオフェンスが躍動し、敵地で快勝! vs専修大

ホームの日吉記念館で行われた前週とは打って変わり、この日は専修大のホームコートに乗り込んだ慶大。法大戦での勢いそのままに、何としても勝利を手にしたいところだが、専修大の#24田代を中心に攻め込まれ前半リードを奪われてしまう。しかし、後半で形勢が逆転。黒木が1周目に続き30得点をあげる活躍でオフェンスを牽引。逆転に成功した3Qからリードを守り抜き、貴重な1勝をあげた。

 

2015/10/24(土) @専修大学生田キャンパス

第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 15日目 vs専修大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

21

17

32

22

92

専修大

28

11

23

17

79

スターティングメンバー

PG

#13 西戸良(総3・洛南高)

SG

#21 鳥羽陽介(環1・福大大濠高)

SF

#5 大元孝文(環4・洛南高)

PF

#4 福元直人(環4・福大大濠高)

#7 黒木亮(環4・延岡学園高)

主要選手スタッツ(背番号/選手名/成績)

#5 大元孝文 21得点 6リバウンド 6アシスト

#7 黒木亮 30得点 11リバウンド

 

スタメンとして定着しつつある鳥羽。堅実な守備に対する周りからの信頼も厚い

スタメンとして定着しつつある鳥羽。堅実な守備に対する周りからの信頼も厚い。

1Q、専修大のエース田代を抑えたい慶大だが、開始早々ゴール下を決められてしまう。相手のテンポ良い攻撃に対し、慶大はターンオーバーが目立つ。序盤から流れた嫌な空気を打開したのが福元だった。3ポイントを沈めると、ディフェンスでもリバウンドを積極的に取りに行く。田代に2本の3ポイントを決められながらも、慶大は黒木のスクリーンから西戸のシュート、大元のアシストから鳥羽がゴール下を決めるなど、スピードを使って対抗。さらに2周目に入りオフェンス面で特に存在感を見せつけている大元が、3ポイント、フリースローを決め好調ぶりを伺わせた。しかし、終盤、相手にインサイドの合わせから#32野口に連続得点を許すなど、1Qだけで28失点。ディフェンスに課題を残し、21-28で1Qを終えた。

2Q、1Qに続き、序盤から野口のゴール下を止めることができない。リバウンドをものにすることができず、苦しい展開を強いられる。しかし、福元のシュートを黒木が好アシストすると、その黒木が連続でゴール下を沈め、離された点差を縮めていく。ここから西戸のドライブ、サワ(環2・國學院久我山高)のバスケットカウントと勢いに乗る慶大。終盤には、高橋(政2・慶應義塾高)がコートに入ってすぐ得点を挙げ、一時2桁得点にまで開いた点差を1点に。38-39で前半を終えた。

 

黒木は専修大に対し、2試合連続の30得点オーバー。相性の良さを見せつけた。

黒木は専修大に対し、2試合連続の30得点オーバー。相性の良さを見せつけた。

3Q、両者譲らず得点の応酬で、一進一退の攻防が繰り広げられる。このピリオドも序盤、田代を抑えることができない。連続3ポイント、バスケットカウントなど、開始4分で田代に11得点を奪われる。負けられない慶大は、大元が気迫のこもったブロックを見せ、反撃の狼煙をあげる。鳥羽のレイアップや大元の3ポイント、速攻が決まり、さらには黒木のバスケットカウントも生まれる。6連続得点で一挙逆転に成功。また、ディフェンスでも、唯一1年生でスタメンに起用されている鳥羽が、「3ピリで走れたところが一番の勝因」と振り返ったように、懸命なディフェンスでチームを支えた。終盤も大元の高確度の3ポイントや黒木のシュートなど、個人が役割を果たした3Q、70-62と2桁リードを奪った。

4Q、開始から得点を量産する。福元、サワが得点を決めると、そこから西戸の3ポイント、黒木のバスケットカウントで、チームの盛り上がりは最高潮に。その後も黒木はオフェンスリバウンドをそのまま得点にするなど、リードを20点にまで広げる。専修大も前半に続き、田代を中心にアウトサイドからの得点を決めてくるが、慶大は序盤の大量得点により危なげなくリードを守り切る。92-79で大きな1勝をあげた。

 

一部残留に向けて非常に大きな勝利となった。今リーグでは、途中オフェンスが停滞する試合が多かったが、この試合では4年生を中心に得点を重ねた。福元が語るように、苦しい時間帯も「ディフェンスを継続してやっていけば最終的にシュートが落ちる」ことが証明されただろう。次戦で迎え撃つ拓殖大は、残留はもちろんのこと、インカレ優勝を目標に掲げる選手にとって大事な一戦になるに違いない。さらなる高みを目指し躍動してほしい。 (記事:近藤侑未)

 

 阪口HC

やっぱり先週の2試合目から福元たちがよくなっていて、もう4年ですよっていう感じですね。先輩だからってという時代ではあるけど、やっぱり最後は4年が頑張らなきゃだと思っています。福元も大元も最初は外していたけど、最後まで打っていたからね。まああと相手は飛車角の角がいない状態だったんで、それも大きかったかな。(残留に向けて大きな1勝となったが)本当にこれで気が楽になったね。今現在では決定はしていないんだけど、とにかく気が楽になりました。今思えば白鴎に負けたのが本当に痛かったね。(4年生に加え、鳥羽の守備も光っていたが)今日みたいに目標がはっきりしている試合ではいいんだけど、やっぱりまだ1年生という感じだね。ただあいつは周りからの信頼も厚くて、あいつらが鳥羽を出したいといっているんだよね。基本的にあいつらが全部決めて俺は修正をしているだけです。今日も本当にいい勉強になったんじゃないかな。

 

福元直人(環4・福大大濠高)

今日出だしは少しうまくいかないことが多くて、相手のシュートも入っていたんですけど、ディフェンスを継続してやっていけば最終的にシュートが落ちるっていうのを自分たちで信じてやって来て、最終的に本当にそうなったので良かったと思います。(勝因は)失点は多くなってしまったんですけど、勝負所でディフェンスからブレイクをたくさん出せたことが勝因だと思います。(前半からの切り替えは)相手のシュートが前半は入っていたんで、ある意味割り切ってというか諦めて、後半も継続してやっていけば自分たちの流れになると信じていました。それが自分たちのバスケットだと思うので。(残留にむけて大きな一勝になったが)1つは安心しているというのもあるし、逆に下を見ずに、最終的な目標は日本一なので、あとはどれだけ順位をあげるか、インカレにむけてどういう試合をしていくかというのを追求しなくてはいけないなと思っています。安心してもいられなくて上を目指していかなくてはなと思います。(今のチームに点数をつけるとしたら)2週目って言う意味では75点です。波があるし、2週目に関しては試合の勝ち方でもったいないことがあったので、コート出てる5人もそうですし応援席もベンチもみんな同じ共通理解でできるともっと強いと思うし全然まけないチームになっていたんじゃないかなと思います。(拓大戦への意気込みは)明日は拓大で強い相手だし、首位(※14節終了時)を走っているんですけど、全然負けるつもりはないですし、しっかり前回やられたところを抑えれば勝負できると思うのでチャレンジャーの気持ちでもう一度全員で走りたいと思います。

 

大元孝文(環4・洛南高)

入れ替え戦回避に向けて貴重な一勝を手にすることができて、ホームゲームの流れをそのまま自分たちのものにできたと思える1戦でした。(法大戦に続き4年生の活躍が目立ったが)リーグ戦は4年生が下級生に見せることができる最後の舞台なので、法大戦に続きそれができたことはとてもうれしく思っています。(自分たちの流れに持っていけた要因は)1Q相手のシュートがよく入った中で、2Q相手を11点に抑えられたので、このまま自分たちが走れば相手がばててくるとチームで話していました。後半は思い通りに試合が展開できたと思います。(自身のシュートも好調だが)とにかく思い残すことがないように、自分に求められているのは点を取ることなので、それを全うするということを常に頭においてプレーをしています。(拓大戦への意気込み)相手がどこであれ自分たちがやることはディフェンスを頑張って速攻というところなので、それを表現できるように、勝ちを目指して頑張っていきたいです。

 

黒木亮(環4・延岡学園高)

負けられない試合というのはみんな重々わかっていたので、それをしっかりと点差を広げて勝てたのでよかったです。(点数をつけるなら)しょうもないパスミスとかをしてしまったので、その分引いて70点ですかね。(田代選手、野口選手をはじめとする相手選手への意識について)相手選手でもう一人ポイントゲッターの渡辺選手は怪我をしていて、出てくるかなと思っていたんですけど出てこなかったので、田代選手をいかに全員でカバーしながらやっていくかと意識していました。田代選手に関しては全員で意識してやっていこうということだったんですけど、逆に今回は野口選手も頑張ってきたので、そこは負けられないなという感じでした。(前回の専修戦に続き30得点の活躍だが)専修戦は、僕自身に対してのディフェンスがあまりタイトではないので、リバウンドに行きやすかったですし、ディフェンスを見ながらプレーできたと思います。(拓殖大戦に向けて)僕自身もですけど、チームとしても拓殖に対しては苦手意識がやっぱりずっとあると思うので、リーグ戦最後なので相手に対して嫌なプレーであったり慶應らしさを出していければ勝つ可能性もあると思うので、もう一回全員でやっていきたいと思います。

 

鳥羽陽介(環1・福大大濠高)

前半は苦しい展開が続いたんですけどそこで我慢して、後半、特に3ピリで走れたところが一番の勝因かなと思います。(田代選手とのマッチアップについて)ファールしてでも止めようと思ったんですけど、1人じゃ止められなくて。点は取られたんですけど先輩たちに助けられて、勝ててよかったです。(リーグ戦後半からスタメン起用が増えたが)やることは変わらないと思っているので、1年生で若い分誰よりも走ろうと心がけています。(相手チームのエースにつくことが多いが意識している事は)ボールを簡単にもたれてしまったら、それだけ点をとる技術がある相手だと思うので、ボールを持たれるまでどれだけ頑張れるかが勝負だと思っています。(今日のご自身のプレーに点をつけるとしたら)50点ぐらいですかね。今日は田代さんに点をとられてしまったっていう部分と、アウトサイドシュートもまだまだ確率が低いので、そこを上げていかないといけないかなと思います。(拓殖戦にむけて)明日もタフな試合になると思うんですけど、今日みたいに走ることができれば絶対勝てると思うので、自分が先頭を走って行きたいと思います。

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