慶應スポーツ新聞会

【テニス(男子)】早大と互角の戦いも敗戦。3年連続全国準V!!/全日本大学対抗テニス王座決定試合

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3年連続の全国準優勝だ。今年も早慶戦となった全日本大学テニス王座決定試合(王座)決勝。慶大はインカレ優勝ペアのD1高田航輝(環4・湘南工科大学付属高)・上杉海斗(環2・清風高)が1勝を挙げるも1-2とリードを許し、シングルスへ。シングルスではS5髙田が完勝で流れをもたらすも、それに続けず。単複合わせて9戦の戦いは7戦がフルセットにもつれ込む大接戦。気持ちのこもった全力プレーで、今年も慶大庭球部男子が観客を感動へと導いた……

 

全日本大学対抗テニス王座決定試合 決勝

2015/10/25 @有明テニスの森公園

<男子>vs早大

 

慶大

スコア

早大

D1

高田航輝・上杉海斗

2{6-4、4-6、6-3}1

今井・河野

D2

逸崎凱人・畠山成冴

1{7-6(5)、1-6、6(4)-7}2

栗林・坂井

D3

谷本真人・渡邊将司

1{3-6、5-7、4-6}2

小堀・松崎

S1

上杉海斗

1{6-1、5-7、3-6}2

今井

S2

谷本真人

1{6-4、1-6、4-6}2

栗林

S3

逸崎凱人

1{1-6、6-4、4-6}2

松崎

S4

渡邊将司

0{5-7、1-6}2

坂井

S5

高田航輝

2{6-2、6-2}0

S6

韓成民

1{6-4、1-6、3-6}2

三好

合計

 

勝利を決めガッツポーズを決める髙田・上杉組

勝利を決めガッツポーズを決める髙田・上杉組

ダブルスでは、3組ともリーグ同様のカードとなったダブルスでは、D1高田・上杉組は今井・河野組と今年4度目の対戦。ファーストセット、5-4で迎えた第10ゲーム、今井のサービスゲームであったが上杉のリターンエースなどでブレークポイントにつける。ここで、上杉が深いリターンを決め二人で積極的に前に出ると最後は上杉がボレーを決めてブレーク。ファーストセットを奪った。セカンドセットは落としたものの、ファイナルセットをものにし、慶大に1勝をもたらした。

 

逸崎・畠山組のさらなる飛躍に期待だ

逸崎・畠山組のさらなる飛躍に期待だ

今季ここまで1年生とは思えない活躍を見せている逸崎凱人(環1・大阪産業大学付属高)・畠山成冴(環1・湘南工科大学付属高)組は2戦2敗と相性の悪い栗林・坂井組と対戦した。早慶戦で壮絶な接戦を見せたこの2組の対戦は、この日1番の熱戦となる。ファーストセットはお互い全く譲らずタイブレークにもつれ込むと、これを慶大ペアがものにした。しかし、セカンドセットでは0-2で迎えた第3ゲームでもブレークチャンスを逃すと、そのまま1-6で落としてしまう。迎えたファイナルセット。4-3の第8ゲームでブレークチャンスを逃すと、直後のゲームをブレークされ、窮地に追い込まれる。他の2試合が終わり、両校の部員全員が応援に集まったここからがこの試合の本番だった。追い込まれた状況で逸崎・畠山組は一段とギアを上げる。15-40とブレークポイントを得ると、畠山のリターンエースでブレークバック。直後のゲームをダブルフォルトで奪われ再びピンチを迎えてしまうが、15-0から4連続でポイントを奪いタイブレークに持ち込んだ。タイブレークでは相手のミスなどで、4-1とリードする。しかし、勝利が見えたこの状況から〝精密機械〟栗林が本領を発揮。まさかの6連続ポイントで4-7とされ、この試合に敗れた。

谷本・渡邉組は最後を飾れなかった

谷本・渡邉組は最後を飾れなかった

D3の谷本真人主将(環4・名古屋高)・渡邉将司(総4・名古屋経済大学市邨高)組は、「高田と3人で4年がすべて勝てば日本一になれると話していた」(谷本主将)という通り、気迫を全面に出したプレーを見せる。ファーストセットを落としたものの、セカンドセットでは4-5で迎えた第10ゲームを谷本主将の気持ちのこもった強烈なサーブでキープすると、続くゲームをブレーク。第12ゲームを0-30から、渡邉のスマッシュ、谷本主将のボレー、渡邉のサーブ、谷本主将のボレーの4連続ポイントでキープし、ファイナルセットに持ち込んだ。しかし、ファイナルセットは勢い及ばず、4-6で落とし、悔しい敗戦となった。

1-2で折り返し迎えたシングルス、S5は高田が務めた。昨年の王座はけがでコートに立てなかった高田。この試合に懸ける気持ちは誰よりも強く感じた。そして、その気持ちを胸に圧巻のプレーを見せる。ファーストセットからブレークを重ね、6-2。セカンドセットも、第5ゲームをなんとかキープし3-2とすると、ここから3ゲーム連取で一気に試合を決めた。

韓のさらなる成長が来季へのカギだ

韓のさらなる成長が来季へのカギだ

1年間主将としてチームの先頭に立ち続けた谷本

1年間主将としてチームの先頭に立ち続けた谷本

S4の渡邉がストレート負け。S6の韓成民(総2・つくば国際大学東風高)も競り負けてあとのなくなった慶大はここから早大の3本柱との対戦となる。S3の逸崎は、ファーストセットを1-6で落とすも、セカンドセットは立て直し、6-4で奪い返す。ファイルなるセット。第4ゲームで15-40とブレークのピンチを迎えたが、強気のプレーでなんとかキープする。そのままお互いにキープを続けて迎えた第10ゲーム。このゲームを松崎に許し、敗戦。この時点で早大の勝利が確定した。この後、S1上杉、S2谷本共にフルセットにもつれる熱戦を演じたが、逆転負け。2-7で今年の王座を終えた。

昨年は4-5。今年は2-7。一見すると早大との差は広がったかに思える。しかし、昨年と今年は明らかに内容が違う。今年は昨年以上に早大を苦しめた。結果論にはなってしまうがD2とS6の結果が試合の流れを大きく左右したのではないだろうか。あと一歩のところで勝ち切れず、リードして折り返すこととなったS2。シングルス1ローテ目で勝敗を5分に戻しきれなかったS6。勝負所での1勝、1本が全体の勝敗を分ける。それを痛感した試合だった。今年も成し遂げられなかった日本一。来季、「チャンスを感じる力」(坂井利彰監督)を身に着け、慶大が再びこの舞台に戻ってくる。

(記事:太田悠貴)

【選手・監督コメント】

坂井利彰監督

(今日の試合を振り返って)悔しいんですけど、本当に学生を褒めたいです。よく頑張ったなと感じていて、日本一を目指していたので悔しい気持ちが強くあるんですけど、男女で全国の決勝まで来て、ファイナルセットまでもつれた試合が多く作って負けるというところまで来たんだなと感じています。(あと一本というところはどこにあるか)チャンスというものは多くは来ないので、そのチャンスをものにする力だと思いますし、それを感じる力であると思っています。その感じる力が足りない、もうチャンスが来ないと思ってそのポイントに臨まなくてはいけないので、その感じる力が必要なんだと思います。(全員で勝ちに行くチームは作れたか)まず、それは春の関東学生テニストーナメントで本選の出場者数が今までで最多であったということで、テニスに対する理解というか勝負に対する理解というのが、選手に深まったということで第一ステップに成功したと思っています。また、その中の代表である西本、高田・上杉がインカレを優勝した、ユニバーシアードの代表にもなった、ということができてきて勝負強いチームになったなと感じています。(4年間核となってきた5選手が引退しますが)彼らは1年のときからこのチームを引っ張ってきてくれたので、彼らのいる間に優勝させてあげたかったんですけど、早稲田との差というものをこれだけ縮めてくれたので3年生以下がこれを引き継いでくれると思います。(逆に期待する選手は)逸崎、畠山、押野の1年生、江代、村瀬、上杉、韓の2年生、この1、2年生が育ってきているので、そこに期待したいですね。(来年最上級生となる3年生については)男子だと井上智文、野田、女子だと安形、小林、その辺が引っ張ってくれないといけないと思いますし、今年の4年生よりは人数が少ないですが必ず力を見せてくれると思います。(来年はどんなチーム作りをしていきたいか)そんなに変わらないですが、今回見つかった課題、チャンスを読み取る力、チャンス感じられる力を持つチームを作っていきたいなと思います。(来季への意気込みを)今までで一番優勝に近づいたと思いますし、勝負強いチームをチーム一丸となって作っていきたいと思います。

谷本真人主将(環4・名古屋高)

(今日の試合を振り返って)負けてしまった原因としてはファーストサーブが入らなかったことが大きいことは明らかで、自分たちの4年間積み重ねてきたことがぶつけられた部分、ぶつけられなかった部分、いろいろだったと思います。一つの悔いは、この大事な試合でファーストサーブがしっかりと入らなかったことです。

渡邊将司(総4・名古屋経済大学市邨高)

(今日の試合を振り返って)結局、勝負どころで自分のサービスゲームがブレークされたり、ブレークチャンスで取り切れなかったです。シングルスでも5-3でリードしていて取り切れなかったこと、取り切れないということで、自分たちから勝利をこぼしてしまったという印象です。勝負どころで何をするかというオプションが一つではなくて、いくつかないといけなかったと思います。正直、後悔が大きいです。

 

髙田航輝(環4・湘南工科大学付属高)

(今日の試合を振り返って)僕は個人的に言えば、去年足を疲労骨折していて、この場に立てなかったのでその悔しさを晴らすためにこの決勝で勝ちたいと思っていました。結果、最後は上杉とはダブルスのファイナルも厳しい試合になったんですけど、最後勝つことができて良かったです。シングルスでも気持ちの部分でつなぐことができたかなと。チームとしては負けてしまったんですけど、それでも本当に一人一人が成長している部分だったり、これから改善していかなければならない部分だったりが見えたので来年はこれを生かしてもらいたいです。僕もずっと応援し続けますし、後輩には王座で優勝してもらいたいです。

 

井上智文(商3・慶應義塾高)

(王座に出場してどうだったか)3年のメンバーが自分と野田だけで、その中でチャンスをもらったからには結果を出さなくてはいけないですし、内容にもこだわらなくてはいけなくて、野田も言ったように来年を見据えると本当にこの二人がチームの軸になっていかなくてはいけないと思っています。(来季チームの中でどんな選手になりたいか)個人としては野田と同じで、チームとしてもっと詰められる部分が絶対にあったし、まだまだ3年が出ていかなくてはいけないですし、来年歴史を変えたいです。

野田 哲平(政3・長崎西高)

(王座に出場してどうだったか) 3年連続で初戦に出させてもらって、ペアが同期ということで来年の主力となっていかなくてはいけないと思っているので、その意味でも完勝できてよかったです。(来季チームの中でどんな選手になりたいか)来年はリーグ、王座でも主力となって、全勝できる選手になりたいです。

上杉海斗(環2・清風高)

(今日の試合を振り返って)結果的にただただ悔しいというのがあります。でも、その中でもダブルスで航輝さん(高田)と組めて、インカレを優勝してから、王座でも優勝すると決めていたので、最後もこうきさんを勝たせることができて良かったです。ダブルスはこうきさんに引っ張ってもらっていたので、僕も思い切ってできたと思います。ありがとうございました。シングルスはインカレでもリーグでも負けていて、S1として勝ちたかったが、やはり勝ちきるのがまだまだ自分には足りていない。これから僕も三年になってチームを引っ張れるようにやっていきたいです。(上杉選手はこれからチームだけでなく、大学テニスも引っ張っていく存在になると思うが意気込みは)一言で言うなら、学生大会は全て優勝しようと思います。団体ももちろん目指して、僕がトップになれれば良いかなと。(ずっとペアを組んできた髙田選手に改めてメッセージを)本当に最初の春の早慶戦から始まって、ずっと僕と組んで下さって引っ張ろうという気持ちが伝わってきました。リードしてくれるので、ダブルスに関しては思い切ってずっとできていました。ダブルスを作って下さったのは、こうきさんなので感謝しています。インカレでも王座でもこうきさんが最後ということで絶対に日本一にさせたいという気持ちを持っていました。なんと言えば良いかわからないですけど、ありがとうございました。

韓成民(総2・つくば国際大学東風高)

(今回の王座を振り返って)絶対、早稲田に負けたくなかったです。自分もそうだし、みんなもそうでした。コートの中でも考えてプレーしようとしたんですけど、やはり緊張してしまったので、そういうときに自分たちが気持ちでプレーをすれば勝てたと思います。でも、そこの部分が足りなかったと思います。プレーの中で自分たちが先にボールを取りに行くことやチャンスをつかみに行くことが重要だと思ったので、惜しかったなと思います。(昨年度出場した王座と比べて、気持ちの面などで違いは)自分としては一年生の時より、今年に懸けていたし、もちろん去年も勝ちたいと思っていたがこの代でこの王座で勝つんだという気持ちを強く持っていました。(今後への意気込み)自分は外国人で日本の文化も全然分からなくて、最初は部活の生活も辛かったし理解ができなかったが、去年と今年を終えて、自分がチームを引っ張らなければいけないと自分自身で思っています。来年の王座のためもそうだし、一つ一つの大会に向けて、引っ張ってやりたいです。

逸崎凱人(環1・大阪産業大学付属高)

(今日の王座を振り返って)楽しかったです。6試合出してもらったんですけど、とても楽しい試合ばかりでした。でも、やはり最後に自分が負けたことによって、早稲田の優勝が決まったので、相手が喜びを表現しているときに絶対に来年は自分があの立場になって最後王座を絶対に取るという気持ちになりました。(今後の目標は)僕の一つの目標としては、上杉さんという先輩を超えることです。大阪のときからずっと一緒で、一つの目標であり、自分としては倒したい存在なので、尊敬しつつも一人の選手として、超えられるようになりたいです。 (王座に臨むにあたって、先輩からアドバイスは)一年生ということで、勝ち負けを気にせずに思い切り暴れてこいと言われました。その言葉は僕らの緊張を和らげてくれたし、覚悟を決めることができました。

畠山成冴(環1・湘南工科大学付属高)

(今日の試合を振り返って)この決勝は一年生ペアということで、暴れてこいということを言われていました。それを結構表現できたかなと思っています。最後の方も、楽しくやりつつ、コミュニケーションを取りながらしっかりやることができたんですけど、負けてしまった。でも、新しいチームが始まるので来年のこの王座の日まで忘れずに取り組んでいくことが必要だとら感じています。来年は僕らも二年生になって、チームの軸にならなければいけないのでもっとプレーや試合だけになってしまわずに佇まいも代表選手にふさわしくなりたいです。(一年生ペアということで、難しさはあったか)経験が無いのは仕方がないが、一回崩れるとなかなか、戻れないなというのがあります。(王座に臨むにあたって、先輩からアドバイスは)僕もやはり四年生の方が下級生がやりやすい環境を作ってくれたし、引っ張られながらも思い切り堂々とプレーすることができました。

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