1回戦で北海道大を相手に快勝を収め、インカレの舞台で早慶戦が実現した。試合は序盤から主導権を握られる苦しい展開の中、江口大輔主将(環4)のゴールなどで食らいつく。しかし、終盤は立て続けに得点を許し、敗戦を喫してしまった。今週末に行われる、第80回早慶アイスホッケー定期戦で雪辱を誓う。
第88回日本学生氷上競技選手権大会 2回戦
2016年1月7日(木)14:00F.O. @今市青少年スポーツセンター(日光)
慶應義塾大学3-8早稲田大学
Period | 1P | 2P | 3P | Score |
慶大 | 0(9) | 2(11) | 1(10) | 3(30) |
早大 | 2(13) | 3(11) | 3(10) | 8(34) |
※()内はシュート数
立ち上がりから激しい交錯が続いた第1ピリオド。開始早々、永田雅宗(総1)が右サイドの味方にパスをするも、決定機に至らず。その後はパックや持たれる時間が長くなり、次々とシュートを放たれてしまう。GK田中寛之(経2)の好セーブもありなんとかしのいでいたものの、迎えた11分。リバウンドを詰められ、先制点を奪われてしまう。さらに直後、江口大輔主将(環4)の退場で数的不利になる。ゴール前へパスが送られると、これをうまく合わせられて失点。リードを広げられた慶大だったが、その後も相手の勢いを止められない。終盤のパワープレーでチャンスを作ったものの、ネットを揺らすことができずに終えた。
第2ピリオドも6分に追加点を挙げられ、さらに苦しい戦いを強いられてしまう。それでも江口が見せた。スピードに乗りながらシュートを放ち、チームに勇気をもたらす追撃点を記録した。これで勢いが生まれ、人数を掛けて攻めていく。しかし、ミスが相次いで決め切れずにいると、カウンターで角度のない位置から決められてしまう。その後に永田のゴールで追いすがるものの、失点も重ねる展開。3点差でインターバルに入った。
一矢報いたい第3ピリオド。しかしファーストチャンスで決められ、主導権を握られてしまう。その後は金村知紀(政4)を起点に攻め込んだ場面も見られたが、7分、13分とさらに失点を喫し、後がない状況に追い込まれる。14分には、リバウンドを史習成リック(総1)が押し込んで5点差。さらに終盤には二度パワープレーが到来する。ゴール前で何度も混戦状態となるが、決め切ることができず。今季最後の公式戦は、2回戦敗退という結果に終わった。
この試合では、伝統の一戦であることに加え、もう一つの大きなモチベーションがあった。それは「安藤のために。」入れ替え戦の試合中に大ケガを負い、離脱を余儀なくされた安藤直哉(政2)。リーグ戦ではFWとして多くの得点に絡み、チームをけん引してきた選手だ。ベンチには彼のユニフォームが飾られており、共闘を誓っていた。そして、途中で粘り強く追いすがるなど「健闘」(江口)した慶大。だが、力の差を埋め切ることはできなかった。
それでも、幸いリベンジの舞台が残されている。1/16(土)に行われる第80回早慶アイスホッケー定期戦だ。慶大は、長年勝つことができていない。チームメイトのために、そして歴史を変えるために。最高の結果で今季を締めくくる。
(記事 木下 彰)