六大学戦第3戦の立大戦。序盤はMD山﨑(政2)、MD白子(文2)の2得点でリードを奪うが、タイムアウトを機に立大が猛攻を仕掛け、前半を2-5で折り返す。しかし後半、MD山﨑が1点、AT出原(経2)が3点を返し、同点に追いつくと終了間際、AT出原がこの日4得点目となるゴールを決め7-6で勝利。新チームは華麗なる逆転劇で六大学戦3連勝を果たした。
六大学戦 第3戦 vs立大
3/6(日) 13:10ドロー
@立教大学新座キャンパスグラウンド
| 前半 | 後半 | 合計 |
慶大 | 2 | 5 | 7 |
立大 | 5 | 1 | 6 |
スタメン
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 61 | 梶谷香月 | 商3 | 学習院女子 | 0 |
DF | 3 | 大木茉莉 | 総2 | 慶應ニューヨーク | 0 |
DF | 30 | 松本彩花 | 経3 | 慶應女子 | 0 |
DF | 87 | 早川芳 | 総3 | 日本女子大附属 | 0 |
MD | 11 | 竹村薫 | 環2 | 桐蔭学園 | 0 |
MD | 44(C) | 渡邉ひかり | 法3 | 慶應女子 | 0 |
MD | 54 | 浅野玲子 | 環3 | 国際基督教大付 | 0 |
MD | 89 | 山﨑茉莉花 | 政2 | 渋谷幕張 | 2 |
MD | 96 | 白子未祐 | 文2 | 慶應女子 | 1 |
AT | 1 | 早乙女華子 | 経3 | 慶應女子 | 0 |
AT | 33 | 西村沙和子 | 経1 | 慶應女子 | 0 |
AT | 99 | 出原佳代子 | 経2 | 慶應女子 | 4 |
ベンチ入り選手
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 28 | 大沢かおり | 経1 | 学芸大附属国際 | 0 |
G | 49 | 横田真央 | 経2 | 渋谷幕張 | 0 |
DF | 70 | 飯豊広奈 | 政2 | 慶應女子 | 0 |
DF | 20 | 岩波友香 | 法3 | 慶應女子 | 0 |
MD | 77 | 橋本ひかる | 政1 | 慶應女子 | 0 |
AT | 32 | 友岡阿美 | 政1 | 慶應女子 | 0 |
AT | 43 | 藤川悠希 | 商3 | 慶應湘南藤沢 | 0 |
AT | 72 | 吉岡美波 | 理1 | 大妻多摩 | 0 |
前節、昨年日本一に輝いた明大に競り勝ち2連勝を果たした慶大。六大学戦第3戦の対戦相手は「練習試合でも負けっぱなし」(松本)と選手たちにとって苦手意識の強い立大だ。
前半、明大戦に比べ立ち上がりが順調な慶大は、3分にMD山﨑(政2)のシュートが決まり先制する。その後立大に1点決められるものの、MD白子(文2)がすぐに1点を返しリードを守る。しかし再び1点を奪われ同点に追いつかれると、タイムアウト後はDF陣の乱れもあり、試合の主導権は立大に。立大の強烈なシュートをG梶谷(商3)が止めるファインプレーもあったが、流れを変えることが出来ずに3点を奪われ前半を2-5で折り返す。
後半、慶大は立大の好守に対して積極的に攻めの姿勢をとる。試合が動いたのは9分。2試合連続2得点を挙げ勢いに乗っているAT出原(経2)がこの日初得点を決め、3-5となる。このゴールがチームの勢いに拍車をかけ、パスのテンポもよくなる。12分、AT西村(経1)のパスを受けてAT出原のシュートが決まりさらに1点を返す。途中、立大に1点を奪われ再び2点ビハインドとなるが、山﨑、出原と続けてシュートが決まり、同点にまで追いつく。そして23分、出原がまたも魅せる。乱れることなくつながったボール、最後はMD浅野(環3)からのパスを出原が落ち着いて決め、なんと前半の3点差を終了間際でひっくり返した。その後はDF陣の堅い守りで得点を許さず7-6で試合終了。六大学戦3連勝目は立大相手にチームの負けん気が勝った劇的な逆転劇であった。
練習試合で負け続けていた立大相手に堂々たる試合をみせた新チーム。後半での粘り強さから「勝ちにこだわる」(出原)姿勢がみられた。目標である三冠を達成するには、1つ1つの試合に勝利しチームに勢いをつけることがカギとなる。さらに注目したいのは、出原の言う「慶應らしい試合」。先日まで行っていた合宿で、慶應がやりたいことをチームで意識するようにしたという。彼女たちは今後どのような形で「慶應らしい試合」を展開していくのだろうか、期待が高まる。
(記事:久万由華子 写真:江島健生)
次戦 3月25日(金)vs早稲田大
ドロー時間未定 @日吉陸上競技場
以下、選手コメント
出原佳代子(経2=慶應女子)
(今日の試合を振り返って)立大は練習試合でも負けてきた相手だったのでとにかく勝ちにこだわる試合にしたかった。合宿時の課題や今までやってきたことを意識して絶対に勝ちにいきたかったので、勝つことができてよかったです。(前半終了で切り替えたことは)今まで、課題や慶應がやりたいことを意識してやっていたが、なかなかうまくいっていなかったのでハーフタイムでもう一度慶應らしい試合をしようと考えて後半はゴールに向かう姿勢をしっかりとるように切り替えました。(今回の試合で見つかった課題は)合宿からライドに力をいれていたのですが、まだまだできていないシーンが多かったので今後の練習で修正をしていきたいです。オフェンスに関しては難しいパスを選択してしまうことが多かったので、簡単なパスでシュートまでもっていくということを意識してやっていきたいです。(新チームについて)全員がラクロスに対して楽しく、真剣に向き合えていると思います。(今後に向けて)とりあえずは六大戦優勝、その後は早慶戦10連覇をして日本一につなげられればいいなと思います。
山﨑茉莉花(政2=渋谷幕張)
(後半怒涛の追い上げで逆転しましたが)前半の入りが弱いのが課題だったので、後半自分たちで立て直して連続得点で勢いに乗れたのは凄く良かったなと思います。(個人としては2得点をあげましたが)いつもは自分で突っ込んで得点してしまうので、今回は展開を意識して人数有位な状態でボールを受けて得点まで絡んでいくのが課題だったのですが、それが意識できていたところが良かったです。(新チームになって3試合目でしたが状態としてはなかなか良いのではないでしょうか)得点を挙げた場面は多かったんですけれども、個人個人のポテンシャルによるものが多かったので、ボールを動かして相手より人数有位の状態でシュートを打つというのがまだまだ達成できていないと感じるので、そこはチームとして詰めていきたいと思います。(次の試合への意気込みは)次の試合は今日2得点だったのですが、試合を決めきるというところで自分は力を発揮できていないと感じるので、しっかり点を決めきれる選手になりたいと思います。
松本彩花(経3=慶應女子)
(今日の試合を振り返って)練習試合でも負けっぱなしだった立大に勝てたってことが純粋にうれしかったです。ただ、結構立大のミスに助けられた部分もあるのでまだまだ修正できる点はあると思います。(後半流れが良くなりましたが)前半DFのミスで立て続けに点を取られて足を引っ張ってしまいました。特にDFは 接点を持てていないという現状があったのでとりあえず触りに行くっていうのをやりました。(今日の試合で見つかった課題は)チームの中で守備に対する共通認識が持ててなくて、結構みんなでバラバラな動きが多かったので、そこは練習で詰めて行って、みんなで共通認識を持って奪いにいけたらなと思います。(新チームになってチームの雰囲気は)チームの中で問題について全員で考えて、ミーティングで発言している 数が増えて活気付いたと思います。(今後に向けて一言)今後の六大学戦も全部勝って優勝したいと思います。