六大学戦第4戦の早大戦。先制は許したものの11分に主将のMD渡邉(法3)が同点ゴールを決めると、そこからMD力丸(法2)、MD竹村(環2)がゴールを決め、リードを2点差に広げる。だが、前半終了間際に立て続けに失点を許し3−3の同点で前半を折り返す。後半、5−5の同点となって迎えた18分にMD力丸のこの日2点目となるゴールで逆転するもラスト1分で同点に追いつかれ、6−6の引き分け。課題こそ残ったが、5月の定期戦に向けて期待の持てる試合となった。
六大学戦 第4戦 vs早大
3/25(金) 7:20ドロー
@日吉陸上競技場
| 前半 | 後半 | 合計 |
慶大 | 3 | 3 | 6 |
早大 | 3 | 3 | 6 |
スタメン
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 61 | 梶谷香月 | 商3 | 学習院女子 | 0 |
DF | 3 | 大木茉莉 | 総2 | 慶應ニューヨーク | 1 |
DF | 30 | 松本彩花 | 経3 | 慶應女子 | 0 |
DF | 70 | 飯豊広奈 | 政2 | 慶應女子 | 0 |
DF | 62 | 櫨本美咲 | 経1 | 慶應女子 | 0 |
MD | 11 | 竹村薫 | 環2 | 桐蔭学園 | 1 |
MD | 44(C) | 渡邉ひかり | 法3 | 慶應女子 | 2 |
MD | 54 | 浅野玲子 | 環3 | 国際基督教大付 | 0 |
MD | 89 | 山﨑茉莉花 | 政2 | 渋谷幕張 | 0 |
MD | 96 | 白子未祐 | 文2 | 慶應女子 | 0 |
AT | 1 | 早乙女華子 | 経3 | 慶應女子 | 0 |
AT | 33 | 西村沙和子 | 経1 | 慶應女子 | 0 |
AT | 99 | 出原佳代子 | 経2 | 慶應女子 | 0 |
ベンチ入り選手
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 28 | 大沢かおり | 経1 | 学芸大附属国際 | 0 |
G | 49 | 横田真央 | 経2 | 渋谷幕張 | 0 |
DF | 20 | 岩波友香 | 法3 | 慶應女子 | 0 |
DF | 87 | 早川芳 | 総3 | 日本女子大附属 | 0 |
MD | 42 | 力丸絢 | 法2 | 慶應湘南藤沢 | 2 |
MD | 73 | 伊藤香奈 | 経1 | 慶應女子 | 0 |
AT | 1 | 早乙女華子 | 経3 | 慶應女子 | 0 |
AT | 43 | 藤川悠希 | 商3 | 慶應湘南藤沢 | 0 |
前節、劇的な逆転劇で勝利し六大学戦3連勝中の慶大。六大学戦第4戦の対戦相手は「因縁」(飯豊)の相手である早大。直前に行った合宿では大差で敗れており、5月の定期戦に向けて弾みをつける意味でも、負けられない一戦となった。
前半、「気合を入れて臨んだ」(飯豊)という慶大だったが、5分に相手に突破を許し先制点を献上してしまう。慶大も積極的にゴールを狙うが、MD渡邉(法3)とMD山﨑(政2)のシュートは相手Gに阻まれてしまう。だが、ここで頼りになるのが主将渡邉。11分AT出原(経2)のパスからゴールを流し込み同点に追いつく。この一点で波に乗ると、早大の反則から得たチャンスを生かし、14分にMD力丸(法2)、16分にはMD竹村(環2)がゴールを決め、リードを2点に広げる。このままリードを守りたいところだったが、21分にG大沢(経1)のファインセーブのこぼれ球を押し込まれると、その2分後には、自陣でのパスミスから再び点を失い、前半を同点で折り返す。
後半、開始早々に再び早大に突破を許し、逆転弾を許してしまう。慶大は9分にDF大木(総2)が攻撃参加をすると、最後は華麗なターンから同点のゴールを決める。さらにその1分後には、MD渡邉がパスカットからこの日2得点目を決め再びリードを奪う。しかし、早大もドロー直後から巧みにボールを運んでいき、またしても同点に追いつく。さらに、14分には慶大のDF陣の連携ミスから決定的なシーンが訪れるも、そこは相手のシュートミスに助けられる。宿敵からなんとしても勝利を奪いたい慶大は18分、相手の反則から得たフリーシュートのチャンスをMD力丸がしっかりと決め、1点リードを奪う。このまま逃げ切りを図りたい慶大だったが、24分に同点ゴールを決められたところで試合終了。6−6の引き分けで、因縁の一戦の決着は5月の定期戦に持ち越しとなった。
5月にある10連覇のかかった早慶定期戦を前に行われたこの試合。パスミスや反則が目立った試合となったが、それでも引き分けられたことは収穫である。「チーム全員で意見を発する機会が多くなった」(力丸)という新チーム。この日も失点後DF陣で話す姿がしきりに見えた。課題を全員で克服していく団結力のあるチームになっていっていることは間違いない。残す六大学戦は法大戦のみ。ここを確実に勝利し、六大学戦の優勝を勝ち取ることが、早慶戦勝利の足がかりとなる。
(記事:森田悠資 写真:下川薫)
次戦 3月30日(水)vs法政大
ドロー時間7:20 @日吉陸上競技場
以下、選手コメント
飯豊広奈(政2=慶應女子)
(今日の試合を振り返って)今日の試合は因縁の早大戦ということで、この間合宿をしたのですが、そこで早大にすごく負けてしまった悔しさがあって、試合の入りからこの間の悔しさを忘れずに5月の定期戦に向けて絶対にいい試合にしようと気合を入れて試合に臨みました。(今日の試合で見つかったチームの課題は)気合は最初入っていたのですが、ミスがつながるに連れてミスを恐れる弱さがだんだん出てきてしまって、前半の入りは良かったのですがラスト5分とかになるとみんな弱気になってしまい、パスやパスキャッチが弱くなってしまうことがチームの課題です。(個人の課題は)まだDFになって日が浅いのでDF4枚での連携の声が無かったり、個人個人で動いていてチームの連携が取れていなかったので、そういう部分を大事にしていきたいです。(見つかった収穫は)2週間ほど前の合宿で早大に大差で負けてしまったのですが、今日のように入りから強い姿勢を見せれば、結果は同点でしたが、まだ相手を上回る力が慶大にはあることがわかったことが収穫です。(新チームになってチームの雰囲気は)主将の渡邉さん、副将の浅野さんをはじめ、次の早慶戦に向けてチームが団結していると思います。(今後に向けて)次の法大戦を必ず勝ちきって、5月の早慶戦で早稲田を圧倒して連覇するっていうのが今後の目標なので応援お願いします。
力丸絢(法2=慶應湘南藤沢)
(今日の試合を振り返って)チーム全体の課題としてクリアを運ぶ動きを目標にしていたんですけど、結局相手のミスに助けられたことばかりで、その辺はまだ課題が残ったと思います。(自身の2得点について)主将の渡邉さんが良い感じにアタック全体にパスを回してくれて、その中で自分にボールが来たという、チーム全体での1点だったと思います。そうやって、チームでボールを回して点が取れたというのは良かったです。(早慶定期戦本番のイメージは)私自身トップの試合に出るのが1年目で初めてなので、緊張しないように頑張ります。(新チームの雰囲気は)新4年生の先輩方が新しくチームを変えようと頑張ってくれていて、私もその一つの力になりたいと思っているので、自分からも発信することを心がけています。そうやってみんなが発信することで、チーム全体が良くなっていっていると思います。(今後の課題は)私はチームの中ではボール持ちがそんなに強いタイプではないのですが、その中でもボール持ちが強くなくても出来ることはあると思っているので、そこを突き詰めていくことが今後の課題です。