慶應スポーツ新聞会

【バスケ】日本一まであと一歩届かず、慶大インカレ準優勝!

第62回全日本大学バスケットボール選手権大会

2010年12月5日@国立代々木競技場第二体育館

慶大‐青学大

  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 21 18 20 17 76
青学大 29 21 29 14 93
再びインカレ決勝に。昨日明大を大差で破り慶大は3年連続決勝に駒を進めた。そして決勝の相手は王者として前評判通り勝ち進んできた青学大。日本一の座をかけて、どちらが真の王者にふさわしいかを決する時がやってきた。今季、春のトーナメント、リーグ戦と対青学大は3敗。どちらも青学大の前に準優勝で終わった慶大は苦杯を味わった。会場は学生最高峰の試合を観に来た観客で超満員。熱気に包まれた代々木第二体育館で日本一の称号、リベンジをかけた熱い戦いが始まった。

慶大のスタメンは、二ノ宮主将(環4)、酒井(環4)、岩下(総4)、家治(環3)、中島(総1)。

前半、岩下のポストプレイが見事に決まり、慶大は先制点を奪う。更にタイトなディフェンスから速攻で加点。慶大は幸先の良いスタートをきる。ようやくエンジンのかかり始めた青学大も連続スリーポイントで得点。ここで応戦したのは主将二ノ宮。連続してスリーポイントを沈め、12-11と両校譲らない展開に。だがここで一歩抜け出したのは青学大。インサイド、アウトサイドから放たれるシュートが面白いように決まり、12-22と慶大を突き放す。岩下、家治が強気のプレイで得点するも、依然として青学大のオフェンスは止められず。残り1,9秒慶大最後のプレイ。エンドラインから二ノ宮がパスを受け、バックコートから放ったシュートがリングに吸い込まれ21-29と青学大リードも慶大はブザービーターで1Qを締めくくる。2Q、酒井が渾身のオフェンスリバウンドでチームを鼓舞。リズムを取り戻した慶大は二ノ宮のドライブイン、家治の連続得点で30-31と慶大は1点差まで詰め寄る猛攻を見せる。追い上げられる青学大も落ち着いたパス回しでオフェンスを展開し、安定して得点。両校の選手達の集中力が途切れない時間帯に。しかし青学大にオフェンスリバウンドを序々に奪われ始めると、セカンドチャンスから得点されてしまう。更に慶大はターンオーバーを重ね、悪い流れの中で39-50と青学大との点差が開き前半終了。

後半、酒井のゴール下、家治のスリーポイントと出だしに成功し、44-52と再び追い上げを見せる。しかし「ディフェンスが通用しなかった」(佐々木HC)とどうしても今日の青学大のオフェンスを止めることは出来ず。インサイドで得点を許すと、今度は怒涛の連続スリーポイント。45-65と大きく点差を開かれ慶大は窮地に立たされる。青学大は追い打ちをかけるようにアウトサイドシュートを沈めていく中、慶大は4年生の酒井、岩下が奮闘。最後は岩下が1対1からダンクシュートを叩きこみ、気を吐くも59-79と20点ビハインドのまま最終Qを迎える。最終Q、慶大は酒井、家治がオフェンスでなんとかチームを引っ張るものの、青学大はチームプレイで得点し、点差は縮まらず。わずかな勝機を見出すために慶大はオールコートで激しいディフェンスを敢行。最後の賭けに出る。更に「4年生が20点離れても最後まで諦めない姿を見せれた」とオフェンスでは酒井のバスケットカウント、二ノ宮の連続得点とコートの上で躍動。しかし大きく開いた点差をそう簡単に戻すことはできなかった。最後はファウルゲームをするもこれで慶大は万事休す。76-93と青学大に完敗を喫し日本一の座をつかみ取ることはできなかった。

「主将としてどうしても日本一になりたい」(二ノ宮)、その思いで今年のチームは二ノ宮を主将に据え、再び日本一を目指すために始動。今季は様々な困難を経てチームは4年生を中心に成長を遂げた。そして迎えたインカレ。結果からすれば青学大に完敗。「本当に悔しい」(岩下)と終始青学大のオフェンスに屈し、慶大は後手にまわる展開に。日本一まであと一歩という悔しさの中で「今年の負けは修正点が見つかった戦い」(佐々木HC)と来年に向けての課題が浮き彫りとなった試合にもなった。更にインカレを終えて「慶應の伝統である最後まで諦めない姿を見せれた」(酒井)と4年生の思いは下級生へ。1月に開催されるオールジャパンでは最後のコートで4年間慶大で培ったバスケットボールを体現し、慶大の精神を次の世代に余すことなく伝えるに違いない。

By Shigehisa Osajima

コメント

佐々木HC

青学は今シーズン強いなと思っていたのを実感させられました。(青学に対してここで勝負するという具体的な策は)今日もそうだったんですけど、半分くらいの時間帯ゾーンで来るんじゃないかなと踏んでいたので外からのシュートの精度をあげる練習をしてきたんですけど、それ以上に青学のシュート精度が高かったです。イーブンに戦えるポジションが私はあると思っていたんですけど意外にも二ノ宮の所で破られすぎました。気をつけてはいたんですが、誤算といいますか、速攻を止めきれなかったのが私として残念な所です。(青学のどこを抑えようとしたか)我々としてはペイントエリアである程度戦えると思っていて、アウトサイドの辻君、比江島君をどう抑えるかに苦心したんですけど、リーグ戦の1戦目辻君ちょっと抑えたので、今日もそれを理想としていたんですけど、実現出来なかったです。比江島君のドライブはほとんど止めることが出来なかったですね。ディフェンスを頑張って早い展開に持っていくゲームプランを立てていたんですけど、ディフェンスを破られてしまって考えていたゲームプランを崩されたという感じです。(誤算は)守りきれなかったということもあるんですけど、違った角度からお話をすると、青学はやはり格別でした。他のチームには守りきれた部分はあったんですけど、青学は守りきれなかったです。今の4年生は慶應にとって各ポジションに人がそろった学年で、そういう意味で言うと2、3回勝たないといけないんですけど、今年の青学はやっぱり格別なものがありましたね。(成長した部分を振り返って)試合に出ていない4年生もそうですけど一人一人がセルフコントロールが出来るようになりました。チーム内での役割というものを試合出れない学生もやってくれた所が成長したと思います。(去年と今年の敗戦の違いは)我々にとって去年の敗戦は相当ダメージがあります。今年はある意味、届かないなというくらいディフェンスが通用しなかったんですけど、今年の負けは修正点が見つかった戦いでした。去年の負けとは違います。負けた事実は相当大きいんですけど、去年の場合は自分達の力を十二分に発揮できなかったというのがありました。今年の敗戦で次の世代は届かなかった部分が明確になっていますのでそこを強化していきたいと思います。

二ノ宮主将

正直本当に悔しいです。今まで青学とやって来て、最後の最後まで手の届かなくて、今日やってて本当に強いチームだなと感じました。どこかでチャンスが来るんじゃないかという気持ちでやってたんですけど、最後まであっちのペースでやられてしまって。悔いは残ってるんですけど、本当に相手が強かったなと思います。40分間相手のリズムでゲームを展開されてうちのディフェンスが機能出来ずに終わってしまった。(主導権を握るタイミングはなかったか)向こうはディフェンスも良くて個人の能力も高くて、さらに駆け引きがうまい、なと感じた。その中で相手にアジャストできなかったので慶應はまだまだだな、と思います。(これまで主将としていかがでしたか)学年が上がるのつれてチームに対する思いが強くなっていって、今年主将としてどうしても日本一になりたくて。後輩たちもついてきてくれたし、何より同期ががんばってくれたので。みんなにも感謝しているんですけど、やっぱりそれを結果で返したかった。返せなかったことが悔いに残ります。(4年間を通してのプレー面での成長は)ゲームの流れを読んで周りを活かせるようになったかな、と思います。昔はただ攻めるだけとかあまり得点とか考えずにやっていたので。勝負どころだとかこういう時にはインサイドで点とりたいとかこういう時ディフェンスはこうしたいとか。全体の流れを読んで最善の判断をする判断力が少し身に付いたかなと思います。(4年間を振り返って)僕は1年生の時は最初あんまり試合に出れてなくて、でも主将の人が怪我をしてしまって、代わりに出させてもらいました。そこでいっぱいミスをしたことで本当に成長出来たと思っています。けどその主将の代わりを背負ったにも関わらず、結果を残せなくて2部降格して、人生初めてといっていいほどの挫折を味わって、インカレでは挽回しようという気持ちが強くて、結果優勝することが出来て、出来れば2、3、4年と連覇したかったんですけど、去年準優勝で終わってしまって。挫折も優勝も味わったし、どのチームが強いのかというのが経験出来たと思うので、精神的にも成長出来たと思います。(ディフェンス面で苦しかったのでは)相手の2対2に対するディフェンスが上手く機能しなかったことが原因で、他の人たちにもずれが出てしまって、1対1も付きにくくなったし、相手がリバウンドを取りやすくなってしまったし。全員が相手のプレーにアジャスト出来なかったことが良くなかったと思います。

酒井

相手にやりたいことをやらせすぎたかなと思います。あと、うちのオフェンスがこれまで100点ゲームを続けてきて、けど今日は60点台?やっぱりそういったところも完全に負けていた。地力の差かなと思う。あと大舞台での経験も向こうの方が勝っていた。僕らも3年連続出ているけど、高校の下地っていうのがかなりありますね。悔しくないと言ったら嘘なんですけど、僕の中ではすっきりした気持ちがあって。最強の相手なんで、チャレンジャー精神でやってたんですけど、相手の得意なプレーをやらせてしまって、波に乗り切れずに終わった感じです。だけど、僕としては4年生が20点離れても最後まで諦めない姿を見せれたかなと思っていて、慶應の伝統というのを継承出来たかなと思っています。(4年間を振り返って)1番成長出来たのは、考えてバスケットをするということで、高校の時は、橋本選手(青学大・#0橋本)だったり金丸選手(#14金丸)だったりと一緒にプレーしていて、能力任せの部分があったんですけど、慶應に入学して自分がチームのために何が出来るかを1年生ながら中心選手として出させてもらってたんで、4年間ずっと考えていました。2年生の時だったらシックスマンとして。1~4番まで全て出来るように、代わる人によってもプレースタイルを変えていました。それと僕のちょっと違う部分では、入れ代わりで兄が卒業していって、常に比較というのがあったんですけど、兄だけは絶対越えてやろうと思ってました。数字でも中心選手としての貢献度でも。結果4年生の時の準優勝というのは変わらず、越えれたかっていうと比べられないですけど、僕の中ではすっきりしてる部分があるので。ちょっと方向がズレてしまったんですけど、4年間を通じてすごく成長出来たと思います。

岩下

本当に悔しいですね。今日のために頑張って来たと言っても過言ではないので。僕が1年の時からチームで役割を与えてもらって、試合に出させてもらっていたのに、チームのために自分の仕事をすることが出来なかったのは悔しい限りです。後輩達もこれだけ頑張ってくれたのに、しっかり仕事をしなくてはならない僕が、チームの軸となれなかったのが悔しいし、結果優勝出来なかったのが本当に悔しいです。(4年間を振り返って)僕は名もない高校からバスケットボールを始めて、こういう全国レベルの大学で、こういうステージやるっていうことも全て初めてで、最初は本当に練習辛いなと思って。体重も10kg減ったりもしましたし。そういった中で、公輔さん(竹内公輔・06年総卒)と入れ代わりで7番を頂いて、試合に出させてもらって、実践を積むことによって、慶應のバスケットボールが自分を心身ともに成長させてくれました。1年生の春は、トーナメントは悔しい結果だったんですけど、早慶戦で勝って、本当嬉しかったなと思っていた矢先、秋シーズンに2部降格、インカレベスト16という本当に大きな壁にぶちあたって、まあ二ノ宮が言ってたんですけど、本当に挫折というものを味わって。優勝したことよりもこの年の経験というが1番勉強になったし、お金では買えないような本当に貴重な体験をさせてもらったなと思っていて、その負けがあったからこそ次の年踏ん張れましたし、どん底を知ってるからこそもっと高みを目指してやってこうと思えました。そこからは優勝したり個人としても代表選手に参加させてもらって、国際大会を経験させてもらったりとか、本当に普通の大学生にないような経験をバスケットボールを通じて得ることが出来ました。振り返ってみると僕の4年間は日本中の誰よりも恵まれた4年間だったと思ってます。何より同期にこうして苦難を乗り越えてきた仲間がいて、優勝させてあげたいと言ってくれる後輩がいて、引退してからも応援に駆け付けてくれるOBがいて。そういったものを僕の人生の財産として昇華していきたいなと思います。

家治

今シーズン一番の目標としてきたインカレの決勝の舞台で、ずっと目標としてきた青学相手に部員全員が凄く気合が入っていました。「絶対に勝とう」という強い意思で臨みました。特に青学の辻選手の3Pとインサイドの永吉選手への合わせのプレイはやられないように意識していましたが、結果的にそこでやられてしまい、まだまだ課題が残ったと思います。(今日の試合で、自分の良かった点と悪かった点は)決勝という大舞台で、自分の得意なプレイであるジャンプシュートがいい感じで打てたことは良かったと思います。シュートタッチも良かったです。悪かった点は、やっぱり青学の辻選手に3Pを決められ過ぎたことです。自分がマッチアップしていたときもあったので、そこがまだまだ課題です。()(後半20点差つけられたあとでも4年生を中心に最後まで諦めない姿が見受けられました)4年生の諦めない気持ちは一緒にプレイして、凄く伝わってきました。そういうところは4年生の意地というか、慶應の伝統だと思います。僕が入学してから3年間、慶應がこれだけのいい成績を残して来たのは、この4年生3人がいてくれたおかげと言っても全然過言じゃないと思うので、この4年生3人の学生最後の大会のインカレで、日本一になってもらいたくて、僕も頑張ろうと思っていたんですけど、前半で向こうの辻選手にスリーを何本も決められてしまって。4年生3人に申し訳ない気持ちがすごいあるんですけど、僕には幸いあと1年あるんで、4年生3人が築いて来てくれた慶應の伝統というのを僕達が受け継いで、絶対日本一になりたいと思います。(今後にむけて)ALL JAPANは4年生と一緒にできる最後の大会。一つでも多く勝ち上がって、一試合でも多く4年生と一緒に試合ができるように頑張りたいと思います。

中島

本当に悔しいんですけど、それよりも初めてのインカレでこの決勝の舞台を経験出来たことがすごい嬉しくて、いい経験が出来たなと思いました。この様な貴重な経験をさせてくれた4年生方に恩返しが出来るように、少しでもチームに貢献したかったんですけど、全く自分の仕事も出来ず、マッチアップの湊谷選手にリバウンドを取られたりして役に立てなかったのが悔しかったです。この貴重な経験を糧にして、来年自分ももっと成長して、優勝出来るように頑張りたいと思います。

青学大・長谷川監督

慶応はシンプルに1対1を仕掛けてくるトランディション・バスケットで、リバウンドも必死に取りにくるし、スリーも二ノ宮、酒井、家治、中島とみんな打てて手強いチーム。試合前に選手達にはやはり1番の持ち味であるトランディションを出させないように言ってありました。ディフェンスはペネトレーションに手を焼いていたかなという印象を前の試合で受けていたので積極的に仕掛けさせました。

青学大・橋本主将

慶応のトランディションを出させないようにと試合前に監督にも言われていたのでそこを意識しました。序盤は相手も気迫がこもっていてスリーポイントとか思うようにやらせてしまったんですけど、そこで皆にもう一度ディフェンスをしっかりやろうと声をかけて、そこから2、3Qは点差を離すことができました。終盤に少し追い上げられたんですけど辻とか比江島が安定してシュートを決めてくれたので勝つことができたと思います。(二ノ宮とのマッチアップについて)やはり相手が二ノ宮ということで相当に気合が入っていたし、チームメートからもここのマッチアップで勝てれば大きなアドバンテージがあると言われていたのでディフェンスでは絶対止めて、オフェンスでは仕掛けて抜いてやろうと思いました。最初は結構やられたんですけど、中盤以降はいいディフェンスができたし、シュートも出来過ぎなくらい決められたのでよかったです。自分のマッチアップがすべてではないですけど、ここで優位に立てたことが勝利に繋がったと思います。

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