【ラクロス(女子)】「消化不良で終わった」課題の残る最終戦/六大学戦 法大戦

 

2得点を決めた西村

2得点を決めた西村

六大学戦最終戦の法大戦。慶大は試合のカギとなる1点目をなかなか奪うことが出来ず、法大に2点の先制を許してしまう。途中さらに1点を決められるが、MD力丸(法2)、AT西村(経1)、AT出原(経2)のゴールで同点に追いつき、前半を3-3で折り返す。後半は慶大のミスを突かれ得点される場面が目立ち、AT出原が3点、AT西村が1点を決めるも、勝ち越すことはできず7-7の引き分けで試合終了。有終の美を飾ることはできなかったが、課題を再認識する意味で有意義な試合となった。

 六大学戦 第5戦 vs法大

3/30(水) 7:20ドロー 

@日吉陸上競技場

 

前半

後半

合計

慶大

法大

 スタメン

ポジション

背番号

名前

学部・学年

出身高

得点

49

横田真央

経2

渋谷幕張

DF

大木茉莉

総2

慶應ニューヨーク

DF

30

松本彩花

経3

慶應女子

DF

70

飯豊広奈

政2

慶應女子

DF

87

早川芳

総3

日本女子大附属

MD

11

竹村薫

環2

桐蔭学園

MD

44(C)

渡邉ひかり

法3

慶應女子

MD

42

力丸絢

法2

慶應湘南藤沢

MD

89

山﨑茉莉花

政2

渋谷幕張

MD

96

白子未祐

文2

慶應女子

AT

33

西村沙和子

経1

慶應女子

AT

99

出原佳代子

経2

慶應女子

ベンチ入り選手

ポジション

背番号

名前

学部・学年

出身高

得点

28

大沢かおり

経1

学芸大附属国際

61

梶谷香月

商3

学習院女子

DF

20

岩波友香

法3

慶應女子

DF

62

櫨本美咲

経1

慶応女子

MD

42

力丸絢

法2

慶應湘南藤沢

MD

73

伊藤香奈

経1

慶應女子

AT

早乙女華子

経3

慶應女子

AT

43

藤川悠希

商3

慶應湘南藤沢

 前節、因縁の相手・早大との戦いが引き分けで終わった慶大。早大戦でみつかった課題をいかに修正するのか。期待の高まる六大学戦最終戦の相手は法大。今まで苦しみながらも勝ってきた相手だけに、負けられない一戦であった。

ドロワーの主将渡邉

ドロワーの主将・渡邉

 

 主将・MD渡邉(法3)のドローから始まった前半。敵陣に攻め込むことが出来ず法大に2点の先制を許す。しかし9分、早大戦でも活躍したMD力丸(法2)がチーム初得点となるゴールを決める。直後に1点返されるものの、15分にはAT西村(経1)のシュートが決まり1点差にまで追いつく。途中、法大の強烈なフリーシュートをG横田(経2)が防ぐ好守も見られ、両者とも次の1点を許さない。再び試合が動いたのは22分、AT出原()がセンターサークルでボールを奪うと持ち前の俊足で他を圧倒して1点を奪い、3-3の同点で前半を折り返す。

六大学戦全試合出場の早川

六大学戦全試合出場の早川

 

 後半開始早々、ゴール近くでのファールなどで法大にチャンスを与えてしまい、立て続けに2点を奪われる。9分、今度は法大のファールで慶大にもフリーシュートのチャンスが与えられ、AT出原が確実に決める。この1点を大切にしたい慶大だったが、法大の積極的な攻勢を前にパスミスが重なり2失点。チームの課題である「切り替え」(渡邉)が試される場面で点数を決めたのは、またもAT出原。豊富な運動量を生かし、続けて2得点を決める。さらに22分、AT西村も執念でシュートまでもっていき、同点に追いつく。勝ち越しの1点を奪いたい両校はその後も懸命にゴールを狙うが、互いに得点を許さず試合終了。7-7の引き分けで六大戦は幕を閉じた。

 

 

 早大戦に続いて課題の残る試合となった法大戦。「絶対に勝たなくてはいけない相手」(早川)と意気込んでいただけに、引き分けという結果には選手も厳しい表情を見せた。慶應のつよみは「日本一になりたいという気持ち」(渡邉)。他の選手の話からも勝利への確固たる意志が感じられた。六大学戦は終わってしまったが、目の前には早慶戦が迫っている。貪欲に勝利を追い続ける彼女らの今後の快進撃に期待したい。

試合後厳しい表情の選手たち

試合後厳しい表情の選手たち

※学年は試合当時

(記事:久万由華子 写真:森田悠資)

   

 以下、選手コメント

渡邉ひかり(法3=慶應女子)

(今日の試合を振り返って)前回の早大戦同様、どんな局面においても相手より絶対に早く切り替えるということを意識してやっていたのですが、消化不良で終わってしまった気がします。一人一人がフィールドでやりたことを体現することが今後の課題だなと改めて感じた試合でした。(六大戦中の新チームの雰囲気は)悪くはないんですけど、先輩が代々築き上げてきた強いチームにいるということに甘んじている部分があるように思います。そういういうところからチームのゆるさというのが少し出てきてしまっているのかなと感じます。(主将としてどのようにチームの雰囲気づくりをしているか)雰囲気づくりに貢献できているかは自分ではあまり分からないんですけど、基本的には自分自身が明るくいたいなと思っています。全員がフィールドに立つということで学年は関係ないし、平等だと思うので、全員が明るく、楽しく、まじめに取り組める雰囲気を目指しています。(慶應のつよみとは)気持ち的にはひとりひとりが本気なところ。本気じゃないチームはないと思うんですけど、やっぱり、絶対勝ちたい、日本一をとりたいという気持ちは他のチームに負けていないと思います。(早慶戦に向けて)次勝てば10連覇なんですけど、そのプレッシャーはあまり感じずに、一戦一戦、目の前の試合を確実に勝ち切ることを意識してやっていきたいと思います。

 

早川芳(総3=日本女子大付属)

(今日の試合をふりかえって)絶対勝たなくてはいけない相手だったんですけど、単純なミスからの失点が多くなってしまったことと、意識の部分で 改善しようと言っていた部分が改善しきれなかったことがかなり大きな課題になったのかなと思います。(今日の試合で出た個人の課題は)今シーズンからDFになって、DFの対峙の面とかコミュニケーションの面がずっと課題ではあったんですけど、今日の試合でもコミュニケーションミスから失点をしてしまったのでそこは大きな課題だと思います。(今日の試合で得た収穫は)ボールに強く寄るっていうのは自分の強みだと思っていて、そこは最初のドローからしっかり取り切れたので、良かったと思います。(新チームになりチームの雰囲気は)戦術以前にチームワークの部分も強化しようということで、主将中心にやっているのですが、そういうこともあって意見を出しやすい環境にはなっていると思います。(六大学戦をふりかえって)去年まで私はサブチームだったんですけど、個人としては全試合に出場できたことがかなり大きな成長だったかなと思います。チームとしては全勝すべき相手だったし、早慶戦やリーグ戦につながると考えたら引き分けは許されない状況だったと思うんですけど、一つのミスが 失点につながったり、チャンスを逃したりしたことが学べた試合になったと思うので、そこをただの引き分けにせず、常に課題を克服するというのをやりたいと思います。(早慶戦に向けて)早慶戦は今年10連覇がかかっているのですけど、まずはチームとして勝ちにこだわる。個人としてはしっかり長い時間出場して、勝利に貢献したいです。

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