2回戦で昨シーズン王者中大との戦いに敗れた慶大。3回戦は昨シーズン1分1敗ながらほぼ互角の試合を繰り広げた法大と行われた。第1ピリオドでは両者得点をあげることができず譲らない展開となるが、その後慶大の守備は崩され立て続けに失点。法大に完全勝利を許してしまった。次戦は日本大学と7位をかけて激突する。
秩父宮杯第64回関東大学アイスホッケー選手権大会 3回戦
2016年4月23日(土)19:30F.O. @DyDoドリンコアイスアリーナ
慶應義塾大学0-3法政大学
Period | 1P | 2P | 3P | Score |
慶大 | 0(9) | 0(5) | 0(8) | 0(22) |
法大 | 0(16) | 2(19) | 1(24) | 3(59) |
※()内はシュート数
スケート部ホッケー部門は「チームで春大会5位以上を目標にやってきていた」(河合)ため、部員はいつにも増して気合が入っていた。
試合開始直後から慶大は法大の攻撃を受ける。何度もシュートを打たれゴールを狙われるが、ルーキーのGK河合智哉(環1)が好セーブを連発。1年生の姿に奮起され、8分には小池玲央(環4)と阪本航大(環3)の主軸二人が体を張って相手のシュートを阻止し、ゴールを死守する。攻撃面では滝智弥(政2)がカウンターを仕掛け、ゴールを狙うがなかなか法大の鉄壁を崩せない。結局第1ピリオドはパックがリンクの上を一往一来し、両チーム無得点で終え、第2ピリオドへ。
第2ピリオドでは序盤から攻撃に力を入れる。開始早々、長谷川真之介(政1)が法大からパックを奪い、ゴール前で滝にパスをする。慶應義塾高校コンビが機能した瞬間ではあったが、相手GKにはじかれてしまう。だがここで最大のチャンスを迎える。3分に法大が反則により1人退場、さらにその1分後にも1人退場し、プレーヤー数は6対4となり、慶大は人数的に優位な状況となった。しかし法大は人数が少ないながらも守備を固め、シュートを打っても阻止され、結局パスを回すことしかできずに時間が経過してしまった。プレーヤー数が同じになりここから法大は一気に攻撃にエンジンをかけ、ついに均衡が破れる。9分、ミドルシュートを放たれGK河合がいったんは阻止するも、はじいたパックを押し込まれ先制を許してしまう。試合の流れは法大になり明らかに押される展開になってしまう。守備にもたるみが見られ、多くのシュートを打たれてしまう。第2ピリオド終了1分前には左サイドから直接決められてしまい2点を追う厳しい展開になる。
第3ピリオド開始後、徐々に慶大に焦りが見え始める。ゴール前までパックを運んでも、法大の守備が固くシュートが打てない。また、退場者も出てしまった。7分に髙安望(慶4)、9分に在家秀虎(総2)が退場。必死にゴールを狙ったが、逆に法大に点を決められた。ハーフラインからのミドルシュートを触れてはいたものの止めきれずに3点目を奪われてしまう。慶大の前へ前へという姿勢が裏目に出てロングパスばかりになってしまい、相手にパックをとられて押される状況は続く。残り15秒でポスト直撃のシュートを受けるが死守し、なんとか失点を防いだ。そのまま反撃は許されることなく、試合終了のブザーがリンクに響き渡った。
終わってみれば3倍近くものシュートをあっさりと打たれてしまっていた慶大。しかし「プレーヤーが体を張って守って」(河合)チームが一丸となれたことは大きく、慶大の武器でもあるチームワークに更なる磨きがかかることだろう。次戦の日大戦で勝利はもちろん、攻守に輝きを見せ5月7日に行われる宿敵早大との定期戦に弾みをつける試合を期待したい。
(記事 椙本彩愛)
以下コメント
河合智哉(環1)
(ご自身は法大とは初対戦でしたが、印象は)法大はスキルの高い選手が多くいて格上の相手だと感じました。(試合が終わった後の率直な気持ちは)チームで春大会5位以上を目標にやってきていたので、負けたことが悔しいです。(第1ピリオドは無失点に抑えたが)無失点に抑えられたのは、プレーヤーが体を張って守ってくれたおかげです。(59本シュートを打たれながらも実際に決められたのは3本。良かった点が多いのでは)手ごたえを感じましたが、結果的に試合に負けてしまっているので、まだまだ個人としてもチームとしても改善していかなければならない点が多くありますね。(次戦への意気込みを)次戦は最終戦なので、必ずいい形でこの大会を締めくくれるよう勝利してみせます。ご声援よろしくお願いします。
次戦予定
4月29日(金.祝)秩父宮杯第64回関東大学アイスホッケー選手権大会 7位決定戦 10:00F.O. vs日本大 @DyDoドリンコアイスアリーナ