慶應スポーツ新聞会

【相撲】新人力士、大学での初土俵を迎える—第67回東日本学生相撲新人選手権大会

7日、東日本学生相撲新人選手権大会が靖国神社相撲場で行われた。慶大から選手が出場するのは今大会が2年ぶりである。慶大からは長谷川大起(総1・木造高)と胡華興(薬1・慶應義塾高)の2人が出場した。長谷川は予選トーナメント1回戦を押し出しで快勝を収めたものの、続く2回戦は何度も態勢を取り直す長期戦の末、寄り切りで敗れた。胡も寄り切りで1回戦で敗退し、慶大は2回戦で姿を消すこととなった。

 

 

一回戦、相手を押し出す長谷川

一回戦、相手を押し出す長谷川<(右が長谷川)/p>

 

第67回東日本学生相撲新人選手権大会

 

2016/5/7(土)13:00〜 @靖国神社相撲場

 

 

 

 2年ぶりに、慶大相撲部にフレッシュな新風が吹き込んだ。今年新たに慶大相撲部の門を叩いた1年生2人が出場した今大会。今年度相撲部の最初の大会でもあるため、慶大にとっても新入生にとっても初陣となった。例年以上に、この新人戦に出場できたことは特別な意味を持っていた。というのも、昨年は新入部員が入らなかったため、それに伴い新人戦の出場もかなわなかったためである。久しぶりの出場にはなったが、将来的には今後の慶大を背負っていくだろう一年生の活躍に期待が集まった。

 

初の実戦に挑む胡(写真は相撲部から拝借いたしました)

初の実戦に挑む胡(左奥が胡)(写真は相撲部から拝借いたしました)

 

 まず先陣を切ったのは胡だ。胡は大学に入って新しく相撲を始めた新人力士。そんな胡が、初の実戦、しかも自重の2倍近く重い相手選手にどういった相撲を取るのかに注目が集まった。理想的な立合いができた」と、軽量を生かしたスピード感のある果敢なぶつかりを見せた。しかし、パワーで勝る相手の圧力に徐々に土俵際に追い詰められ、そのまま押し切られあえなく敗北を喫した。しかし、試合後松田剛監督が「最後まで手を抜かず努力した」と語ったように、土俵際では半身になりながら必死の粘りを見せた。「体重別の試合になったら絶対に勝つという気持ちで臨んでいきたい」と語った胡。徐々に経験を積み、相撲の取り方を身体に染み込ませていくことが目下の課題である。

 

相手をあと一歩のところまで追い込んだ(右手前が長谷川)

相手をあと一歩のところまで追い込んだ(右手前が長谷川)

胡の奮闘の余韻が冷めやらぬなか、まもなく長谷川が1回戦に臨んだ。高校時代から数々の大会で好成績を収めてきた長谷川。立ち合いで相手を左から押し込み、相手の態勢を大きく崩しそのまま押し出して完勝。実力者の貫禄を見せた。続く二回戦の相手はモンゴル人選手。「モンゴル相撲の選手は投げ技が強いので、上から取られる右手の廻しは取らせちゃいけない」とのアドバイスを事前に受けていたという長谷川。立ち合いでいきなり不利な態勢に追い込まれるもなんとか立て直し、以降は脇を締めることで相手に右手の回しを取らせない。試合は一進一退の攻防が続き、何度も態勢が入れ替わる長期戦になったものの、あと一歩のところの決め手を欠き、寄り切りで敗れた。「最後は僕のスタミナ切れですね。もっと基礎的な部分からやって長時間相撲を取っても浮かない足腰を作っていかないといけないと思います」と悔しさを滲ませた。6月に行われる東日本学生相撲選手権大会のメンバーにも有力視されている同選手。不発に終わった今回のリベンジに期待が高まる。

 

(記事:江島 健生)

 

成績(慶大出場選手のみ)

 

予選トーナメントA組

 

1回戦

⚪︎長谷川大起———高橋尚也(法大)⚫︎

決まり手 押し出し

 

2回戦

⚫︎長谷川大起———バルダンダワー・マンダハ(日大)⚪︎

決まり手 寄り切り

 

 

予選トーナメントB組

 

⚫︎胡華興———菅原市之助(日体大)⚪︎

決まり手 寄り切り

 

 

 

 

 

 

 

 

松田剛 監督

 

(二人の試合はどうだったか)胡くんは最後の土俵際まで攻められて、半身になったじゃない。最後まで手を抜かず努力はしたのかなと。初めてなんだけど、動じなかったのが良かった。だって怖いよね、やったことが無かったら。長谷川くんは、体力負けだな。長い相撲になったときにもう一歩力が出せるようになると、更に上に行けるようになるのかなと思った。(お二人に今後期待したいこと)レギュラー争いが激しいから、頑張ったら誰でもレギュラーになれる状態だからね。ぜひ二人にはレギュラーを取ってほしいですね。(関東インカレのオーダーは)もう決めました。決めたのだけど、それはちょっと言えない(笑)どっちが出るかもしれないね。胡くんが出るかもしれませんし、長谷川くんが出るかもしれないし、それはわからない(笑)あと、去年は1年生がいなかったから、久し振りに新人戦に出れたことが良かったよね。頑張って勧誘したかいがあったのかなと感じました。

 

長谷川大起(総1・木造高)

 

(大学入学後初めての試合だったが試合の空気感は高校とはやはり違ったか)違いますね。高校よりも張り詰めている気がしました。高校はもっと周りの声が騒がしいんですけど、大学はそうでもなくて、張り詰めた空気、緊張感があるように感じました。(まずは1回戦を振り返って)自分の立合い、相撲っていうのは取れたのかなと思います。(2回戦ではまず相手に差し込まれ不利な態勢に持ち込まれた)不利な態勢からどうやって立て直して勝つかが、大学での相撲の課題かなと思います。高校ではまず自分の形から勝ち切るのが目標でしたけど、大学では不利な形からでも勝てるように、練習と稽古を積んでいきたいと思います。(取組中、平野皓大(商3)から「あせるな」と声をかけられていたが、取組の前にアドバイスはもらっていたのか)相手がモンゴルの選手で、モンゴル相撲の選手は投げ技が強いので、廻しを取らせないように、特に上から取られる右手の廻しは取らせちゃいけないというアドバイスはもらいました。(長期戦になり、後半は大分消耗していたように見えた)最後は僕のスタミナ切れですね。もっと基礎的な部分からやって長時間相撲を取っても浮かない足腰を作っていかないといけないと思います。(見つかった課題は)もっとこの大きな身体を生かせるように、立合いの威力を高めていきたいなと思います。足腰の強さと、立合いの鋭さを今後の課題としてやっていきたいです。(今後に向けて)次の試合は団体戦のなので、慶大の看板を背負って戦う試合になりますが、今以上に練習に集中して真剣に取り組んでいきたいと思います。

 

胡華興(薬1・慶應義塾高)

 

(今日の取組を振り返って)今回がデビュー戦なんですけど、まだ1か月しか相撲の練習はしていないので、今日まで立合いを重点的に練習してきました。それで、試合でも理想的な立合いができたのでそれは良かったと思っています。ただ、組み合ってからの相撲の取り方をまだ練習でも全然やっていないので、(初めての取組で緊張はしたか)以前ボクシングをやっていて、そのときのリングと同じような感じでした。なので、土俵にあがったときは緊張はしなかったですね。(ボクシングの試合と共通するところは)土俵に上がるのとリングに上がるのは同じような感じで、懐かしい気分になりました。(逆に違うところ)そもそも裸足でやったり競技のルールが違うんですけれども、対戦相手が自分より重いというのがあります。自分より70kg近く重い相手と戦うというのはなかなかないので。これから体重別の試合が増えてくるので、やはり同じの体重の人に負けてられないなと思っているので、そこはしっかり稽古して、力をつけていきたいと思います。(今後に向けて)次の試合はいつになるかわからないですけど、体重別の試合になったら絶対に勝つという気持ちで臨んでいきたいです。

 

※胡選手の体重は70kg。

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