前期中盤からようやく調子を上げてきたものの、前節は11位の流経大相手にドローに終わった慶大。後期の優勝争いに食らいつくためにも、何としても勝ち点3が欲しいところだ。前節から2トップの二人を入れ替えたメンバーで臨んだ慶大は、前半6分、CKから豊川功治(総4・ジェフ千葉U-18)のゴールで幸先良く先制する。その後はうまく駒大の攻撃を防いでいたように見えたが、ボールを奪った後の丁寧さを欠き、リズムを作れない。そして後半の55分、64分とセットプレー2本であっさり逆転を許してしまう。嫌なムードが続いたが、途中出場の田中健太(法3・横浜F・マリノスユース)の個人技から生まれた山本哲平(政4・國學院久我山高)の同点弾で勢いを取り戻すと、終盤は完全に慶大ペース。しかし逆転ゴールを奪うまでは至らず、前期最終戦を勝利で飾ることはできなかった。
第90回関東大学サッカーリーグ戦 第11節
2016/6/12(日)14:00KO @味の素スタジアム西競技場
慶應義塾大学2-2駒澤大学
【得点者(アシスト者)】
[慶] 6分 豊川功治 (望月大知)、79分 山本哲平 (松木駿之介)
[流] 55分 伊勢渉 (児玉卓也)、64分 大村英哉
◇慶大出場選手
GK上田朝都(総1・横浜F・マリノスユース) |
DF溝渕雄志(環4・流通経済大学付属柏高) |
DF望月大知(環4・静岡学園高) |
DF豊川功治(総4・ジェフ千葉U-18) |
DF井上大(総4・國學院久我山高) |
MF宮地元貴(総4・東京ヴェルディユース) |
MF落合祥也(商1・横浜FCユース) →75分 加瀬澤力(総4・清水東高) |
MF手塚朋克(環3・静岡学園高) →36分 小谷春日(環2・藤枝東高) |
MF松木駿之介(総2・青森山田高) |
FW 片岡立綺(総3・桐蔭学園高)→59分 田中健太(法3・横浜F・マリノスユース) |
FW山本哲平(政4・國學院久我山高) |
高い気温の下で行われた今節。須田監督は「敵の間でボールを受けられる」片岡立綺(総3・桐蔭学園高)を得点源の山本哲平とともに2トップに起用し、ボールを大事にするサッカーで勝利を目指した。開始2分で失点を喫した前節とは打って変わって、立ち上がり慶大は理想的な入りを見せる。素早い攻撃から駒大ゴールに迫ると4分、宮地元貴(総4・東京ヴェルディユース)のロングボールに抜け出した山本から、ゴール正面の片岡にボールが渡る。片岡が左足で放ったシュートはGKの守備範囲内だったが、このプレーで得たCKが先制ゴールに繋がった 。手塚朋克 (環3・静岡学園高)のキックをニアサイドの松木駿之介(総2・青森山田高)がフリックすると、ファーサイドにいた望月大知(環4・静岡学園高)がヘッドで折り返し、最後は豊川功治。計算されたCKからのゴールで、幸先の良いスタートを切った。
その後、慶大の攻撃はトーンダウン。ボールを繋ぐ意識に欠け、なかなか攻撃のリズムを作れない。慶大はカウンターに活路を見出そうとする。37分には、宮地のボール奪取から、負傷した手塚に代わって投入された左サイドの小谷春日(環2・藤枝東高)がドリブルで切り込み、最後はパスを受けた松木が右足を振り抜くも、シュートはゴール左へ。前半はそのまま1-0で終了。単発ながらも惜しいシュートを放つシーンがあった慶大に対して、駒大の前半のシュート数は0本。悪くない展開で前半を折り返す。
しかし後半に入り、相変わらずボールを奪った後の丁寧さに欠ける慶大に対し、駒大はサイド攻撃を増やして揺さぶりをかけ始める。55分、駒大の正面遠目からのFKをゴール前に放り込まれると、ヘディングで合わせられて失点。この同点弾で駒大は俄然勢いを増し、逆に慶大はさらに繋ぎのミスが目立ち始めてしまう。57分には駒大に立て続けに危険なロングシュートを浴び肝を冷やすと、その後も悪い流れを修正できず、駒大にペースを完全に奪われてしまう。そして64分、駒大左サイドのFKからヘディングシュートを打たれると、クロスバーに当たって跳ね返ったボールを押し込まれ、ついに逆転を許してしまう。
その後もしばらく押し込まれ続けた慶大だったが、なんとか失点は許さない。苦しい展開の中で75分に落合祥也(商1・横浜FCユース)に代えて加瀬澤力(総4・清水東高)が投入し、ようやく自分たちのサッカーで点を奪いに行く。その姿勢が実ったのは79分。起点となったのは途中出場でキレのある動きを見せていた田中健太(法3・横浜F・マリノスユース)だった。左サイドのエリア近辺でボールを受けると、個人技で数人をかわして右足を一閃。これはGKがなんとかはじき出したが、右でこぼれ球を拾った松木が中に折り返すと、そこに待っていたのは山本。10番の二試合連続ゴールで慶大が同点に追いついた。
その後は慶大が一気に勢いを取り戻し、逆転弾を奪いに行く。左サイドの小谷が立て続けにドリブルの仕掛けからのクロスでチャンスを演出すると、85分にはカウンターで加瀬澤のパスを受けた田中が再びドリブルでDFをかわしシュートに持ち込むも、バーの上。87分には裏に抜け出した田中がエリア内で倒されたが笛は鳴らず。アディショナルタイムにはPA前でこぼれ球を拾った山本が放ったシュートもGKの正面。山本は天を仰いだ。結局三点目を奪うことはできず、2-2でタイムアップ。慶大は勝ち点1を獲得するに留まった。
これで慶大はリーグ5位で前期を終えることに。試合後、監督及びほとんどの選手が口を揃えて悔やんだのは、自分たちのサッカーができなかったということだ。しっかりパスコースを作り、ボールを大事にしてゴールを目指すというスタイルは、まだ完全に選手たちに染みついていないのだろう。それでも、前期リーグ戦の序盤に比べるとそのクオリティは上がってきている。あとは、前節、今節と続いたような拮抗した試合で、勝ち切ること。それができなければ、後期の優勝争いに絡むことは難しいだろう。目指している自分たちのサッカーをより成熟させ、アミノバイタルカップ、後期リーグ戦で勝ち切る力をつけた慶大の姿を楽しみにしたい。
(記事 桑原大樹)
試合後コメント
須田芳正監督
(今日の試合を振り返って)前半に得点してから、後半相手に2点取られるまでの間は、何もなかった。もったいないなという感じです。最初の5、6分までと、2失点目があった後半20分位から終わりまでの時間は、うちらがやろうとしていたこと、練習をしてきたことが出たけど、その間の時間は、練習でやってきたことを全く出せなかったという、浮き沈みの激しいゲームだったと思います。だからあんまりすっきりしない。煮え切らないね。(前半はうまく守っていたように見えたが、それはプラン通りではなかったということか)早い時間帯に点を取ると、負けたくないという気持ちがあまりも出すぎてしまう。その後、我々がやろうとしている、パスコースを作ってボールを大事にしてゴールを目指す、ということができなくなって、というかやろうとしなくなってしまうのです。蹴って、競ってという練習はしてないから。そこは彼らにも言っているのだけど、できなかったですね。(田中選手は勝負所で使おうと考えていたのか)今、前の選手はサブを含めてみんな調子がいいんです。特に今日先発の片岡は、敵の間でボールを受けられるような選手なので出したんですけど、でもそういうサッカーができなかった。だから彼が消えてしまって、もったいなかったですね。10人でやってるようなものになってしまって、だから田中を出しました。(下位のチームに二連続で引き分けという結果について)下位といってもそんなに勝ち点も変わらないし、今は大混戦なので、たまたま勝ち点が向こう のほうが低かっただけで、下位とは思っていなかったです。我々の今日のモチベーションは、ここで勝って自力で四位以内になろうということだったので、相手が下位だということはあんまり意識していなかったです。(これからについて)失点が多いこと。守備がいけないというより、現代サッカーは攻守一体なわけで、うちらはボールを大事にしてゴールを目指そうというサッカーをしているのに、蹴り合ってしまうことが多すぎるんです。その結果良い距離感が失われて、守備が崩れていっているんだと思います。だから、もっとしっかりパスコースを作って、長短のパスや緩急をつけたパス回しでゴールを目指す、というトレーニングをやっていくしかないと思います。守備が弱いというわけじゃない。あまりにもゲームをコントロールしないんです。攻撃のリズムが悪いから悪い奪われ方をするし、間延びした状態だから守備のバランスが悪いと感じているので、もう一回学生たちとビデオを見直して、まずはボールを相手に渡さないということを時間があるので追求していきたいと思います。
井上大副将(総4・國學院久我山高) (ゲームキャプテン)
(今日の試合を振り返って)この結果が今の自分たちの実力です。現実を受け止めたいと思います。(前半の守備はそれなりに機能していたように見えたが)守備自体は問題ありませんでした。ただ、ボールを奪ったときに立綺(片岡立綺)を見るということを全体として意識してたんですけど、それがなかなかできずに、簡単にボールを失うシーンが多くて、リズムが作れませんでした。(前節に続き、早い時間帯で左ハーフに代わって入った小谷選手との関係は)小谷はドリブルで仕掛けるのが得意な選手なので、足元に出すのか裏に出すのかということを僕が感じてやらなければいけないと思っています。前節や今日に関しては、そういう部分はしっかりとできていたと思います。(後半に一気に流れが悪くなった原因は)自分たちが奪ったボールを簡単に失ってしまったことです。マイボールの時間を増やせなくて、相手の思うつぼだったのかなと思います。(前期を終えて)率直に序盤戦がもったいなかったなと思います。終わったことは取り返せないので、後期は最初から自分たちのサッカーができるように準備していきたいです。
宮地元貴主将(総4・東京ヴェルディユース)
(今日の試合を振り返って)勝って前期リーグ戦4位以内に入って、開幕戦では屈辱的な試合をしたのですが、最終節でこれだけできるぞというのをみなさんに見せたかったのですが、結果4位以内に入ることができなくてすごく残念です。(前半はリードしていながら後半は良くない試合の流れとなったが、原因は)慶應のサッカーができなかったことに尽きると思います。蹴るとか競り合うとか、球際のところは駒澤大学が得意なところで、そのサッカーに合わせていたらああいう事態も起こりうることは分かるし、ハーフタイムに自分たちのサッカーをやらなければだめだと確認しました。だけどそれを体現できなくてセットプレーという形で失点して、2失点してからスイッチが入って、それで自分たちのサッカーができたのですが、それでは遅いし、チームとして統一できなかったことは自分たちの実力だと思っています。(前期リーグ戦の内容、順位について)満足していませんね。(リーグ戦が終わり、大事な試合はアミノバイタルカップとなるが)リーグ戦が中断してまた新たな大会に臨むのですが、やっぱり自分たちがやるサッカーは変わらずに突き詰めていきたいです。今日の試合のように引き分けで終わるということはトーナメントになるとPKになるし、90分で勝ちきれなかったらそのPKで負けてしまうことがあるので、一発勝負のトーナメントが始まるので、90分間で勝ちきれる力を練習でつけていきたいです。
溝渕雄志(環4・流通経済大学付属柏高)
(試合を振り返って)自分たちのサッカーを90分間通してできなかったことが勝てなかった要因だと思います。セットプレーで狙ってくることは試合前からわかっていたことだし、蹴ってくることもわかっていたことだし、そういう相手に対して自分たちがラインを引かずに高い位置でボールを収めて、ポゼッションしてボールを動かしながらゴールを狙うというイメージをずっと作ってきたのを2失点してからやっと実践し始めたとうのが遅かったと思います。今日は勝たなければいけない試合だったのに引き分けで残念な試合でした。(2失点ともセットプレーからだが対策はしていたか)今日の課題でいうと、ラインのセットがうまくいかなかったということがあります。特に後半、僕がストーンで立って、中が僕にラインを合わせてラインを落とさないように頑張ってやっているんですが、どうしても蹴るまでの時間があるだけラインが下がってしまいました。1失点目も相手がヘディングしたのは深い位置だったし、ラインがどうだったかはビデオを見ないとわからないですけど、セットプレーの時のラインの集中力が足りなかったと思います。(松木選手との右サイドの関係は)特にやりにくいこともなくて、駿之介(松木)とは練習でもやっているということもあるし、手塚と比べてどんどん中に入っていく選手なので、逆に後半はその分上がりやすかったということもあるので、いい意味でしっかりと頭を切り替えて二人で関係よくやれたかなと思います。(アミノバイタルカップに向けて)今日みたいな試合をしてドローになるとPK戦になるので、勝たなければいけないし、そのためには先制点を取らなければいけないし、そのためには今みたいに失点が多いとどうしても順調に勝っていけないと思うので、もう一度来週と再来週、2週間かけて相手がどうこうというよりも自分たちが前期を振り返って、なんでこれだけ失点をしたかというのをしっかりと振り返って、堅い守備を作り上げてからアミノに臨みたいと思います。そうすれば、必ず結果が出ると思うので、そこは前向きにやっていこうと思います。
松木駿之介 (総2・青森山田高)
(今日の試合を振り返って)自分たちのサッカーを最初からやれずに相手のペースに持っていかれて逆転されてしまったというのがすごく悔しいです。(セットプレーで2失点を喫した守備について)やっぱりマークも曖昧な部分もありましたし、1週間ずっと駒大はセットプレーが強いからといって対策もしてきたんですけど、試合の中で相手の選手交代とかもあってマークの受け渡しもうまくいかず、特に2失点目なんかは誰もマークについていなくてやられてしまって、そういうところも課題だと思うので、カップ戦に向けてやっていきたいです。(マークの話も出たが、前期を通して失点が多かった。具体的な改善点は)前期の後半からパスを下で繋いでいってというスタイルに変えて から良い 部分も見えて、それを90分間貫き通すという課題。そこができれば失点も減ると思いますし、守備の部分ではコンパクトさだったりを徹底することだと思います。(同点ゴールをアシストしたシーンについて)ずっと点も取れてなかったですし、本当は自分で、自分自身はフリーでシュートを打てる状態だったので打ちたかったんですけど、直前に(山本)哲平さんがフリーなのが見えて、チームとして確実に1点欲しかった場面なのでああいう判断に変えましたけど、結果的には良かったかなと思います。(前期の自身の出来は)全然自分の特徴であるゴールに絡むというプレーは物足りないですし、ゴールも数字として2点で去年の前期の3点も超えられていないですし、自分が当初目標としていた数字にはもう程遠い数字なので悔しいですけど、後期巻き返せるようにやっていきたいです。(アミノバイタルカップに向けて)去年は下のカテゴリーのチームに負けてしまったので、自分たちのサッカーを徹底すること。それができれば勝てると思いますし、本当に本大会(総理大臣杯)に出たことが僕自身無いので、そこに確実に出られるようにチームとしてやっていきたいです。
落合祥也(商1・横浜FCユース)
(今日の試合を振り返って)前半は相手と同じサッカーをせず、つなぐことがプランだったのですが、なかなかそれが出来ずに同じサッカーをしてしまいました。セットプレーで1点取れたのですが、内容は良くなく、後半は逆に警戒していたセットプレーから2失点して、自分たちで難しくしてしまいました。ただ、最後追いつけて良かったです。(終盤はサイドを起点にチャンスも多かったが)サイドの春日(小谷春日)さん、松木(松木駿之介)君、健太(田中健太)君は1対1で打開できる選手なので、そこを上手く使って突破していき、シュートまで行けたのは良かったと思います。(自身の出来について)前半はボールをなかなか触れなくて、全然リズムやタメを作れませんでした。後半は失点してからですがボールに 触れるよう になって、サイドチェンジや落ち着かせるパスは出来たかなと思います。(前期リーグ戦を振り返って)序盤はなかなか出場できず、試合に出たいなと思っていましたし、出れるようになってからは1戦1戦必死にやって、チャレンジは大切にしていました。(見えてきた課題は)シュートの精度だったり、90分通して自分の良さを出すというところです。今後は自分の良さを90分通して出せるようにしたいです。(アミノ杯に向けての意気込みをお願いします)カップ戦は慶大に入って初めてなので、負けたら終わりですし、本当に1戦1戦必死に、目の前の試合だけに集中して勝ち、上まで行って全国に行きたいです。
小谷春日(環2・藤枝東高)
(故障者が出たことによる緊急出場だったが)ドリブルでいい入り方ができました。試合という面でもいい入りだったと思います。(左サイドから仕掛けて決定機を作ることが多かったが)点につながらないところが課題。連携面を改善していきたいです。(先週以上に左サイドからの攻めを見せていたが意識した点は)多くボールを貰うようにし、積極的に仕掛けていくようにしました。今後はもっと点につなげていけるようにしたいです。(アミノバイタルカップに向けて)去年は1回戦で負け、自分も出場したが苦い思いをしたので、しっかり勝って総理大臣杯に行き、大阪で勝ちたいです。
片岡立綺(総3・桐蔭学園高)
(初スタメンだったが、今日の試合を振り返って)相手の駒大が徹底して蹴ってくるということはわかっていました。あと、自分の役割としては、ギャップで受けたり攻撃のスタートになったりすることでした。前半は風上で、失点のにおいはせずに、先制点を取ることができたんですが、その後相手に合わせてしまいました。自分があまり生きなかったなという感じです。スタメンは嬉しかったですけど、そこは課題だと思います。(自分の色を出すことを意識したか)なつ(渡辺夏彦)と同じように少ないタッチ数で人を動かして自分も動くのが自分の長所です。今日も何回かあったんですけど、そのときは自分たちのリズムでボールが回っていたんですけど、基本的に相手に合わせてしまったので、自分の色 を出せたという感じはないです。(前半のシュートチャンスを振り返って)良いボールが来たので、あれはニアに蹴ろうと思いました。ちょっと正面に行っちゃったんですけど、あのシュートがあってCKを取れて、点につながったので。自分で入れたかったですけど、チームとしては良かったのかなと思います。(メンバー入りするようになった前期を振り返って)1,2年のときはスタンドで見ることがすごく多くて、自分が入ったらこういうプレーしようというのは常に考えて見ていました。入ってみて、そんなに慌てることはないのですが、なかなか試合に出られない時期が続いたので、後期はもうちょっとスタメンで出られるようにしたいです。(アミノバイタルカップに向けて)カップ戦で、チャンスも回ってくると思うの で、回ってきたときにしっかりつかめるようにしたいです。
田中健太(法3・横浜F・マリノスユース)
(前期最終節、今日を振り返って)ベンチから見ていて、自分たちがやりたいサッカーをできていないなと思っていました。前半に1点取れたものの、駒大のサッカーに合わせる形になってしまい、後半はいい形を相手に作られて失点してしまいました。自分が途中からの出場で流れを変えなければいけないと思っていたので、そこはある程度できたのかなと思うんですけど、全体としてやりたいサッカーができたかと言われればそうではなかったので、課題だと思います。(今日は久々にスタメンを外れたが、どんな気持ちだったのか)悔しい気持ちがあったし、途中から出たら絶対にやってやろうと思っていました。ただ、そこで出られないからといって下を向いていたり、モチベーションを高く保てなかったりしたら、自分にも良くないし、チームにも良くない。だから、モチベーションは絶対に落とさないで、途中から出てもチャンスを作れるように臨みました。(今日はシュートまで行く場面が多かったが、結果を出したい気持ちの表れか)多分、単純に自分が決めたいという気持ちと、途中から入って嫌なプレーをしようという気持ちがありました。パスとかで崩すというよりかは、裏に抜けたり、自分がドリブルで仕掛けたりすることの方が相手には嫌だと思うので、そこは意識的にやりました。(実際2点目は田中選手のドリブルからのシュートが起点たったが)もうPA内に入ったら、自分で仕掛けてシュートまでというのが、頭に中にありました。良い感じに一人目を股取れて、決めたかったですけど、打てば何かチ ャンスが生まれると思っていたし、ゴールにつながったので良かったです。(前期を振り返って)良いときもあれば悪いときもあったという感じです。波があったのが前期で、それをなくしていかなければ評価されないと思っています。そのためには体のコンディションや気持ちが大事。いつでもコンスタントに試合に出て、チームに貢献できるというのが今後の目標にして取り組みたいと思います。(アミノバイタルカップへ向けて)去年はけがをしていて、外から応援という形だったので、悔しい思いをしました。今度は絶対に自分が出て、総理大臣杯や早慶戦につなげたいと思います。
山本哲平(政4・國學院久我山高校)
(今日の試合を終えて)前期は4位以内で終えるというのがチームの目標だったので、今日は引き分けに終わってしまって残念です。(前期を振り返って)今季は入りが悪かったと思います。選抜などで抜けていた選手がいてチームとしての調整が出来ていなかったにもかかわらず、去年試合に出ていた選手が多かったこともあってどこか油断していて、結果、初戦の明大戦でその事を痛感させられてしまった。その後は少し苦しい状況が続いたが、徐々に追い付いたり勝てる試合も増えてきて早慶戦にも勝てた。だからこの前期を後期に繋げないと意味無いし、本当はもう少し上の順位で終わりたかったけど、まだ後半戦もチャンスはあると思います。(今日は久しぶりの先発出場となったが)ダッシュの回数や運動量については監督からも言われていたが、個人的にはやっぱり得点することを意識していました。(得点シーンについて)健太(田中)が入ってきたときからシュートの意識が強いというのが分かっていたので、そのこぼれ球を詰めようと狙っていたが、相手が外に弾いたので次はそれを拾った松木のボールに合わせようと思っていました。松木がうまく自分を見て出してくれたので合わせられて良かったです。だから得点はチームの得点だったと思います。(チームの戦い方について)もともと今日は繋ぐサッカーを目指していたんですけど、早い段階で得点したことでその得点を守ろうとしすぎて、思った通りのサッカーができなかったです。そのまま前に蹴るようなサッカーをしてしまい相手に合わせてしまったのはよくなかったと思います。(試合後チームで話していたことは)監督もそう思っていて、得点後の試合の進め方について話していました。今日も2点とられてからようやく自分達のやり方でボールを繋ぎ始めたので、遅かったと思いますしそのやり方だとやはり勝てないということを話していました。(アミノバイタルカップに向けて)負けたら終わりというプレッシャーはリーグ戦とは違うと思いますけど、そのなかでいかに自分達から主体的にボールを回して戦えるかというのが重要だと思うしメンタル的なところもあると思うので、今日の引き分けを生かせるように頑張りたいと思います。
豊川功治(総4・ジェフ千葉U-18)
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