【ソッカー男子】多くのチャンスを作るが1点が遠く敗戦… 第67回早慶サッカー定期戦

待ちに待った第67回早慶サッカー定期戦。歴史と伝統の一戦に1万人以上の人々が駆け付けた。2011年以来慶大は勝利無し。早大の5連勝を食い止めるためにも何としても勝ちたい一戦だった。試合開始とともに慶大は細かいパス回しと中盤での厳しいプレスでペースを握る。溝渕雄志(環4・流通経済大学付属柏高)のクロスに松木駿之介(総2・青森山田高)が頭で合わせるなど試合を優位に進めていたが、31分に早大に先制を許してしまう。その後試合終了まで何度も慶大が早大ゴール前まで迫るシーンが見られたがゴールを決めることができずタイムアップ。悔しい敗戦となった。

宮地がゲームキャプテンに戻った

宮地がゲームキャプテンに戻った

第67回早慶サッカー定期戦

 

2016/7/6 19:00KO@等々力陸上競技場

 

慶應義塾大学0-1早稲田大学

 

 【得点者(アシスト者)】

 

〔早〕31分 中山雄希(鈴木裕也)

 

◇慶大出場選手

GK上田朝都(総1・横浜F・マリノスユース)

DF溝渕雄志(環4・流通経済大学付属柏高)

DF望月大知(環4・静岡学園高)

DF豊川功治(総4・ジェフ千葉U-18)

DF井上大(総4・國學院久我山高)

MF加瀬澤力(総4・清水東高)

MF宮地元貴 (総4・東京ヴェルディユース)

MF小坂慎太朗(総4・浦和レッズユース) →57分小谷春日(環2・藤枝東高)

MF松木駿之介(総2・青森山田高)

FW渡辺夏彦(総3・國學院久我山高) →78分池田豊史貴(総3・浅野高)

FW田中健太(法3・横浜F・マリノスユース) →62分山本哲平(政4・國學院久我山高)

 

慶大は中盤にアミノバイタルカップ1回戦で良い動きを見せていた小坂慎太朗(総4・浦和レッズユース)を先発に起用。小坂など最後の定期戦となる4年生に期待がかかる。また、リーグ戦第7節順大戦からゲームキャプテンを外れていた宮地元貴主将 (総4・東京ヴェルディユース)の左腕には再びキャプテンマークが巻かれた。

試合開始から慶大が細かいパス交換から攻撃を組み立て、チャンスを作る。7分、右サイドから溝渕が質の高いアーリークロスを上げ、走り込んだ松木が頭で合わせるもわずかに外れる。

渡辺が細かいボールタッチで早大を翻弄

渡辺が細かいボールタッチで早大を翻弄

9分には渡辺夏彦(総3・國學院久我山高)の中央突破からスルーパス。田中がDFラインの裏に抜け、GKと一対一を迎えるがこれは惜しくもオフサイドの判定。その後も宮地元貴 (総4・東京ヴェルディユース)を中心に中盤で激しいプレスをかけ、相手にチャンスを与えない。22分にも細かいパス交換から最後は加瀬澤力(総4・清水東高)がシュートを狙うなど慶大ペースで試合が進んでいたが31分、早大に先制を許してしまう。左からのクロスを一度ははじくが、再びクロスを上げられ中央で待っていた中山に決められ失点。手痛い先制点を与えてしまう。すぐに反撃に出たい慶大はロングボールも織り交ぜながら早大ゴール前へと迫るが得点は奪えず前半終了となった。

 

後半も前半と同様細かいパス回しを中心に慶大が攻める。57分に小坂に代えてスピードが持ち味の小谷春日(環2・藤枝東高)を投入。するとその小谷が裏に抜けだし、渡辺がスルーパスを狙うが惜しくも通らない。逆に61分、中盤でのパスをカットされ、早大にカウンターを許す。最後はフリーでシュートを打たれるがここは上田朝都(総1・横浜F・マリノスユース)のファインセーブで難を逃れた。なかなか得点を奪えない慶大は62分に山本哲平(政4・國學院久我山高)、78分に池田豊史貴(総3・浅野高)と前線にパワフルなFWを投入してさらに攻撃を仕掛ける。82分には溝渕のロングスローからこぼれ球を豊川功治(総4・ジェフ千葉U-18)がボレーシュート。

豊川は質の高いボールを前線に供給し続けた

豊川は質の高いボールを前線に供給し続けた

これはバーに嫌われるも再びこぼれてきたボールを小谷が右足で狙うがわずかにゴール上へ外れた。その後も89分に井上大(総4・國學院久我山高)のクロスを山本が頭で後ろにそらし、池田が詰めるが一歩届かず。アディショナルタイムにはGKの上田も前線へ上がり必死にゴールを狙い、終盤幾度となく早大ゴールを脅かすが得点を奪うまでは至らず試合終了となった。

 

試合に出た選手だけでなくソッカー部全員、OBなどのたくさんの人の協力で作り上げた早慶定期戦。試合後に選手たちが見せる涙がこの伝統の一戦の重みを教えてくれる。「相手は自分たち自身。勇気を持って自分たちのサッカーを90分間しなければならない。」(須田監督)と焦りからロングボールを多用してしまった時間帯が悔やまれる。慶大の目標は“関東リーグ優勝”。宮地主将が「今日僕たちがここでやったサッカーは決して恥ずかしいものではなかった」と語るように自分たちのサッカーを1試合通してやれば勝利できるはず。慶大は後期リーグ戦でも早大と対戦する。自分のたちを信じて慶大の“つなぐサッカー”で早大にリベンジを果たし、目標を達成してほしい。

悔しい敗戦となった

今年も定期戦で勝利を収めることはできなかった

(記事 吉田遼平)

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