【テニス(女子)】初戦の固さか。課題を残しながらも5-2の快勝発進!!/関東学生テニスリーグ 亜大戦


DSC_0044ディフェンディングチャンピオンとして今季に臨む慶大。昨季逃した全勝での完全優勝のためにも大事な初戦に臨んだ。ダブルスで安形玲耶主将(環4・城南学園高)・村瀬早香(環3・京都外大西高)組が確実に1勝をもぎとり、1-1のタイでシングルスへ進む。シングルスでは、押野紗穂(環2・つくば国際大学東風高)と西田奈生(環2・済美高)の2年生コンビで王手を懸けると江代純菜(環3・九州文化学園高)がストレートで慶大の4勝目を挙げ、またS1として臨む村瀬も勝ち切り5-2で初戦に勝利した。

関東大学テニスリーグ 第1戦

2016/8/27、28 @有明テニスの森公園

VS亜細亜大

 

慶大

 

亜大

D1

安形玲耶・村瀬早香

2{7-6(5)、6-1}0

山藤・南

D2

首藤みさき・反田茉鈴

0{2-6、0-6}2

田中・中沢

S1

村瀬早香

2{6-4,7-5}0

髙橋

S2

向井マリア

0{2-6、1-6}2

山口

S3

押野紗穂

2{6-4、6-1}0

中沢

S4

西田奈生

2{2-6、6-2、6-4}1

田中

S5

江代純菜

2{6-1,6-3}0

山藤

合計

まず今季のリーグ戦の最初の試合となるダブルス。D2には春関、インカレと結果を残した首藤みさき(環3・城南学園高)、反田茉鈴(環1・城南学園高)の2人がリーグ戦デビューを飾った。首藤・反田組の台頭により、春の早慶戦ではお互い別の選手と組んでいた実力、実績共に十分の安形、村瀬の2人をD1という盤石の態勢でこの試合に挑んだ。

D2の首藤・反田組は初の団体戦のメンバーという緊張からか、なかなか思うようなプレーができない。持ち味の緩急をつけたプレーを見せる場面もあったが、ロブの深さなど一つ一つのショットに精彩を欠いた。序盤の競ったゲームをデュースで落とすと、最後まで相手に主導権を握られる完敗。ほろ苦いデビューとなった。

主将として最後のリーグに挑む安形

主将として最後のリーグに挑む安形

一方、「隣が負けてしまったのですが、逆にそれでやるしかないなという気持ちが芽生えた」(村瀬)というD1。先にブレークに成功し3-0とするが、ファーストセットはサーブを得意とする安形のファーストサービスの確率が低く、苦戦を強いられる。第5ゲームの安形のサービスゲームでブレークバックを許すと、4-4となった第9ゲームではすべてセカンドサービスとなるが、相手の攻めたリターンに対すし、安形が抜群の対応で2本のエースを決めるなどキープする。タイブレークでは常にリードを保ちしっかりと制しファーストセットをものにした。セカンドセットでは、「ファーストセットの反省を生かせた」と安形。相手との力の差を発揮した安形・村瀬組がストレート勝ちを収めた。

DSC_00393勝以上が必要になるシングルス。S1に村瀬、S3、4にはインカレでも上位進出した2年生の2人を起用し、最下位に江代を置くオーダーを敷いた。3面展開で行われた1ローテ目。慶大に暗雲が立ち込める。S2の向井マリア(環1・城南学園高)がファーストセットを2-6で落とすと、その時点でS3押野は2ブレークダウンの1-4。S4の西田も2-6でファーストセットを落としていた。向井はセカンドセットでも相手が上手。リーグ戦デビューは黒星となった。

マッチポイントでフォアを強打する西田

マッチポイントでフォアを強打する西田

インカレでシングルスベスト4に進出した西田。セカンドセットも第1ゲームブレークされてしまう。しかし、第4ゲームでブレークバックすると第6、8ゲームでもブレークし、6-2でセカンドセットを奪い、試合の流れを引き寄せた。ファイナルセットでも安定した戦いを見せた西田。3-3で迎えた第7ゲームでブレークに成功すると、5-3の第9ゲームをネットインなどのアンラッキーもありブレークバックされてしまうが、続くゲームをブレークし6-4で勝利した。

 

絶対的な勝利を期待されている村瀬と並ぶ慶大の2枚看板の押野。序盤は久しぶりの有明でのプレーからか決めるショットでの細かなコントロールミスが目立ち1-4。しかし、ここから本来のプレーを取り戻した押野は、相手と格の違いを見せつける。連続で5ゲームを奪取し6-4。セカンドセットも6-1でストレート勝ちとなった。

押野の活躍が慶大のカギだ

押野の活躍が慶大のカギだ

S4で出場した江代純菜は相手を左右に振る攻めで翻ろうすると、ファーストセットで6-1と圧倒する。セカンドセットでは江代の攻めに慣れ始めた相手に少し苦戦するもじれずに戦った。6-3でストレート勝ちし、チームの勝利を決めた。

今季慶大のエースポジションで臨む村瀬

今季慶大のエースポジションで臨む村瀬

S1の村瀬早香はファーストセットを6-4で奪ったあとのセカンドセットで少し苦しんだ。ロングラリーが多くなり、少しミスが出るようになる。それでも、「ロングラリーをすることを自分が嫌がらずにできた」と粘り強く戦った。3-1とリードしてから4ゲームを連取され3-5とされるも、第9ゲームでブレークをするとそのまま勢いに乗った。さらに3ゲームを連取し、7-5でゲームセット。ストレート勝ちで慶大の「S1」の力を示した。

 

 

初戦の7本「それぞれの試合の中で危ない場面があった」(安形主将)。まだまだ修正していかなくてはいけない点は多いだろう。早慶戦まであと3戦。最低限の目標である王座出場権のためには一戦も負けは許されない。第2戦の相手は早大が計1セットしか落とさず7-0で勝利している専大だけに圧倒して第3戦の王座への関門・筑波大戦に臨みたい。

(記事:太田悠貴、森本凜太郎) 

 

【選手コメント】

安形玲耶主将(環4・城南学園高)

(試合を振り返って)それぞれの試合の中で危ない場面があったと思うので、今日の試合内容から改めて今年はどこが優勝するか分からない混戦になりそうだなと感じました。まだまだ取りきれるところを取りきれなかったり、相手を突き放すところ、踏ん張るところで踏ん張れなかったところがあるので、そこはもう一度全員で締め直していきたいと思います。(出場したダブルスの試合を振り返ると)序盤がすごく良くて3-0でリードしたのですが、途中からミスが目立ってペースを相手に渡してしまった。ダブルス1として、ストレートで勝利して流れを手繰り寄せないといけなかったのですが、それが出来ず反省しています。ただ、セカンドセットはファーストセットの反省をいかし受け身にならず、自分たちからポイントを取る姿勢を貫けたので、ストレート勝ちという結果に繋がったと思います。これからはより自分たちからポイントを取りに行きたいと思います。(本大会から村瀬選手と再びダブルスを組み直す形になったが)(村瀬選手とは)組んでない時期が長かったので、インカレが終わった後少し練習した時にはまだまだもたついていた部分がありました。今後どのようなペアリングになるか分かりませんが、誰と組んでも一勝を取れるようにしていきたいと思います。

村瀬早香(環3・京都外大西高)

(試合を振り返って)昨日のダブルスでは隣が負けてしまったのですが、逆にそれでやるしかないなという気持ちが安形さんと芽生えて、そこからは相手を圧倒できたと思います。でも、ファーストセットで少しもたついた場面があり、私と安形さんのダブルスはこれまでも経験があったので、序盤で突き放していくこと。今後どうなるか分からないのですが、それがダブルス2を楽にさせることに繋がると思うので、そこをこれから修正していきたいなと思います。シングルスに関しては昨日はほとんど試合をせず、0-1で中断し今日になったのですが、攻めるところと粘るところのメリハリがいつもよりできていたと思っています。その結果、相手に無理をさせたり粘るポイントに自分から入ることが出来ていたりしていました。あとはゲームポイントなど、リードしている時にもっと自分から積極的に攻めていくことが自分にとっての課題です。今日はまだまだ初戦なので、これからどんどん調子を上げて早慶戦を迎えたいと思います。(第2ゲーム、セットカウント3-5から4ゲーム連取し、逆転勝ちしたが、そこを振り返ると)その前は3-1から3-5と相手に逆転されていたのですが、その時は自分の消極的なポイントが増えてしまっていて、相手は基本的に自分のバックやラリーを狙ってきているだけで、自分が勝手に崩れてしまっていたので、もう一度自分で振り切るところと粘るところを明確にしようとした。結果的にそれが出来たので相手より1本でも多く返すということや、相手のミスを上手く引き出すことが出来たところが良かったのかなと思います。(消極的な部分以外のプレー面で変えたところは)ロングラリーが増えることは相手がそういったプレーをすることから予想していたのですが、ロングラリーをすることを自分が嫌がらずにできたところは良かったと考えています。そのロングラリーの中でも自分の得意なフォアで相手の苦手なところに打ち込むことが出来たところも勝利につながったと思います。(次の試合に向けて)しっかりとダブルスで2勝して、シングルスの下位でしっかりと勝利を決めるという勝ち方をしたいので、まずはダブルスで引き離して、シングルスはどう繋がってくるか分かりませんが、任された持ち場でしっかりとチームを引っ張っていきたいと思います。

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