【ラクロス(男子)】序盤から得点重ね圧勝!/関東学生ラクロスリーグ戦 VS青学

リーグ戦いきなりの山場を2連勝で越えた慶大。その勢いのまま、青学戦を迎えた。「入り」の悪さが課題として挙げられるが、前半から得点を重ねていく。ファールなどでリズムが乱れる場面が何度かあったが、MD杉山達也(3・都立日比谷)LMF河村剛志(3・慶應NY)をはじめとする、中盤の選手の攻守にわたる活躍でしっかりと勝ち切った。

 

29回関東学生ラクロスリーグ戦 第3

2016/09/03 () 12:20 F.O. @駒沢公園第二球技場

 

慶大

経過

青学

3

1Q

1

2

2Q

1

3

3Q

2

3

4Q

1

11

合計

5

 

試合前にはチームから激励を受ける

試合前にはチームから激励を受ける

           台風の多い9月。大気が不安定な時期だが、慶大の試合が行われる時は常に快晴だ。今回も厳しい残暑のなか、青学との試合が行われた。1Q。MD青木裕太郎(商3・早稲田高)がしっかりとフェイスオフで勝利し、慶大のオフェンスから始まる。スロースタータと評されがちな慶大だが、序盤から攻撃のリズムを作り、開始5分にMD田中聡貴(商3・福岡大付属大濠)がランシューを決め先制。また、MD杉山や「新人王」を目指すMD松平悠希(経2・慶應高)のゴールなどで前半10分までに3点を奪う好スタートを切る。終盤には青学に上から強烈なシュートを決められるが、青学のオフサイドがあり、ノーゴールとなる場面も。しかし、一安心したその直後、意表を突かれるようなミドルシュートで結局1点を返されてしまう。終了間際には、LMF河村のグラウンドボールから相手ゴール付近でAT陣がボールを回し、追加点を狙う。だが、相手DF陣がゴール前をがっちりと固め、ネットを揺らすことはできず。それでも、1Qからボールを支配し、攻撃的な流れで2Q以降に繋いだ。

 

 

頼れるアタッカー・AT野上

頼れるアタッカー・AT野上

2Q。開始直後の慶大タイムアウト明け、青学のファールにより、2人多い状態で攻撃をする絶好のチャンスが訪れる。しかし、それを生かすことができず、序盤は両校無得点のまま。攻め続けるがなかなか得点に繋がらないもどかしさを打破したのは、AT野上力(政4・慶應湘南藤沢)のゴール。開始7分、頼れるアタッカーが追加点を奪う。しかし中盤の11分、積極的な青学の攻撃に、慶大の守備も厳しくなっていく。必死にゴールを守るプレーのなかでファールを取られ、それをきっかけにゴールを決められてしまう。点差を戻されてしまった慶大だが、13分にMD川上拓純(経2・慶應高)が青学ゴール正面でパスを受けると、そのまま走り込んでシュート。その後は青学にポゼッションを奪われるが、G杉本健(経2・慶應高)のナイスセーブなどで、終盤のピンチを無失点で切り抜けた。

 

          

シュートを決め、喜びを分かち合うMD松平(背番号52 )

シュートを決め、喜びを分かち合うMD松平(背番号52 )

3Qは、2Q終了間際の青学ファールにより、慶大が1人多い状態で始まる。すると開始1分でMD松平が正面からのシュートで、今試合2得点目を決める。後半に入り、慶大の攻撃はさらに勢いを増していく。5分には、AT野上もスタンデングシュートで2得点目のゴール。7分には、MD川上がこぼしたボールをAT野上がカバー、そこからAT仁熊健太(商4・慶應NY高)、MD松平へと流れるような攻撃を仕掛けるが、MD松平へのパスが繋がらず。シュートで終わることはできなかったが、鮮やかな連携プレーで観客を沸かせた。だが、後半は流れを奪われる時間も。慶大のファールなどが絡み、12分に立て続けに2点を返されてしまう。15分にはDF高橋努(商4・慶應高)の突破からAT仁熊がゴール。なんとか点差を広げ、最終クォーターへ流れを繋いだ。

 

              4Q。開始早々MD大坪厚介(経4・慶應高)がシュートを決める。さらに4分、MD杉山のランシューで3試合連続の2桁得点を達成。10点目を奪い、試合のヒーローにも選ばれた杉山は「1点目も2点目も自分の得意な形で取れた」と、自身の得点シーンについて振り返る。8分にはDF陣が相手に引き付けられ、ゴール前ががら空きになった隙に得点されてしまう。しかし、代わった守護神・G石山博貴(法3・慶應志木)がナイスセーブを連発し、1失点で抑える。終了間際の17分には、MD山田晃平(政4・慶應高)が受けたパスをそのままゴールに叩き込み、チーム11得点目を挙げる。そのまま試合は終了し、見事3連勝となった。

 

2得点ぼ活躍で、ヒーローに選出されたMD杉山

2得点の活躍で、ヒーローに選出されたMD杉山

              開幕から3戦全勝で、リーグトップをひた走る慶大。今試合は多くの中盤選手が得点に絡んでいた。その点について、山田主将は「練習でMDがもっと点を取らなければいけないということを意識してやってきた」と試合後に語ってくれた。ポジションにとらわれず、全員がゴールに向かっていく。それが王者・慶大の目指すラクロスなのであろう。課題としては「勝てたのは良いんですけど、内容があまり良くなかった」(松平)ということが挙げられた。自身のファールやミスからの失点を防ぐことが、今後の強敵との戦いに向けて必要不可欠となってくる。次戦、中大に勝てばFINAL4進出が決まる。「中身にもこだわって80分間通して圧倒していきたいと思います」(山田)と、4連勝に向けて士気は十分だ。

 

 

【以下、試合後インタビュー】

 

山田晃平主将(4・慶應高)

(今日の試合を振り返って)最初の2試合に比べて相手のチームが格下だったので、本当はもっと点差をつけて勝ちたい試合でした。内容としても自分達で流れを悪くしてしまったので、反省点の多い試合でした。(前半から得点を重ねてられていた)最初に3点をぽんぽんと取れたので、そこは前の試合と比べたら良かったと思います。ただ、もっと前半だけで点差を付けられたなとも思うので、3点取ってそのまま流れに乗ってというのが出来ずに気を抜いてしまったんだと思います。(今試合は中盤の選手が得点を重ねていたが)1、2戦目はATがすごく活躍してくれて。ただ、練習でMDがもっと点を取らなければいけないということを意識してやってきたので、それがしっかりと出来たのは良かったです。どんどんゴールに向かっていこう、という打ち合わせを事前にしていました。僕自信も得点に絡んでいきたいですし、今日も2、3年生がメインで点を取っていたので、4年がどんどん引っ張っていかないといけないなと思います。(次戦、中大戦に向けて)次勝てばFINAL4進出が確定すると思うので、まずはしっかり圧倒して勝つことをしたいと思います。ただ、今回のように内容がいまいちにならないように、中身にもこだわって80分間通して圧倒していきたいと思います。

 

 

MD杉山達也(3・都立日比谷)

(今日の試合を振り返って)個人としてはもうちょっと得点が取れたかなと思いましたが、目標としていた2点が取れて、そこは素直に嬉しいです。(2得点の活躍でしたが)1点目も2点目も自分の得意な形で取れたので、そこは良かったんですけど、まだシュートのコースが甘かったりしたので、そこの精度を挙げたいと思います。(チームMVPとして試合後はインタビューを受けていましたが)嬉しかったです(これでリーグ戦3連勝ですが)まだチームとしては試合の入りが良くないのでそこを改善する必要があるかなと思います。(今後に向けて)まだまだ試合があるので、毎試合得点が取れるように頑張ります。

 

 

MD松平悠希(2・慶應高)

(今日の試合を振り返って)11-5で勝てたのは良いんですけど、内容があまり良くなかったので、これからの課題がいっぱい見えたのは良かったと思います。(3連勝となったがチームの雰囲気は)連勝で良い流れではあったんですけど、自分たちの中ではあまり良くない内容だったので、次の試合でまた流れを持っていけるようにしたいです。(2年生ながら試合に出続けているが自分の強みはどこだと思うか)2年として出るってよく言われるんですけど、あまりそういうのは気にせず自分から指示を出したりできるのが自分の強みかなと思います。(中大戦に向けて)まだまだ自分自身点数が足りてないと思うし、個人的には新人王という目標があるので、それに向けてもっともっと点が取れるようにしたいです。

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