【バレーボール】接戦も勝利し開幕2連勝vs宇都宮大

一部昇格のため、そのために入れ替え戦に出場するために負けられない戦いに挑む慶大。序盤はプレーに戸惑いが見られ、なかなか思うような展開にもちこむことができなかったが、見事に持ち直し、開幕一週目を二連勝で終えた。

 

 

9月4日(日)秋季関東大学男子2部バレーボール第2戦 慶大×宇都宮大@駒澤大学玉川キャンパス体育館

 

得点

 

 

慶大

セット

宇都宮大

16

1

25

25

2

20

21

3

25

25

4

14

25

5

23

 

 

第一セット。立ち上がりは苦しいものになった。宇都宮大の熱いプレーに萎縮してしまう慶大勢。プレーにも力みが見られ、思うように点を重ねられない。早い段階からタイムアウトを取り、立て直しを図るがうまくいかず、点差を離されてしまう。終盤に持ち直してきたのか3連続ポイントも見られたが、そのまま押し切られ、このセットを落とした。

 

続く第二セット。黒田彪斗(環3)に代えて、岩本龍之介(商2)を投入し、臨んだこのセット。「冷静に何が問題かということを確認した」(宗雲監督)という慶大は調子を取り戻したのか、順調に得点を重ねる。肩の力も抜けてきて、ブロックやスパイクも決まり始めると、このセットは慶大のもの。25-20でこのセットをものにした。

 

気持ちよくスパイクを決める富澤

気持ちよくスパイクを決める富澤

 

そして第三セット。勢いのままに試合をものにしたい慶大だったが、そう甘くはなかった。序盤は富澤太凱(経1)とマルキ ナシム(総1)の1年生コンビを中心に得点を重ね試合を優位に進めていく。しかし、転機は宇都宮大の3番のサーブだった。リベロとセッターを狙った強烈なジャンプサーブが襲い、連続6失点。サーブミスに助けられると、ピンチサーバーに池田を投入するなど、追撃を狙うが届かず、21-25でこのセットを落とした。

 

後がない第四セット。ここまで、レシーブで踏ん張ってきたが、疲れを見せてきたマルキに代えてエースの黒田が再びコートへ。すると、慶大のアタッカー陣がここで奮起した。黒田と富澤を中心に怒涛の攻めを見せる。宇都宮大もここにきて疲れが出てきたのか、ミスが目立ち、流れは完全に慶大に。25-14でこのセットをものにした。

 

ブロックが試合の流れを引き寄せた

ブロックが試合の流れを引き寄せた

運命の第5セット。両校共に気合は十分。先手は宇都宮大に譲る形になった。3連続失点を許してしまう。すぐに3点を取り返すが、試合は均衡を迎える。これを破ったのは慶大だった。相手のサーブミスのチャンスをものにすると、タイムアウトをものともせず4連続得点突き放しにかかるが宇都宮大も粘りをみせ、試合は均衡を保ったまま終盤へ。しかし、簡単には決まらない。15-15を迎え、試合はデュースにもつれ込む。ここでも一進一退の攻防が繰り広げられたが、攻める気持ちを最後まで持ち続けた慶大が、最後はエースの黒田のスパイクで試合を決め、この戦いに勝利した。

 

試合後に、「こういう試合になるとは実は思っていました」と語ってくれた宗雲監督。今回の試合は開幕2戦目でまだ固い選手たちにとって試合の日々に慣れるいい機会になったことだろう。秋には春に負けた相手に勝たねばならない。その壁が慶大にとってまだまだ高いことは明白だ。これからの慶大の戦いに期待したい。

 

(記事:岩本弘之、写真:太田彩恵)

 

宗雲監督

 

(試合を振り返って)

宇都宮さんがうちの時だけかもしれないですけど、すごく燃えているので、こういう試合になるとは実は思っていました。

 

(立ち上がりから苦しかったが)

宇都宮さんのスタートダッシュがあの喜びにも表れていたし、うちが逆に受け身になって何をしていいかわからないという中で、2セット目に冷静に何が問題かということを確認したので、それがうまくいったんだと思います。

 

(そこに2セット目の盛り返しが)

サーブレシーブはマルキがすごい頑張ってくれていたんだけど、エースの黒田が力が入りすぎたこともあってアンラッキーで決まらなかったりとか、そこを決められる岩本に代えました。後、ブロックが相手の攻撃に振られていたので、そこを注意したらワンタッチが大分とれるようになったので互角に戦えるところまで行ったと思います。

 

(特に1セット目はブロックで戸惑っているようでしたね)

あれだけミーティングをしているのにバラバラだったということは、ミーティングの意味がないということなのでブロックの絞り方を伝えました。

 

(第3セットは相手のサーブで流れを持っていかれてしまったが)

ジャンプサーブがリベロのところに飛んで行って、強いサーブが3本くらい入ったので、あそこで勝負はあったとは思います。リベロには頑張ってほしいですね。

 

(第5セットへ向けて)

彼らに行ったのは、宇都宮の選手が暑くてバテ気味で、明らかにうちの方が汗のかき方も少なかったので、今年6月から長時間練習しているので体力だったら負けないだろと、練習量はお前らの方が上だから自信もっていこう。ということを最後は言いました。

 

(五味渕選手は)

期待しているんですけど、空回りしましたね。本人なりに成長してくれると思います。

 

(来週以降に向けて)

学生は1部1部というんですけど、そうではなくて、自分たちの力が発揮できるかどうかそこにこだわりなさいと言っているので、1週間言い続けます。

 

サイド

マルキ ナシム(環1・川越東高)

セッター

尾木 将(法3・修道高)

センター

増田 拓人(環3・習志野高)

サイド

黒田 彪斗(環3・富山第一高)

オポジット

富澤 太凱(経1・慶應高)

センター

上野 素希(文4・甲陽学院高)

リベロ

松岡 海(文3・慶應高)

 

長澤 翔吾(環3・盛岡第一高)

途中出場

池田 裕哉(環4・北嵯峨高)

 

布川 智規(商4・桐朋高)

 

佐藤康平(環3・桐蔭学園高)

 

岩本龍之介(商2・仙台第二高)

 

五味渕竜也(環1・習志野高)

 

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