【バレーボール】力の差見せつけ今季3勝目 vs平成国際大

ブロックで相手にプレッシャーをかけた

 ブロックで相手にプレッシャーをかけた

前日の大東文化大戦で今季初黒星を喫し、入替戦進出のためにはこれ以上落としたくない慶大。終始力の差を見せつけ危なげなくストレートで勝利するも、もったいないプレーやミスは多く、まだまだ満足のいく試合とはならなかった。

 

 

9月11日(日)秋季関東大学男子2部バレーボール第4戦 慶大×平成国際大@大東文化大学東松山キャンパス総合体育館

 

 

得点

 

 

慶大

セット

平成国際大

25

13

25

17

25

19

 

 

第1セット。序盤から試合を優位に進めた慶大に対し、相手はたまらず早めのタイムアウトを要求。しかし2回目のタイムアウト直後には相手に点を許すことなく、相手のミスにも助けられ25-13と危なげなくこのセットをものにする。

 

第2セットは序盤尾木将(政3)の正確なサーブが光る。サービスエースが4回決まり、一気にリードを広げ波に乗ると、上野素希(文4)、富澤太凱(経1)のブロックも決まり相手を寄せ付けない。最後はマルキナシム(環1)の相手をよく見たフェイントで25-17としセットを連取する。

 

得点し喜び合う黒田(左)と富澤(右)

 得点し喜び合う黒田(左)と富澤(右)

第3セット。「チャンスボールが来てても決めきれなかった」(宗雲監督)というように自分たちのミスからなかなか点差を広げられない。しかし、終盤エース黒田彪斗(環3)のスパイクが決まり始め、点差に余裕が見られると、「もともとパンチ力があって良い雰囲気も持っている」と宗雲監督から期待を寄せられるルーキーの五味渕竜也(環1)が第2セットに引き続き途中出場。わずかな出場にも関わらず、最後の最後に見事監督の期待に応える鮮やかなスパイクを決めて見せ、このセット25-19と3セットを取り、第4戦を勝利で飾った。

 

 

勝利という形で終えはしたものの、「内容としては強いチームの勝ち方ではない」(宗雲監督)とまだまだ自分たちのほうで変えられる部分が多くある。リーグ戦後半には春に敗戦を喫したチームや、1部から降格してきたチームなど強敵と当たる。勝利には「自分たちの力が100%出るしかない」(宗雲監督)。リーグ戦はまだ序盤。後半戦までに慶大らしい本来のバレーが完成することに期待したい。

 

                                                                         (記事・写真 太田彩恵)

 

宗雲監督

 

(今日の試合を振り返って)勝つには勝ちましたけども今現在力の差があったので勝った。まあ内容としては強いチームの勝ち方ではない。そんなあまり満足のいかない試合でした。

(具体的な課題は)今日見ててもわかると思うんですけど、チャンスボールが来てても決めきれなかったり、その他タッチネットもすごく多かったりサーブもなかなか入らないし、とぎれとぎれでプレーが線にならない。成功したプレーが線にならない。点なんですよね。しかもそんなにプレッシャーをうけるようなブロックではなかったのに、スパイクだったりサーブだったり、自分たちのほうで勝手にぽろぽろぽろぽろミスをしていたのでそういうところですね。

(夏に強化してきたブロックについては)そうですね。ブロックも組織的なブロックにはなっていないですね。

(昨日の敗戦をふまえ今日選手たちにどのような言葉をかけたか)彼らは委縮する癖があるのでまあ失点しても慌てず次の1点を取ることをイメージしなさいと、ゲームの始まる直前にそれだけ言いました。

(今日の最後のミーティングで選手たちに伝えたことは)今日伝えたなかで一番ポイントになるのは、再現性のある練習をしっかりしましょう、練習で偶然できたことを自分のプレーだと勘違いしている部分があるので、試合でしっかりできるように、特にサーブがそうですね、ジャンプサーブですけれども。なのでそれをしっかり伝えて心構えとか考え方とか、一回リセットして見直してみたらという話ですね。再現性のあるプレーをとにかくしましょう。

(徐々に起用が増えてきた五味渕選手、今日も最後に良いプレーがあったが)良かったですね。もともとパンチ力があって良い雰囲気も持っているのでいつか出して経験を積ませなきゃなと思っていたので、今日はほんのちょっとしか出ていないですけど、スパイクも決まったし頑張ったと思います。

(次戦にむけて)私はもう1敗しているので、入替戦のためにはひとつも落とせないと思っているんですね。そのためには自分たちの力が100%出るしかない、だから目先の1勝よりも自分たちが夏やってきたバレーをしっかりと表してくれればひょっとしたらチャンスが出てくるかもしれないので、それをもう一回ミーティングでも伝えて、目先の1勝をあんまり取りにいかないように伝えたいと思います。

 

 

サイド

マルキ ナシム(環1・川越東高)

セッター

尾木 将(法3・修道高)

センター

増田 拓人(環3・習志野高)

オポジット

富澤 太凱(経1・慶應高)

サイド

黒田 彪斗(環3・富山第一高)

センター

上野 素希(文4・甲陽学院高)

リベロ

松岡 海(文3・慶應高)

 

長澤 翔吾(環3・盛岡第一高)

途中出場

立木 智大(法3・慶應志木高)

 

五味渕 竜也(環1・習志野高)

 

布川 智規(商4・桐朋高)



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