慶應スポーツ新聞会

【アイスホッケー】試合の主導権握るも勝ち切ることができず 関東大学リーグ戦 vs日大

リーグ戦6試合を終え、1巡目最後の試合となった日大戦。今季リーグ戦で調子が上向いている慶大は試合をリードする場面も多くあるが、終盤の失点も多く、未だ勝ち切ることができていない。2巡目へ向けて良いスタートを切るためにも日大戦で勝利を掴みたいところであった。第1、2ピリオドでは慶大が順調な試合運びをしたが、第3ピリオドの残り46秒に同点ゴールを許してしまい、試合は引き分けとなった。
 

平成28年度 関東大学アイスホッケーリーグ戦 DivisionⅠ GroupA 第7節
2016年10月9日(日)10:00F.O. @DyDoドリンコアイスアリーナ
慶應義塾大学2-2 日本大学
 

Period

1

2

3

Score

慶大

2(10)

0(12)

0(9)

2(31)

日大

1(9)

0(7)

1(9)

2(25)

※()内はシュート数
 
 
第1ピリオドから積極的にパックを保持する滝智弥(政2)

日大のカットを交わす滝智弥(政2)

 
勝ち点差1で日大を追いかける慶大にとって、今回は必ず勝って勢いをつけたいところであった。その熱意は試合開始前の掛け声から感じとれた。第1ピリオド、開始直後からパックを支配してシュートにつながる流れを作る。9分、キルプレーで慶大にとって不利な状況のなか、永田雅宗(総2)は相手の足に弾かれたパックを見逃さなかった。パックを拾い、隙を狙いながらゴールに詰め寄り、シュートを決める。15分には、長谷川真之介(政1)と大久保健介(経3)のアシストでパスを受けた史習成リック(総2)が一気に駆け上がる。そして、ゴールキーパーの肩口を抜く鋭いシュートを放ち、リードを2点に広げた。その後、ディフェンスの隙を突かれて失点を許してしまったが、課題となっていた立ちあがりを克服する試合展開を見せた。
 
ゴール脇からシュートを放つ史(総2)

サイドから鋭いシュートを放つ史(総2)

 

リードを広げたい第2ピリオドでは、一進一退の攻防が繰り広げられた。慶大はパスを順調に回し、ゴールに詰め寄るも日大に阻まれ、なかなか得点を決められない。5分でキルプレーになったことをきっかけに日大のペースで試合が進む場面もあったが、慶大は身を挺したディフェンスをし、失点を防いだ。「相手の攻めは危険なゾーンからシュートは打たれていなくて、行ったり来たりの展開でしたが守りの面では落ち着いてプレーできていました。」と試合を振り返る永田。日大の攻撃を冷静に対処する姿が見られた。後半になると慶大に立て続けにチャンスがやってくる。17分には長谷川、在家秀虎(総2)、史が何度もパックをゴールへ放つが沈めることができず、追加点を得ることができないまま、2-1で第2ピリオドを終えた。
 
 
体を張ってディフェンスをする田中陸(政1)

体を張ってディフェンスをする田中陸(政1)

 
 
今季の課題となっている第3ピリオドでの失点を防ぎたい慶大は、ディフェンスへの意識を慎重にしたいところであった。開始1分、日大にパックをゴールに押し込まれそうになるが、河合智哉(環1)が確実にキャッチし失点を許さない。10分には永田が自陣ゴール際でパックを跳ね返し、河合をサポートし、チーム全体がディフェンスに注意を払う様子が見られた。一方で、攻撃の勢いは止まることなく積極的にシュートを放つ場面が多く見られ、慶大優勢のまま幕を閉じるかと思われた。ところが残り2分、相手側からタイムアウトが要求され、日大が6人攻撃を仕掛けてきた。慶大にとっては無人のゴールにシュートをできる絶好のチャンスだった。しかしシュートを決め切ることができず、残り46秒で失点を許し日大に追いつかれた。試合終了のホイッスルが鳴ると、主将小池玲央(環4)はスティックをリンクに叩きつけ、あと一歩のところで勝利を逃した悔しさを滲ませた。
 
 
失点後呆然とする慶大

失点後呆然とする慶大

 
 
今回の試合では、立ちあがりの課題を克服し第1ピリオドから試合をリードしてきたが、早大戦、東洋戦、そして日体大戦と同様に第3ピリオドの後半でまたしても失点を許してしまった。リーグ戦1巡目を終え、早大、東洋大といった強豪校と引き分けることができるほど調子をつけてきた慶大だが、「得点力が今後の課題」と小池主将が語るように、ここぞという場面で点を決められることが今後の試合の鍵を握るだろう。2巡目の初戦となる次戦の相手は中央大。強豪校との対戦となるが、課題を修正し1巡目より進化した慶大アイスホッケー部に期待したい。
 
 (記事 佐野ちあき 写真 髙橋春乃・前田さつき)
 
 
 
小池玲央(環4)
(今の率直なお気持ちをお聞かせください)悔しいですね。この1巡目で、2ピリを終えてリードしていた試合が早大戦・東洋大戦・日体大戦・日大戦と4試合あったのですけれども、勝ち切れない試合が続いたのが残念です。ただ強豪校に引き分けることができたという点は進歩でもあるので、反省点を洗い出し2巡目に向けていい準備をしていきたいと思います。(今日のゲームプランは)今日のゲームプランは3つありました。1つ目はハウスからシュートを打たれないことでした。これは当たり前のことなのですけれども実際は難しいことなので、キーパーの正面近くから打たせないことを徹底しようと心がけました。2つ目はパックマネジメントです。これはディフェンスのブレイクアウトからFWにつなぎニュートラルゾーンでもしっかりつないで相手のAゾーンの奥でプレーをするということ、リスクの少ないプレーをすること、数的不利の場面を作らないことです。3つ目は、1対2とか2対3の場面を作らせない、そのためにはFWが高い位置にいて奥に入りすぎず守りに徹しようということでした。結構みんなよくできていたのですけれども、このようにできていた試合でも得点を決めることができないと勝ち切れない試合が続いてしまうので、得点力というのは今後の課題かと思います。(1ピリでは2得点と上々の立ち上がりだったが)今回のリーグ戦を振り返って、最初の中大戦、明大戦はスタートが良くなかったのですけれども、早大戦、東洋大戦といいスタートが切れました。そういういいスタートが切れる試合であったら接戦ができているので、こういった点は昨年度からの進歩かなと思います。これを2巡目でもできるように準備していきたいと思います。(ここまでの戦いで2ピリをリードして終える試合が多かったが、今日の試合では3ピリに向けてどのようなことをチームで共有したか)勝ちを意識する。前のめりになるのではなく、自分たちのやるゲームプランを、出場したときに一瞬一瞬大事にしていこうということを、前回の日体大戦の反省を生かして全員で意思統一したのですけれども、ミスはつきものなのでそこの詰めがまだ甘かったというのは正直なところです。(失点シーンを振り返って) まずルールとしてその前のシフトでAゾーンに味方が残っているにもかかわらず、キーパーにぶつけたりゴールに入れたりするとオフサイドになってしまうので自陣からのフェイスオフになってしまいます。そういうところを冷静に判断できなかったところから始まって、ゲームプランであるパックマネジメント、最後相手が6人となり数的不利な状態でいかに安全にセーフティにプレーするかというところを徹底しきれなかったので、今回の失点につながってしまい、やはり詰めが甘かったのかなと思います。(1巡目が終わり次戦の相手は強豪中大、どのような点を修正するか)ゲームプランをしっかりやるということが段々浸透してきました。中大はロースコアに抑えるということは非常に難しいチームですけれども、東洋大にはすごくいい試合ができているのでそこは自信をもって、最後までロースコアの試合に持ち込めたなら勝ち切ります。そのためには最後の5分の詰めが甘い部分を、残り3回の練習で修正して中大戦に挑みたいです。(2巡目の目標をお聞かせください)目標はベスト5なのでそのためには法大、日体大や日大がどのような勝ち点になるかわからないですけれども、とにかく勝利を目指して勝ち点3をより多くとることが僕らの目標を達成するために必要なことなので、それを念頭に練習に取り組みたいと思います。
 
 
永田雅宗(総2)
(今の率直な気持ちは)すごく悔しいです。早大、東洋大、日体大、日大という4試合は3ピリで落としているゲームで、3試合落としていたのでどうにかして長いトンネルを抜けたいという思いがみんなあったのですが、試合残り1分のところで落としてしまい、勝ちきれなかったというのはすごく悔しいです。(1巡目を終えて)勝ち点3っていうのは去年とあまり変わらないと思うのですが、内容的にはすごくいいと思っています。格上のチームと引き分けで終えられているので、勝ちきれてはいないものの内容的にはすごくよかったと思います。後半戦最後で勝ち切る力をつけたらまだまだ上を目指せると思います。(1ピリオドで得点を決めたことについて)相手のディフェンスじゃないポジションの選手がディフェンスに入ってて、こぼれそうだなと思っていたら案の定こぼれてきて、落ち着いて決めることができたのであれはよかったと思います。(2ピリオドでは攻めたり攻められたりの状況が続いていましたが)攻めている時間は相手のゾーンの深いところでプレーができていて、相手にパックを持たれて攻められるシーンもあったのですが、相手の攻めは危険なゾーンからシュートは打たれていなくて、行ったり来たりの展開でしたが守りの面では落ち着いてプレーできていました。ただ、攻めの部分で得点を決めきれなかったことは課題に感じています。(日大の感触は)全体的に5対5のシーンではいいプレーが続いていて、うちの反則の積み重ねで流れを掴みとれなくて勝てなかったのは悔しいです。次の試合では5対5の時間を長くすることで勝てるチャンスはあると思います。(チームの課題は)第3ピリオドの残り5分などの終盤で勝ち切ることが一番の課題だと思います。(課題を修正するために)一番最後というのはゲームで意識していることを100%出さなければいけなくて、いつも試合でこれをやろうと決めていることを普段の時間だったら100%やる必要はないのですが、残り5分というのは一番集中しなければいけない時間で、そこで集中力が持たないので、練習から常に集中して取り組んでいきたいです。(次の試合に向けての意気込み)1巡目では昨季優勝した中央大学にやられました。1巡目の時はけが人も多くフルメンバーで戦えなかったですが、次はフルメンバーで臨めるので、持てる力をすべて出し切って勝利したいと思います。
 
 
次戦予定
10月16日(日)12:30F.O. vs中央大学 @DyDoドリンコアイスアリーナ

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