慶應スポーツ新聞会

【自転車競技】実力差見せつけられ、早大に完敗/第50回早慶自転車競技定期戦

雪辱を晴らすべく臨んだ早慶戦

雪辱を晴らすべく臨んだ早慶戦

記念すべき50回目の定期戦。節目の大会で、13年ぶりの勝利を挙げるべく、宿敵・早大に挑んだ。初戦であるオープン・アンノウンディスタンスレースを大前翔(医1・慶應義塾高)が制すると、勢いに乗りたい慶大だったが、その後のケイリンでは早大3選手に表彰台を独占されてしまう。エリミネイションレースでは宮本隆司(文2・慶應義塾高)が3位に入る活躍を見せたものの、総合成績では31-65と大差での敗戦。早大に実力差を見せつけられた。

 

 

第50回 早慶自転車競技定期戦

2016年10月22日(土) @西武園競輪場

 

◇総合成績

慶應義塾大学

種目

早稲田大学

6

ケイリン

16

5

チームスプリント

10

8

1kmタイムトライアル

14

7

エリミネイションレース

15

5

4kmチームパーシュート

10

31

総合得点

65

 ※各種目(オープンを除く)の順位により、得点が入る

個人種目 :1位7点・2位5点・3位4点・4位3点・5位2点・6位1点

団体種目 :1位10点・2位5点

 

 

◇各種目結果

 

オープン・アンノウンディスタンスレース

No.

ゼッケン

氏名

順位

20

24

大前翔(医1・慶應義塾高)

1

11

14

畑頌聡(文3・慶應義塾高)

3

※選手たちには事前に距離が知らされず、審判の合図から2周でゴールとなる

 

この日最初のレースはアンノウンディスタンスレース。オープン種目であるため対抗得点には加算されないが、チームに勢いをつけるという意味では重要な一戦だ。レースは序盤から大前と孫崎大樹(早大)が後続に大きく差をつける展開に。中盤から畑頌聡(文3・慶應義塾高)が加わり、先頭集団を形成すると、チームワークが機能。「予想していた展開通りだった」(大前)と、会心の出来でスプリント勝負を制したルーキー大前が見事優勝を果たした。

アンノウンディスタンスレースを制した大前

アンノウンディスタンスレースを制した大前

 

ケイリン

No.

ゼッケン

氏名

順位

5

15

山口直樹(法3・小田原高)

4

6

22

大喜多将(政1・海城高)

5

4

14

畑頌聡(文3・慶應義塾高)

6

※両校ともに3選手が出場。4周目まで先導車がペースを作り、5周目の着順を競う

 

レース序盤から先手を取った慶大。3選手全員が先行し、2選手を残す形を狙った。「途中までは作戦も上手くいっていた」(荒川貴都=政3・慶應義塾高)ものの、終盤、先導車が抜けて一気にペースが速くなると、残り半周のところで早大3選手にかわされてしまった。山口直樹(法3・小田原高)が何とか食らいつこうとするが、最後は力でねじ伏せられ、4・5・6位フィニッシュとなった。

ケイリンは早大に上位独占を許した

ケイリンは早大に上位独占を許した

 

チームスプリント

チーム名

ゼッケン

メンバー

記録

順位

慶應義塾大学

15

山口直樹

1分19秒12

2

22

大喜多将

24

大前翔

早稲田大学

 

 

1分19秒82

1

※3人一組で3周。1周ごとに先頭の選手が抜け、3人目のタイムを競う。

 

1周目は大喜多将(政1・海城高)、2周目は山口が先頭に立ち隊列を形成。2周目まではほぼ互角の展開になり、勝負の行方はアンノウンディスタンスレースを制した大前へ。結果、「最後に少しペースが落ちてしまい」(大前)、0.7秒差で早大に先着を許した。「0.7秒差もあると今日の実力でどうこうなったという訳ではない」(大前)と、早大に地力の差を見せつけられた。

 

多くの種目に出走した山口

多くの種目に出走した山口

 

1kmタイムトライアル

ゼッケン

氏名

記録

順位

3

15

山口直樹

1分09秒60

2

2

24

大前翔

1分11秒44

5

1

19

大藤賢(経2・慶應義塾高)

1分13秒53

6

※両校ともに3選手が出走。ホームスタートとバックスタートに分かれ、2周半のタイムを競う。

 

先のケイリンで粘りながら惜しくも4位となった山口。その悔しさを晴らすかのごとく、1分09秒60のタイムで2位に入る活躍を見せた。

 

 

エリミネイションレース

No.

ゼッケン

氏名

順位

20

20

宮本隆司(文2・慶應義塾高)

3

24

24

大前翔

4

※両校全選手が出走。1周ごとに最後尾の選手が除外され、最後の1人になるまでレースが行われる。

 

レースが始まると、内に早大、外から慶大という形で集団が形成される。序盤は慶大選手が相次ぎ除外対象に。出走人数で上回る慶大だったが、徐々に早大と同数になる。しかし、8周目、上手くブロックを作り、初めて早大選手の除外に成功する。ただ、その後は畑、伊藤潤(法3・慶應義塾高)と主力選手の落車もあり、「意識が乱れて」(荒川)しまう。それでも残り4人となったところで宮本と大前の2選手が残る健闘を見せる。早慶2対2の対決となったが、ここで上手く連携が取れず、スプリント力で早大に競れる大前を振り落とす形に。結果、宮本の3着が慶大の最高順位となった。

エリミネイションレースで3位に入った宮本

エリミネイションレースで3位に入った宮本

 

4kmチームパーシュート

チーム名

ゼッケン

メンバー

記録

順位

2

慶應義塾大学

12

荒川貴都(政3・慶應義塾高)

4分47秒04

2

17

小野一希(法2・慶應義塾高)

20

宮本隆司

24

大前翔

1

早稲田大学

 

 

4分41秒59

1

※4人一組で10周を走り、前から3人目のタイムを競う。

 

エリミネイションレースで負傷した畑に代わって、急きょ荒川がメンバーに入った。序盤から早大に対して大きくリードを広げた慶大。しかしこれが若干のオーバーペースとなり、徐々に隊列が崩れてしまう。2人目と3人目の間で隊列がちぎれ、この遅れを取り戻せず。結果として、5秒05と大きく差をつけられる敗戦となった。

序盤のリードを守り切れなかった

序盤のリードを守り切れなかった

 

 

「今年は良い大会が出来るのではないか」(大前)と、善戦を誓って臨んだ今年の早慶戦。結果は例年と同じく大敗してしまった。しかし、ケイリンやエリミネイションレースなど試合内容としては手応えをつかんだ試合もあった。アンノウンディスタンスレースでの優勝を始め、多くのレースに出場し健闘した1年生・大前の存在もチームにとって大きい。慶應義塾大学體育會と認められて、まだわずか3年。自転車競技部の今後の成長に期待だ。

 

(記事 氏家滉登)

 

 

◇試合後コメント

 

荒川貴都主将(政3・慶應義塾高)

(今日のレースを振り返って)一番勝機のあったケイリンでは山口が4位に食い込んだのですが、インカレでは9位に入る走りを見せていたのでかなり期待していたところではあって、途中までは作戦も上手くいっていて勝てそうではあったのですが、早大の選手に最後差されてしまって惜しくも4位でした。エリミネイションも狙っていたところではあったのですが、途中慶大が2回落車したところもあって、皆の意識が乱れて、早大にチーム力で負けてしましましたね。(活躍が目立った1年生・大前選手について)これからの代を担っていく1年生ですので、期待しています。ただやはり誰か1人に頼むというか、大前頼みにはしたくないので、全員の底力を挙げていくことが必要だと思います。(ご自身も出場されたチームパーシュートについて)前半は早大に先行していたのですが、底力というかベース力のところで圧倒的に早大に劣っているところがあって、ついていけずに後半の伸びを欠いてしまったのが敗因です。即席のチームだとしてもこのタイムはあまり良くないですね。(今後に向けて)これから冬のシーズンが始まり、クリテリウムという平坦なレースが始まるので、そこに向けてベース力も高めつつもインターバルトレーニングをして、1人でも多く次のクラス2・クラス1に昇格できるようなチーム作りをしていきたいなと思います。

 

宮本隆司(文2・慶應義塾高)

(早慶戦を振り返って)去年は惨敗してしまったのですが、今年は1年生に強い選手が入って戦力も充実してきたので、勝てるのではないかという思いがありました。しかし結果は負けてしまったので、残念です。(ご自身の走りを振り返ると)去年は全く歯が立たなかったことを反省して、今年は十分に練習を積んできました。一つの種目で三位に入賞することが出来たので、そこは良かったです。(どのような練習を積んできたか)競輪場での練習を増やして、本番を想定した走りを行ってきました。(エリミネイションレースでは3位入賞。どのようなレースプランだったか)うちには1年生のエースがいたので、その選手を守る形で走りました。最後は意思の疎通が出来なくて、エースの選手を落としてしまったので、あまり良くない展開となってしまいました。そこは反省点ですが、自分の中ではいいレースが出来たと思います。(今後に向けて)来年は自分達の代ということで、来年こそ確実に勝てるように今年の反省を生かして頑張っていきたいです。

 

大前翔(医1・慶應義塾高)

(早慶戦を振り返って)今回のメンバーは自分の中では強いほうだと思っていて、過去負け続けている早大に対しても、今年は良い大会が出来るのではないかと思っていました。ただ、結果から言えば、例年以上に酷い結果となってしまいました。おそらくどこかで勝てるのではないかという気持ちが焦りになって、いろんなところで空回りしたり、判断ミスをしたりにつながったのではないかなと思います。出来としては30点くらいですね。(アンノウンディスタンスレースで1位でしたが)オープン種目ということで、得点には直接関わらないのですが、今年の早慶戦で慶大が良いように試合を進めるスターターとなれるように気合を入れて臨みました。予想していた展開通りで上手く進められたので本当に良かったと思います。例年、早大の孫崎選手が積極的にペースを上げていくというのは先輩から聞いていたので、注意してマークしていくような形で、最終的に慶大2人、早大1人という形で抜け出してのスプリントという形だったので、チームワークも上手く機能したし、自分も上手く機能できたと思います。(チームスプリントを振り返って)僕の調子が悪くて、前の2人は良いペースでつないでくれたのですが、最後にペースが少し落ちてしまって、そこで0.7秒の差が生まれてしまったと思います。これだけ差があると今日の実力でどうこうなったという訳ではないので、これに関しては早大が強かったと思います。(エリミネイションレースを振り返って)アンノウン同様、競走種目のうちの1つなので、勝てるようにと狙っていたのですが、最終的に4位という結果で非常に悔しいです。最後慶大2人、早大2人になったときに、上手くチームワークが機能しなかったという部分がありました。スプリントで早大に競れるのは僕なのですが、そのなかで僕を振り落とす形で慶大の先輩が判断ミスをしてしまったので、そういうところで勝てなかったと思います。(チームパーシュートを振り返って)序盤からリードを取っていて、自分も調子が良かったので行けるのではと思ったのですが、そこで気分が高まって自分がオーバーペースを作ってしまったので、後ろで先輩がちぎれてしまいました。勝ちだけに貪欲になって記録はあまり狙わなくても良かったのではないかと少し後悔しています。(今後に向けて)年々、慶應義塾大学體育會自転車競技部も強くなっているので、今年はこういう結果に終わってしましましたが、来年は実力を100%もしくはそれ以上に発揮して、早大に対して対等もしくはそれ以上の戦いができるように力をつけていきたいと思います。

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