全国優勝を目指す慶大ホッケー部は、甲南大戦に臨んだ。序盤からサークル内にボールを運ぶも、得点できない場面が続く。すると前半16分、PCの危機を免れた直後に先制点を許してしまう。巻き返したい慶大は果敢に攻め、PCによる得点と終了間際の得点で勝ち越しに成功。後半は一度同点に追いつかれるも、終始慶大ペースの試合運びとなった。後半だけで5点を獲得し、7-2で試合終了。インカレ初戦を危なげなく突破した。
全日本学生ホッケー選手権1回戦
11/9(水) 14:00試合開始 @山梨学院ホッケースタジアム
| 前半 | 後半 | 合計 |
慶大 | 2 | 5 | 7 |
甲南大 | 1 | 1 | 2 |
得点者
前半29分、後半20分 金田翼(政2)
前半34分 坂田大樹(法3)
後半23分 下山雄大(経4)
後半26分 宮坂健吾(政4)
後半34分、後半34分 大橋俊介(政2)
スタメン
GK相原宗之(商3)、DF中井将人(政4)、宮坂健吾(政4)、吉國光裕(政3)、渡邉陸(法3)、MF細井佑(経4)、福谷亮太(政3)、永野裕太(政2)、FW下山雄大(経4)、坂田大樹(法3)、大久保遼(政2)
早慶定期戦で屈辱的な敗北を喫してからわずか3日。例年とは異なるスケジュールでインカレが始まった。4年生の引退が近づく中での試合だが、残りの試合でどのような勇姿を見せてくれるのか。
慶大のセンターパスから始まった前半、開始早々パスミスからボールを奪われてしまう。しかし中井将人(政4)がボールを奪い返し、簡単にはチャンスを与えない。慶大も何度かサークルインに成功するが、得点にはつながらず。一進一退の攻防で両者無得点の状況が続く。16分、甘くなったマークから相手にサークルインを許してしまいPCの危機を迎えるが、渡邉陸(法3)のクリアで失点を免れる。しかし直後に再び攻め込まれ、先制を許してしまう。これまで先制点を奪われると攻勢にまわるのに時間がかかった慶大。今試合では切り替えが早かった。積極的にPCを奪いに行き、29分には金田翼(政2)がゴールを決め同点。前半終了間際には、宮坂健吾(政4)から福谷亮太(政3)へスムーズにパスがつながり、ゴール前の坂田大樹(法3)が合わせて勝ち越しに成功する。
後半も試合の流れは慶大にあった。15分にはボールを奪われ同点に追いつかれるも、その後は慶大の独擅場となる。金田の今試合2得点目となるゴール、続けて下山雄大(経4)によるゴールで得点を挙げる。さらに金田のトリッキーなドリブルでサークル内にボールを持ち込み、PCを獲得。ここで宮坂が得点を決め、慶大の勢いは止まらない。34分には大橋俊介(政2)が立て続けに得点し、試合終了。後半は得点ラッシュとなり、7-2の快勝となった。
全国優勝を目指すうえで負けられない試合に、大量得点で勝利した慶大。1点でも多く点数を取りに行く姿勢が今回の結果に結びついた。最後までゴールを狙い続ける、そんな選手の姿に慶大ホッケーの真髄を見た。次は宿敵明大との一戦。秋季リーグで劇的な勝利を収めた相手に、今回はどのような試合を展開するのだろうか。期待が高まる。
(記事:久万由華子 写真:森田悠資)
以下、選手コメント
中井将人(政4)
(4年生としてこのインカレが最後の戦いですが)日本一という目標を掲げていて、その中でまだ引退する気は全くないんですけど、一戦一戦大事に引退に向けてチームが良くなればいいなと思います。(早慶戦から中2日でしたがチームとしてどんな話し合いが)早大の見せた勝利への執着っていうのは学ばせてもらって、そこを自分たちに生かしながら今大会に臨めばおのずと結果が付いてくると思うという話をしました。(今日の試合を振り返って)早慶戦をちょっと引きずっていて序盤うまくいかないところもあったんですが、後半は自分たちらしいいいホッケーができたと思うので、明大戦につながったと思います。(チームの今の雰囲気は)すごくいいと思うので、点を重ねて取れて自分たちのリズムを取り戻せたので、明大戦に向けていい準備ができたと思います。(明大戦に向けて)連戦できついのはもちろんですが、毎試合全力を出し切って必ず日本一を達成したいです。
宮坂健吾(政4)
(今日の試合を振り返って)今シーズンで一番自分の調子が悪くて、これで負けたら本当チームに謝るしかないなと思っていました。(ご自身の得点を振り返って)その前の交代で監督に「もっとシンプルにプレーしろ」と言われたので、それを特に心がけました。しっかりツータッチスリータッチでパスをさばいていくことが結果として僕の得点や、チームの勝ち越し点につながったと思います。(明大戦に向けて)僕も含めてみんなの悪いところが今日全部出たと思うので、もういいプレーしか出ないと思っています。絶対に勝ってさらに次の試合に向けて頑張りたいです。