【フィギュアスケート】それぞれの収穫と課題見つけ、来季へつなげる 第8回バレンタインカップ

『タイタニック』を力強く演じた

 

第8回バレンタインカップが2月16日にシチズンプラザアイススケートリンクで行われた。今季最後の大会に慶大からは9名が出場。出場者数が多い1級女子、2級女子に出場した中村聖菜(商1)と中村優里(理1)はそれぞれ上位に食い込み、来季に向けて期待が高まる結果を残す。今大会をもって引退となる板倉明子(商4)と富田雄登(商4)は多くの部員や観客に見守られながら、最後の演技を心を込めて披露した。

ジャンプは不調だったが、スピンで力を発揮した

第8回 バレンタインカップ

2月16日 @シチズンプラザアイススケートリンク

クラス

選手名

順位

1級女子

中村聖菜

3位

 

板倉明子

14位

2級女子

中村優里

6位

 

蓮田柚香

16位

 

岡安萌

19位

 

中村理沙

21位

2級男子

山本健弘

4位

3・4級男子

竹居峻治

5位

5・6級男子

富田雄登

3位

 

けがから復帰した竹居

3・4級男子に出場した竹居峻治(政2)のプログラムは『トロン』。直前に足を痛めてしまったが、「思い切りやろう」と臨んだと言う。冒頭のアクセルジャンプを決めるも、やはり痛みの影響があったのか、続くコンビネーションジャンプでは着氷が乱れてしまった。しかし、後半のジャンプはしっかりと成功させ、スピンでも安定した回転を見せる。結果は出場者5名の中で5位と順位を伸ばすことはできなかったが、今季はけがから復帰し、3級を取得、インカレに出場と確実にステップアップし、目の前の目標を達成してきた。この経験を活かし、来季さらなる飛躍を見せてくれることに期待したい。

 

最後の決めポーズをとる富田

引退となる富田は5・6級男子に出場。最後の『タイタニック』を披露した。冒頭のコンビネーションジャンプは両足での着氷となってしまう。6分間練習では落ち着いて成功させていたダブルルッツは転倒。「本番ではタイミングが合わなかった」と振り返った。演技を通してジャンプが乱れ、「満足のいく演技ではなかった」と語ったが、最後まで力強く演技する富田の姿は部員の目に焼き付けられただろう。この一年、主務として部員が楽しくスケートをできるような環境作りと共に、自身の5級でインカレに出場するという目標にも到達。部のことを考えながら、自身の技術を向上させる難しさもあったかもしれないが、その姿勢はこれから部を引き継いでいく部員に伝わったに違いない。

 

(記事 西村夏菜 写真 森田悠資)

 

▽以下、選手コメント

富田雄登(商4)

(どのような気持ちで臨んだか)引退試合なのでいろいろ最後にやってみたいなというのはありましたが、インカレから気が抜けてしまって、まずはインカレのレベルまで戻したいという気持ちでやってきました。(演技を振り返って)氷の感覚が最初は違って、6分間練習ではジャンプが結構上がりすぎてしまったりしたんですが、ルッツも決まっていて悪くなかったです。本番でタイミングが合わず、後半は特に乱れてしまって、満足のいく演技ではなかったかなと思います。(大学4年間を振り返って)今思うと、あっという間で四年間短かったなと思いますが、一つ一つ考えてみると、非常に充実していた学生生活だったなと感じています。 (今後どのような部活になっていってほしいか)まずはやっぱり、みんなが楽しくスケートをしてもらえる部活を維持してほしいです。その中にも慶應らしさ、例えば縦のつながりだったり、もちろん締めるところは締めてもらって上下関係は維持しつつ、みんなが楽しく部活に来られるような雰囲気にしていってほしいなと思います。

 

 

 竹居峻治(政2)

 (今日の試合を振り返って)今日は旧採点法ということもあっておもいきりやろうと思っていて。1週間前から足を痛めていて、その影響もあったんですが、出場するからにはちゃんとやろうと思って。アクセルは飛べて、ダブルサルコウは失敗してしまったので、次の四大戦ではしっかりと決めて、スピンは今日比較的良かったのでそれを継続して、スケーティングをよくしていければなと思います。 (インカレからどんな調整を)学校の試験が終わってから、ピッチを上げて練習していく中で足を痛めてしまったんですが、これから四大戦に向けて時間があるので頑張りたいです。 (1年間を振り返って)ちょうど1年前のバレンタインカップの日は病院で手術を受けていて。ちょうどそれを昨日考えていて、結構自分としては頑張ったのかなと思って、3級もしっかり取れたしインカレも出られたので今季の目標は達成できました。来季はもっとジャンプもスピンもレベルを上げて、インカレでもっと上の順位を狙いたいです。(来季に向けて)今季は3級も取れてインカレも出られたので、来季はもっと練習の質も上げて、ジャンプの形にもこだわって、スピンもステップも基礎から頑張って最終目標であるインカレで上の順位を目指していきたいと思います。

 

◇以上をもちまして、スケート部フィギュア部門の2016年度シーズンは終了となります。お忙しい中毎度快く取材に応じてくださった選手の皆さまにこの場を借りて厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。来年度もよろしくお願い致します。

慶應スポーツ新聞会 フィギュアスケート班一同

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