早慶戦前インタビュー第2弾は、チームの副将を務める井本健一朗(経4)。試合ではDBとしてオフェンスを阻止する役割を果たしている。
3日後に迫る早慶戦に向け、チーム全体そしてディフェンスに懸ける思いを語っていただいた。
__昨年の戦いを振り返って
一言で言うと悔いが残った戦いです。甲子園まであと1歩というところで法政に負けて、結果東京ボウルには出場したんですけど、それでも負けてしまってシーズン通して悔いが残った結果となりました。
__現在のチーム状況は
チーム状況的にはまだまだ詰めが甘いところがあって、焦らないといけないというか、まだ基礎が詰めきれていない状況です。
__関西学院大学とのオープン戦の感触は
基礎の部分でもフィジカルでも圧倒されて、自分たちがやってきたことを出すところを全然出せなかったという結果になりました。
__今年のチームの戦い方は
真摯にフットボールに向き合って、自分たちの、ユニコーンズの今までやってきたことを試合に出すという形です。
__今年ディフェンスで大事にしていることは
今年は1対1で勝つというのを決めています。後ろのDB陣が1対1で勝たないとディフェンスとして成立しないので、1対1にこだわってやっています。
__今年から変えたことはありますか
新しく、学年を混ぜたミーティングを源太(柴田源太副将・商4)とやっています。
__その結果チームが変わったと思いますか
4年だけだと視野が狭くなってしまうので下級生の意見や考えを聞いています。それによって今まで見えてなかったことが見えたり、下級生はこういうことを考えているのかともっと広い視野でチームを見ることができました。
__副将という役職に就いた経緯は
最初は立候補してなかったんですけど、源太と染矢(染矢優生主将・商4)しか立候補しなくて、デイビッド(HC)に「このままだと源太と染矢のチームでしかない」と言われました。それで染矢とは7年間ずっとやってきて、染矢の横に立ちたい気持ちがあったのと、去年最後に立命館大学に負けて、チームをもっと強くしたいという思いがあったので最終的には立候補しました。
__染矢主将はどんな人ですか
1番チームのことを考えていて、誰よりも熱い心を持ってます。
__柴田副将はどんな人ですか
源太も高校から一緒で、最初はもう遠い存在だったんですけど、源太もチームのことをずっと考えてきて、プレーでもチームを引っ張ってくれてます。
__副将として心がけていることは
言われたことを絶対素直に受け止めることを意識しています。下級生から言われたことだったり、同期からのことも素直に聞き入れないと下からも指摘とかを受けなくなるので、素直に受け止めてます。
__どういう意識を持ってプレーしていますか
1番は自分が止めたいという思いがあるんですけど、チームスポーツなのでそれは自分1人じゃ勝てないので、隣にいる仲間だったりディフェンダーを信じて止めています。
__ディフェンスの魅力とは
高1からアメフト始めて、ディフェンスにしか興味がなくて、オフェンスを止めることがかっこいいと思っています。あんまりオフェンスになろうと思ったことがないです。タッチダウンとかもかっこいいんですけど、やっぱりその中で相手を正面で当たって1対1で勝った時はうれしいです。
__早大はどんなチームだと思いますか
早稲田は本当に勝負強いチームだと思ってて、しっかり取るところは取ってくるという印象があります。
__得意か苦手かでいえばどちらですか
早稲田に対しては得意の意識はあります。
__それはリーグ戦で勝っているからですか
そうですね。
__早大相手にどう戦いますか
ずっとやってきた1対1をこだわって、各々が絶対1対1で勝って、ディフェンスで勝ちたいと思ってます。
__定期戦では2連敗ですが要因はありますか
やりにくいという意識はないです。結果としては負けてしまっているという感じです。
__今年のスローガンは
今年のスローガンはPlay like a Unicornです。1人1人がユニコーンズに対してのプライドや誇りを持って、今までやってきたユニコーンズとしてのプレーを、デイビッドの教えのもとで培ってきたものを、絶対フィールドで出して勝つということを掲げています。
__今年の目標
甲子園で勝って学生日本一ということです。
__アメフトの魅力とは
プレーの流れが変わるのが目でわかるというところが魅力だと思います。
__早慶戦に向けて意気込みをお願いします
今春の定期戦では2連敗をしていて、去年の秋のリーグでは勝てたんですけど、甲子園に言ったのは結局ワセダで、それも悔しいので、絶対ワセダを倒します。
取材 尾崎崚登 写真 千綿加華