リーグ8戦目を迎えた慶大の対戦相手は、昨日に青山学院大を倒し勢いに乗る国際武道大。昇格の為にも1戦も負けられない戦いがこれから続く。内容こそよかったが、熱戦での敗戦から一日。厳しい戦いも予想されたが、サーブとブロックで自分たちのバレーボールをした慶大がストレートで3セットを取り快勝した。
4月30日(日)春季関東大学男子2部バレーボール第8戦 慶大×国武大@亜細亜大学体育館
得点 | ||
慶大 | セット | 国武大 |
25 | 1 | 15 |
25 | 2 | 17 |
25 | 3 | 17 |
第1セット。序盤に富澤太凱(経2)のサーブを起点に連続得点を決めると国武大のタイムアウトをものともせず、7連続得点を決め9-4にすると慶大の勢いは止まらない。勢いに押されたのか、国武大もサーブミスを連発。慶大の高いブロックで勢いを削ぐと、安定して試合を運ぶ。富澤のサーブが再び強力な攻撃への起点として5連続得点を決めると勝負あり。25-15でこのセットをものにした。
そして第2セット。小さなミスが重なりリードを奪えなかった慶大だったが、吉田祝太郎(政1)のサーブをきっかけに4連続得点を決めると流れは完全に慶大のもの。中盤、守備の要の一員のマルキナシム(環1)が崩れ失点も出たが、すぐに自ら立ち直る。ピンチサーバーとして出場した立木智大(政4)がサービスエースを決める、と最後はマルキがスパイクでこのセットに終止符を打ち、25-17でこのセットを奪った。
迎えた第3セット。前セットまでの勢いそのままに力強いサーブで主導権を維持する慶大。しかし、疲れか、国武大の慣れからか今までほどに得点は重ならない。ここで、勝負を決めたのは樫村大仁(環1)のサーブだった。丁寧なフローターサーブが味方のチャンスを作り出し、怒涛の6連続得点。ここで国武大にタイムアウト使い切らせると、慶大は攻めの姿勢を貫き、国武大を圧倒。25-17で白星を獲得した。
今季の慶大バレーボール部が目指すバレーボール。それが一つの成果となって表れた試合だった。サーブとブロック、どちらをとってもその成長は著しいものが見て取れる。気持ちと技術の二つが実を結んでいる証だ。昨日の駒澤大戦から引き続き、攻めるサーブとブロックの役割がしっかりと形になり、チームに浸透していることがよくわかる試合だった。入れ替え戦出場を目指す慶大にとって再来週が大きな山場になる。自分たちのバレーボールを貫くこと、それが必ず勝利につながる。次は青山学院大戦、昨年から成長した慶大の姿に期待したい。
(記事・岩本弘之、写真・太田彩恵、尾崎崚登)
宗雲監督
(試合を振り返って)
慶應は持っている形である、しっかりサーブを打ってブロックを占めていくという形が表れたいい試合だったと思います。
(昨日よりもいいブロックだったが)
スパイカーの数の問題だと思う。武大さんは正セッターもいなくて、両サイドに攻撃が偏っていたので、ブロックもよりやすかったのでそう見えたのかもしれない。ただ、タイミングや形がよかったのは収穫なのでよかったと思います。
(昨日の敗戦から何か言ったことは)
昨日は、負けはしたけど非常にいい試合で、私も何年かぶりにじんとするような試合だったので自信もって明日からもいっていいということは伝えました。
(次に向けて)
まだ入れ替え戦の芽が十分にあるので、彼らの力を十分に引き出すような練習をしてのびのびやらせたい。
富澤太凱(経2)
(今日の試合を振り返って)
昨日負けてすごい反省することが多くて、今日はしっかり勝ちたいなという気持ちで臨みました。
(サーブの調子が良かったが)
まあしっかり打ったので、サーブは運のところが多いので、自分は高いところで強く打つことを意識していました。
(狙いは)
しっかり奥に巻いて打つことです。
(相手の国際武道大は先日青学大に勝利し非常に調子の良いチームだが)
しっかり自分たちのバレーを貫けば絶対に負けないと思っていたので、そこは自信を持って臨みました。
(やはり勢いは感じたか)
そうですね。バレーがすごいうまい人たちなので、自分も見習うところがあったんですけど、自分はしっかり高さを活かしていこうと思って臨みました。
(昨日の敗戦から今日に向けては)
昨日負けた試合は決して悪いゲームではなかったので、昨日は最後は気持ちの部分で負けてしまった部分もあったので、そこはしっかりみんなで昨日の試合は忘れて自分たちのバレーをしようという意識で臨みました。
(入れ替え戦進出に向けて可能性はまだまだ十分にあるが今後に向けて)
全部勝てるように頑張ります。
マルキ ナシム(環2)
(今日の試合を振り返って)
昨日駒澤大といい勝負をしたんですけど負けてしまって、全勝しなきゃ1部に上がれないということを意識していました。
(今日も得点源となりました)
富澤と僕が決めないとチームが回っていかないので、それを意識してやりました。
(守備の面はどうですか)
サーブカットをもう少し頑張りたいです。
(ブロックは効いていました)
相手の主将がセッターなんですけど、その人が今日いなくて、相手が回っていなかったのもあって結構止められました。
(昨日の敗戦後どういう話し合いを)
チームはサーブアンドブロックで行くと決めていたので、サーブはガンガン行くと決めてやっていました。
(次の試合に向けて)
ここから全勝します。
サイド | マルキ ナシム(環2・川越東高) |
センター | 佐藤 康平(環4・桐蔭学園高) |
セッター | 吉田祝太郎(政1・慶應義塾高) |
サイド | 黒田 彪斗(環4・富山第一高) |
センター | 樫村 大仁(環1・茨城高専) |
オポジット | 富澤 太凱(経2・慶應高) |
リベロ | 長澤 翔吾(環4・盛岡第一高) |
| 谷口 聡(環2・韮山高) |
途中出場 | 立木 智大(政4・慶應志木高) |
| 尾木 将(政4・修道高) |
| 浦部連太朗(総2・高松一高) |
| 五味渕竜也(環2・習志野高) |