慶應スポーツ新聞会

【ラクロス(男子)】勝利も好機生かせず、格下相手に苦しい戦い/関東学生リーグ戦 VS法大

秋晴れの青空の下、日吉陸上競技場でリーグ戦最終戦が行われた。FINAL4進出が決定している慶大男子ラクロス部にとっては、試合内容が重視される一戦だ。1Qで3点をリードする絶好の滑り出しとなったが、中盤は打倒早慶を掲げる法大にペースを握られ、我慢の時間帯が続く。圧倒的な強さを見せつけることができず、満足のいく内容とはいかなかったが、最後は王者の意地を見せた慶大が逃げ切り勝利を収めた。

今試合は多くの選手が出場し、各々が存在感をアピールした(左からMD菊岡達、LMD雑賀健志郎、FO池垣陽介、G井熊優)

 

第30回関東学生ラクロスリーグ戦 第5戦 

9/30(土) 12:00F.O. @慶應義塾大学日吉陸上競技場

 

慶大

経過

法大

4

1Q

1

0

2Q

1

2

3Q

5

3

4Q

1

9

合計

8

 

 

 1Q。フェイスオフこそは法政大に取られたものの、MD川崎元照(政3)がグラウンドボールを獲りチャンスを作ると、開始わずか3分でAT浅岡大地(文2)が最初の得点を挙げる。この先制点がきっかけとなり、直後の5分にはAT井上裕太(経4)が相手のミスに付け込み追加点。早い段階で得点を先取したこともあり、相手にゴール前を攻められる場面でもディフェンス陣の落ち着いた好守備が光る。AT井上の2得点を含む4得点で完全に慶大が試合の主導権を握り、前回の成蹊大戦同様に良い流れで最初のQを終えた。

1Qで2得点を奪いチームを勢いづけたAT井上

 

 慶大ペースを保ちながらさらに得点を重ねたい2Q。開始直後から果敢にシュートを放つがなかなか得点にはつながらず。すると7分、法大に1点を返されてしまう。この得点を機に法大の勢いは増し、慶大のディフェンス陣にとっては苦しい時間帯が続く。流れを引き戻すため奮闘する慶大だが、勢いに乗った相手のディフェンスの壁は厚く、満足にパスをまわすことも難しい。決定的な追加点のチャンスは二度あったが物にできず、1Qとは対称的に1点も入れることなく前半の戦いを終えた。

一進一退の攻防が続いた2Q (左からDF一瀬拓也、MD山本陽亮)

 

 再び試合の主導権を握りたい3Q。フェイスオフを勝ち取るとそのままパスがまわり、AT江原健(経2)がシュートを決める。さらに直後の2分、MD平悠希(経3)が華麗にディフェンスを交わすとボールは再びAT江原へ。ここも落ち着いて決め、法大を突き放す貴重な追加点が生まれる。立て続けに2点を奪った慶大が流れに乗るかと思われたが、挑戦者である法大は簡単には諦めない。また、後半から経験の少ない選手も出場していたためか、「(守備陣の)コミュニケーションが取れていなかった」とMD中居諒介(経2)は振り返る。その隙を突く形で法大に一気に5点を奪われ、慶大はついに逆転を許してしまう。再び試合のペースを掴み、相手を引き離すのは最終Qに持ち越しとなった

今試合2得点のMD中居

 

 迎えた4Q。普段はレギュラーではない選手もようやく試合に慣れてきたのか、落ち着いてパスカットをし攻撃陣にボールをつなげる。そして5分、MF川上拓純(経3)のアシストでMD中居が自身2得点目となるシュートを放ち、同点に追いつく。この得点を起点として再び慶大攻撃陣のエンジンがかかり、素早いパスまわしでさらに2点の追加に成功する。最後まで相手の猛攻が続いたがG井熊優(経3)のスーパーセーブにも救われ、1点を返されるものの慶大はなんとか1点のリードを守り抜く。9−8でリーグ最終戦を勝利で締めくくった。

逆転ゴールを決めたMD菊岡

 

 初戦で早大に敗れた悔しさを胸に、リーグ戦を戦い抜いた慶大男子ラクロス部。着実に強いチームへと成長しているのは間違いないが、試合後に井上主将が「苦しい場面で攻撃陣が流れを引き戻すような点を取れなかった」と語ったように、まだ課題は残る。日本一へ向けて立ちはだかる次なる壁はFINAL4だ。アメリカ遠征を経て、さらに強くなった慶大男子ラクロス部のFINAL4の舞台での熱き戦いに期待したい。

 

(記事・民田彩夏/写真・新井賀奈子、桑原大樹)

 

NEXT→全日本ラクロス大学選手権大会FINAL4

2017年11月3日(金)@駒沢オリンピック公園第一球技場

VS一橋大

 

 

井上裕太主将(経4・慶應義塾)

(試合を振り返って)成蹊大戦と同様に、入りは良くこのまま勢いに乗っていけると思いました。しかし2Qで苦しい場面があり、そこで攻撃陣が流れを引き戻すような点を取れなかったのが、新しく出た課題です。そこはFINAL4までに修正しなくてはならないと思っています。(後半から大きくメンバーが変わったがその意図は)ここからまた長い戦いが続くので、戦力ボトムアップはチームの最優先事項です。今日は既にFINAL4が決まっている試合ということもあり、経験があまり無い選手を出して戦ってみようという意図がありました。その経験を今後の練習に生かしてもらおうと思っていたのですが、まだまだな部分が多かったですね。(ここまでのリーグ戦を総括して)最初に早大に敗れて、チーム全体が変わらなくてはいけないと感じました。それから少しずつ変化してはいるのですが、今の変わり幅では全然足りないです。もっとプレー中に声を出して、熱く激しくなって欲しいです。これからアメリカ遠征に行くので、向こうの上手い選手と戦い、刺激を受けて、チームが正しい方向に生まれ変われればと思います。

 

石田啓樹(商4・慶應義塾)

(試合を振り返って)リーグ最終戦で、大差で勝つという目標があったのですが、リーグ戦が初めての選手を試しに使ったりして、こういう結果になってしまって、残念というか課題が多く残ってしまいました。(普段リーグ戦に出場していない選手が出場していた影響は)こうやろうっていう共通認識とかが取りきれなかったです。いつものメンバーでやっていたら共通認識が取れるのですが、そこが新しいメンバーになったことで、意思疎通が取れていなかった場面がすごく多かったなという感じです。(3Qで一気に逆転される場面もあったが、ディフェンス面を振り返って)もともと「相手チームのこの選手に一番気をつけよう」という話をしていたのですが、3Qに新しいメンバーが入っていったということもあって、試合慣れしていなくてそういう意識が薄く、結果的に気をつけようとしていた選手にやられてしまいました。やはり意識づけというのが少し甘かったかなと思います。(法政大の印象は)向こうも入れ替え戦はありますがリーグ最終戦ということで、打倒早慶という目標も立てていたので、どんどんゴールに向かってくるという面では試合が終盤になるにつれて守っていてもすごく怖いと思いました。(リーグ戦全体を振り返って)最初、開幕戦で早稲田大に負けてしまい、正直すごくチームとして自信を失ってしまいました。ただ、そこからまた早大と戦う時に勝てるようにということで厳しさをどんどん持っていったので、結果的に残りの4戦は勝つことができました。ここで一区切りついて少し自信は取り戻せたかなと思います。(FINAL4に向けて)FINAL4の前にアメリカ遠征があります。アメリカの方がレベルが高いのは当然なので、日本の相手には必ず勝てるレベルになりたいなと思います。遠征に行って、他のチームとの差を広げたいなと思います。

 

中居諒介(経2・慶應義塾)

(試合を振り返って)チーム全体としてもう少し圧倒しないといけなかったかなと思います。(同点に追いつくシュートを決めたが自身のプレーを振り返って)最初は1on1が抜けなくてイライラしていたのですが、大事なシーンで抜けることができて、落ち着いてシュートも決めることができて、満足です。(徐々に相手の動きが良くなっていった印象があったが)相手の動きも良くなっていっていたのですが、接戦になってしまったのには自分たちにも要因があると思います。オフェンスだったらパスまわしをせずに自分で突っ込む必要があったし、ディフェンスはコミュニケーションが取れていなくて、ボールしか見えていなかったです。(ここまでのリーグ戦を振り返って)開幕戦の早稲田戦が特に印象的で、惨敗してしまったのが今でも悔しいです。次FINAL4で勝ったらまた早稲田と戦うことになると思うので、そこで絶対圧倒したいです。(FINAL4までの約1ヶ月どのように準備していきたいか)アメリカ遠征があるので、そこでアメリカのプレーを見て、何か得られればいいかなと思います。

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