慶應スポーツ新聞会

【野球】総力戦の末、延長を制す 明大①

107日(土)東京六大学秋季リーグ戦 明大1回戦

 

連盟記録の4試合連続本塁打を放った岩見

東大戦、法大戦と相手エースの前に初戦を落としてきた慶大。初戦の相手は、今季ここまで首位を走る明大。試合は3点を先制されたが、柳町達(商2)、岩見雅紀(総4)の連続ホームランなどで相手エースを打ち崩す。投げては、投手6人を使う継投策で明大打線を抑え込み、見事延長戦を制した。

 

 

 

10

慶大

明大

慶大:髙橋亮、佐藤、菊地、田中裕、津留﨑、〇石井―郡司

明大:齊藤、高橋、石毛、●水野―橋本

 

慶大:柳町1号ソロ(7回)、岩見5号ソロ(7回)

◆慶大出場選手

 

ポジション

選手名(学部学年・出身高校)

[9]

中村健人(環2・中京大中京)

[5]

瀬尾翼(理4・早稲田佐賀)

 

H

嶋田翔(環1・樹徳)

 

R5

宮田皓(商2・慶應義塾)

[8]

柳町達(商2・慶應義塾)

[7]

岩見雅紀(総4・比叡山)

 

津留﨑大成(商2・慶應義塾)

 

H

天野康大(環4・智辯和歌山)

 

石井雄也(商2・慶應志木)

[3]

清水翔太(総4・桐蔭学園)

[2]

郡司裕也(環2・仙台育英)

[4]

倉田直幸(法4・浜松西)

[6]

照屋塁(環4・沖縄尚学)

[1]

髙橋亮吾(総2・慶應湘南藤沢)

 

H

小原和樹(環2・盛岡三)

 

佐藤宏樹(環1・大館鳳鳴)

 

H

明渡稜(政4・桐蔭)

 

菊地恭志郎(政3・慶應志木)

 

田中裕貴(環3・芝)

 

杉本京平(理2・中央中等教育)

 

優勝に向けもう1敗も出来ない慶大。大事な初戦のマウンドを任されたのは髙橋亮吾(総2)。好調明大打線を相手に強気の投球で1、2回をパーフェクトに抑える。高橋亮の好投に応えたい打線は、相手先発の齊藤を攻め3回には1死一、二塁のチャンスを作るが、送りバント失敗などのミスもあり得点ならず。順調な立ち上がりを見せていた高橋亮だったが、3回裏に突如崩れる。2つの四球を出し、一、二塁のピンチを作ると3連打で3点を先制されてしまう。

 

5回を三者凡退に切って取った佐藤

チャンスを作るものの後1本が出ない慶大だったが、5回にようやく打線がつながる。代打小原和樹(環2)の四球などで1死一、二塁のチャンスを作ると、柳町、清水翔太(総4)の適時打で2点を返す。これ以上得点を与えたくない慶大の5回のマウンドには佐藤宏樹(環1)。自己最速タイの147キロを計測した速球を軸に、相手打線を三者凡退に抑える。6回には、菊地恭志郎(政3)がマウンドに上がったが2死一、三塁のピンチを作ってしまう。このピンチでマウンドに上がったのはリーグ戦初登板の左腕・田中裕貴(環3)。2球目を捉えられ打球は左中間を抜けるかと思われたが、センター柳町がファインプレーを見せ、この回もなんとかスコアボードに0を刻む。

そろそろ追いつきたい慶大だが、7回も簡単に2死を取られてしまう。しかし、ここで打席には前の回でファインプレーの柳町。初球を完璧に捉え打球は一直線にライトスタンドへ。今季第1号は貴重な同点弾となった。スタンドの興奮も冷めやらぬ中、打席には大砲岩見。「次1点入れるならホームランしかない」(岩見)。高めの球を鮮やかに流し打ち、ライトスタンドへ六大学野球の歴代トップタイ記録となる4試合連続のホームランを放つ。慶大らしい一発攻勢で見事逆転に成功した。

4安打と好調を維持する清水翔

このまま逃げ切りたい慶大だったが、8回に同点に追いつかれてしまう。9回はお互いにチャンス作るものの投手陣が踏ん張り、延長戦に突入する。こまめな継投で投手が残り少ないだけに、早く決着をつけたい慶大は10回に3つの四球で2死満塁のチャンスを作り、打席にはここまで攻守で大活躍の柳町。その威圧感で明大の4番手水野から死球を勝ち取り、勝ち越しに成功する。この回の裏を、9回からマウンドに上がった石井雄也(商2)がゼロに抑え、慶大がなんとか逃げ切り勝利した。

 

 ここまで相手エースを打ち崩せず初戦を落としてきただけに、明大のエース齊藤を相手に打ち勝った今日の試合は非常に大きな勝利だと言えるだろう。打線は六大学記録となる4戦連続のホームランを放った岩見、ここまで打率5割超えの清水翔を中心に調子を上げてきている。投手陣も絶対的エースはいないが、この日リーグ戦初勝利を挙げた石井やリリーフとして定着しつつある佐藤など、下級生を中心に投手陣の成長著しい。伸び盛りの投手陣と、破壊力抜群の打線がかみ合う姿を想像すると、まだまだ優勝を諦めるのは早いと思わずにはいられない。

 

 【This is YOUR day!!】 攻守で慶大を支える5ツールプレーヤー 柳町達

待望の今季初本塁打が飛び出した柳町

打っては、5回の同点ホームラン。守っては、投手陣を助ける3つのファインプレー。まさに八面六臂の活躍と言えるだろう。1年春からレギュラーでベストナインも獲得した。だがまだ優勝の喜びは知らない。優勝に飢える天才が、崖っぷちの慶大をきっと歓喜に導いてくれるだろう。

記事:内田 貴啓

 

◆打撃成績

  

10

[9]

中村

空三振

 

遊安

 

投犠打

 

三ゴロ

空三振

 

空三振

[5]

瀬尾

遊ゴロ

 

投ゴロ

 

空三振

 

空三振

 

空三振

 

H

嶋田

         

四球

R5

宮田

          

[8]

柳町

逃三振

 

二ゴロ

 

左2①

 

右中本①

 

四球

死球①

[7]

岩見

 

空三振

 

右飛

空三振 

 

右本①

   

津留﨑

   

 

 

     

H

天野

   

 

 

   

右飛

 

石井

   

 

 

    

三ゴロ

[3]

清水翔

 

中安

 

中安

右安①

 

三飛 

 

右安

 

[2]

郡司

 

三ゴロ

 

右飛

 

左安

 

逃三振

中飛

 

[4]

倉田

 

左飛 

 

投安

 

投ゴロ

 

遊ゴロ

 

四球

[6]

照屋

  

三失

 左飛

 

三ゴロ

 

四球 

 

四球

[1]

髙橋亮

  

三犠打

       

H

小原和

    

四球

     

佐藤

          

H

明渡

     

二ゴロ 

    

菊地

          

田中裕

          

杉本

       

 右安

 

捕邪飛

 

◆投手成績

 

打者

球数

安打

三振

四死球

失点

自責

 

髙橋亮

17

61

 

佐藤

13

 

菊地

2/3

11

 

田中裕

1/3

 

津留崎

33

 

石井

33

 

 

◆監督・選手コメント

大久保秀昭監督

(延長戦を制しました。今日の試合を振り返って)ずっと疲れる試合ばかりですね。でも負けたら優勝争いから脱落するっていう状況だったので、引き分けではなく勝ち切れたということがまた明日に繋がると思います。(ベンチの投手陣をほぼ使い切りましたが)予定通りです。本当は明治みたいに先発完投型を二枚持ってればいいんですが、まだそこまで達してないので、役割をしっかりして今日は上手く繋げたかなと思います。(石井投手の好投が光りました)後半は投手にも圧力がよりかかると思うので、これで自信をつけてくれたらなと思います。(6回のピンチでは初登板の田中裕をマウンドに送りましたが)状態とか考えて田中が抑えるんじゃないかと思って送りました。危なかったけどね(笑)今日は柳町の守備に助けられたかな。(齊藤から4得点しました)みんなで攻略しようという意識が右左の打者関係なくありました。効果的な一発も出て、繋いで点も取れて良かったです。本当は4対3で逃げ切るのが理想だったんですがなんとか今日はツキもあったかなと思います。(次戦に向けて)もう負けられないので、明日誰が投げるかこれからじっくり考えますけど、しっかりゲームプランを作って頑張りたいです。

 

岩見雅紀(総4

(今日の試合を振り返って)勝って良かったです。(本塁打を打った打席を振り返って)柳町も直前で打って、ピッチャーも頑張っていたので、勝ち越したいなと思い切り振りました。(4打席目で放ちましたが、試合の中で修正は)それまでいいようにやられていたので、何としても打ちたかったです。次1点入れるならホームランしかないだろうと思っていたので、そこで打てて良かったです(明日に向けて)今日勝ったのに明日負けたら意味がないので、明日勝って打って勝ってよかったなと思って、立教戦に臨みたいです。

 

清水翔太(総4)

(延長戦を制して勝ちましたが振り返って)勝って何よりだったと思います。自分が打った打たない関係なく、勝てて良かったです。(逆転できたきっかけは)ホームランというのは慶大の持ち味なのでそういうところが出てくれたと思います。それまでもとらえるところはとらえていい攻撃ができていたと思うので、その流れがホームランを呼び込んだのかなと思います。(桐蔭学園で同期の齊藤投手から3安打を放ちました)超嬉しいです。これまでやられっぱなしだったので、なんとか返せたなと思います。明日勝ってもっとこてんぱんにやってやろうかなと思います。(バッティング好調の要因は)あまり何も考えずに来た球を打ちに行くというのは練習からずっとやってきていることなので、自然体で臨めているのが一番の要因かなと思います。(明日の試合に向けて)絶対勝ちます。勝ち点取ります!

 

柳町達(商2

(今日の試合を振り返って)明大に一勝できて良かったと思います(5回のタイムリーを振り返って)チャンスで回ってきて打てたので、自信に繋がる打席だったなと思います。

(7回には同点本塁打を打ちました)体が上手く反応して打てました。打って、(スタンドに)行ってくれと思っていました。(10回の打席はどのような気持ちで入られましたか)打ってやろうと思って打席には入ったのですが、引っかかったボールが当たってしまいました。チームの勝利が一番なので良かったです。(守備ではファインプレーを連発されましたが)自分の守備範囲に飛んできた打球は全部捕ってやろうという意識で守っています。(明日の試合に向けて意気込みを)明日勝たないと勝ち点は取れないので。明日、勝ちたいと思います。

 

石井雄也(商2

(今日の試合を振り返って)粘ってなんとか勝てて、優勝がつながったのでよかったです。(試合前にはどのような話がありましたか)負けたらもう後がないので、絶対僅差の試合を粘って勝とうという話でした。(マウンドに上がった時の気持ちは)すごい緊張しました。1点取られたらサヨナラなので、当たり前ですけど絶対点を与えないようにしました。危ない場面もありましたが、自分の実力不足を仲間がカバーしてくれてなんとかゼロで抑えられてよかったです。(リーグ戦初勝利を挙げました)あまり気にしていなかったです(笑)とりあえずゼロで抑えようということだけを考えていたので、気づかなかったです(笑)(次の試合に向けて)明日もこういう場面で登板が回ってくると思います。今日の出来だと明日は打たれてしまうので、もっとコンディションを上げて、明日は完璧に抑えられるように頑張りたいと思います。

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