慶應スポーツ新聞会

【ラクロス(男子)】宿敵・早大にリベンジ果たし、全国の舞台へ!/関東学生リーグ戦FINAL VS早大

 

一橋大との死闘を制し、FINALまで勝ち進んだ慶大。対戦相手は、リーグ開幕戦でダブルスコアの大敗を喫した宿敵・早大。是が非でもリベンジを果たし、全国の舞台に進みたいところだ。試合は、主将・AT井上裕太(経4)の2得点などで慶大が先制するも、早大も堅いディフェンスで食らいつき一進一退の攻防に。両校の意地とプライドを懸けた熱戦は、 1点リードを守り切った慶大に軍配が上がった。

終了のホイッスルと同時に全員が飛び出した

 

第30回記念関東学生ラクロスリーグ戦 FINAL

2017/11/11(土) 10:00F.O. @駒沢オリンピック公園第二球技場

慶大

経過

早大

3

1Q

2

1

2Q

1

1

3Q

1

3

4Q

3

8

合計

7

 

 関東学生リーグ戦FINALという大舞台で、再び宿敵・早大と相まみえた。前回の大敗からどれだけチームとして成長出来たか。“陸の王者”の真価が問われる一戦となった。

相手ゴールへ突破をかける井上

 

 早慶定期戦では前半1得点、リーグ開幕戦では2得点と序盤の入りが課題の慶大。まずは先制し、流れを掴みに行きたいところだ。2分、前戦で無得点だったAT井上がゴール裏から回り込み鮮やかにシュートを決めると、さらにMD小笠原圭允(商3)が得点を挙げ、慶大が幸先よく2点を先制する。その後、2点を返され同点とされるが、残り時間6分、MD小笠原からの絶妙なパスを受けたAT井上が再びゴールを奪い1点リードで1Qを終える。

シュートを放つ立石

 

 2Q。開始早々にAT立石真也(政1)がゴール左からシュートを決め、リードを2点に広げたが、すぐさま早大に1点を返される。ここから点の取り合いになるかと思われたが、両校ディフェンス陣が奮闘し、15分間得点が入らず。しかしこれまでの早大戦とは違い、前半をリードした状態で終え、チームとしての仕上がりの高さを覗かせた。

ボールを運ぶ矢島

 

 3Qも序盤は、得点の入らない緊迫とした展開となる。この均衡を破ったのは早大。13分にストーリングの警告をされながらもシュートを決め切られ、同点に追いつかれてしまう。20分以上無得点の状態が続いているだけに、そろそろ追加点の欲しい慶大だったが、オフェンスが一人多い状態で攻めることが出来るチャンスでも得点出来ず。そんな悪い流れを断ち切ったのは、ルーキーのAT立石。ディフェンスからの激しいチェックを受けながらも、ジャンプシュートを放ち待望の勝ち越し点を挙げる。1点リードを保ち、勝負は運命の最終Qへと託された。

激しい早大の攻撃を防ぎぎった杉本

 

 4Q。遂に慶大オフェンス陣が、本領を発揮する。MD矢島荘太朗(経4)が技ありのブラインドシュートを決めると、今度はAT浅岡大地(文2)がゴール正面から華麗にゴールを射抜き、この試合最大となる3点リードとする。ここで1点を返されるが、10分にAT立石がこぼれ球を押し込み自身3得点目を挙げ、再び3点差に。残り時間10分で、3点のリードを作った慶大だがここからは我慢の時間が続く。8分にフェイスオフからの速攻を決められると、5分にもゴールを奪われ1点差まで詰め寄られる。そして、残り時間1分。慶大がターンオーバーを犯し、早大ボールに。早大がゴール付近から同点への望みを懸けたシュートを放つ。このシュートを守護神G杉本健(経3)がスーパーセーブし、ここで試合終了のホイッスル。慶大がなんとか逃げ切り、関東学生リーグ2連覇を達成した。

献身的な守備をみせる杉山

 

 早慶定期戦では追い上げるも勝ち切れず、開幕戦ではダブルスコアの大敗を喫し、宿敵相手に悔しい思いをし続けてきた今年の慶大ラクロス部。だからこそ、関東学生リーグ戦のFINALという最高の舞台でのリベンジは格別な思いがあるだろう。課題であった序盤の入りの悪さも今日の試合では見られず、「スティーラーズ、ファルコンズに勝てるポテンシャルがある」と主将の井上が自信を持って語るほど、開幕戦での大敗から見違えるように成長したように感じる。成長した彼らなら、全国の舞台でも「若き血」を響かせてくれるだろう。

 

(記事・内田貴啓/写真・下川薫)

 

NEXT→11/18(土)全日本ラクロス大学選手権大会準決勝 VS南山大学

愛知県港サッカー場 11:00 F.O.

 

以下、選手コメント

井上裕太主将(経4・慶應義塾)

(優勝おめでとうございます。今の率直な感想は)ほんとに嬉しいです。僕は杉本が大好きです。(試合を振り返って)先週は僕が点を取れなくて苦しい展開が続いたので、今日は僕がファーストシュートを放とうという気持ちで臨みました。それが上手くいって「よし」って思ったんですけど、やっぱり早大は強くてしつこくしつこく食らいついてきて、それに対してディフェンスもオフェンスも慌てた場面もありましたが、全体的に自分たちのラクロスをしようと思って戦いました。まだまだ成長の余地はあると思うんですけど、開幕戦でダブルスコアで負けた相手に1点差ですけど勝てたことはチームの成長を感じますし、今後スティーラーズ、ファルコンズに勝てるポテンシャルがあると思うので、この試合の結果をかなりポジティブに受け止めています。(先週の試合後に仰っていた“主将たる所以”をこの試合では示すことができましたか)2得点はしましたが、ATとしての得点は足りなかったと思います。グラボに対してほかの選手より一歩早く自分が寄れているシーンが多かったと思うので、得点以外で貢献できた手ごたえはありますが、まだまだ“主将”とは言えないですね。副将くらいですかね(笑)。(前回の早大戦から修正した点は)たくさんありました。松平と話し合ったり、橋本さんに助言をもらったりして、オフボールの運動量を増やそうと話していました。2、3Q はお互いに得点が停滞しました)お互いにクリアミスが多くて、思ったようなオフェンスの時間を作れなかったと思います。今後はそういう展開で得点を取らなくちゃいけないので、得点を取り続けるということは新しく出た課題だと思います。(全日本大学選手権に向けて)どこも厳しい戦いを勝ち抜いてきたチームで、簡単な戦いはないと思います。成長し続けなくてはファルコンズには勝てないので、一つの通過点としてしっかり勝ち切りたいと思います。

 

矢島荘太朗(経4・長生)

(優勝して率直な気持ちは)本当に考えられないですね。正直、早大には開幕戦でぼろ負けしたので、勝てないと思っていたわけではないですが、どうなるかは本当にわからなかったですね。とりあえず、気合だけは入れていこうということで、声は出していました。本当に勝てて良かったです。嬉しいです。(早大との対戦は)1試合目2試合目はうちが圧倒していたのですが、途中から早大がすごく(慶大を)攻略してきて。今回は上手くはまりましたね。ディフェンス陣もすごく相手を研究していて、オフェンスもそうなのですが、幹部とかそういうことをやってくれた人たちに感謝しています。(試合を振り返って)慶大は入りが悪いチームということは誰もが言うと思うのですが、そこで2点先制したので、そこがチームに勢いをつけたと思っています。これはいけると思いました。(得点時の気持ちは)ブラインドシュートという、ディフェンスがいるのを使ったシュートだったので、(入ったところが)見えなかったんですよ。それでも音だけして、決まったかなと思っていたら周りも喜んでいたので「よし!」って感じです。そこがちょっと心残りです。(次戦に向けて)来週は東海地区の南山大だと思います。もちろんそこに照準を合わせる部分もありますが、最終的には社会人1位のチームに勝つということがずっと慶大の目標だったので、それを今年こそは果たしたいというのが、僕だけではなくチーム全員の思いですね。

 

杉本健(経3・慶應義塾)

 (関東王者となった今の気持ちは)早慶戦では同点、開幕戦では負けてしまったので、勝ちきることができて嬉しいです。(今季は3度の早大との戦いがあった)自分が成長していると同時に、早大も強くなっているので、かなり警戒していました。開幕戦での気持ちの強さがまた来る、と。(かなり早大の対策はしていたか)そうですね。キーマンとなる選手はしっかりと研究して、その選手だけには気持ちよくプレーをさせないようにしよう、という話をしていました。(自身のプレーを振り返って)先週の一橋大戦では、緊張して最初は上手く動けなかったです。でも、早大は日本代表で一緒にプレーしていた選手が何人かいたので「自分の力を信じればセーブできる」、と良い意味で軽い気持ちでプレーすることができました。(全日本大学選手権への意気込み)東海地区は「打倒関東」を掲げていて、昨年も結構競った試合をしていました。でも、自分達が目指しているのはその先なので、また明日から気持ちを切り替えて頑張りたいです。(具体的にどのような準備をしていきたいか)まずは圧倒的に強くなること。それに加えて、メンタルやクリアの部分などを詰められればと思います。

 

小笠原圭允(商3・慶應義塾)

(2年連続の全国進出となったが今の率直なお気持ちは)ものすごく嬉しいです。関東優勝というのも嬉しいんですが、早大に勝てたというのが一番嬉しいです。(今季3度目の早慶戦で初めて勝利を収めたが、チームのレベルアップは感じているか)5月の早慶定期戦は引き分けて、そこで油断していた訳じゃないですけど、気持ちの面でチームとしても全然完成できていなくて開幕戦でのあのスコアになってしまったと思っています。その経験を踏まえて、今回は早大だろうが何だろうが気持ちの面で絶対に負けないと思っていました。僕は今回ATではなくてMDで、ポジションが変わったんですが、それでも自分のやることはやり切ろうと決めて臨みました。チームとしても気持ちで負けていなかったです。(試合を振り返って)1Qはちゃんとリードしていて、もちろん相手も弱い相手じゃないので接戦で、2Q3Qと同点だったんですが、そこでディフェンスがちゃんと守ってくれて、それに対してオフェンスがしっかり点を決め切れていなかったりして、オフェンス時間が短かったりしたのは反省点だと思っています。4Qは最後杉本(健)にすごく助けられたところが大きいです。(自身のプレーを振り返って)MDで出ることになって、僕に良い意味で期待をして頂いて、僕がボールを持ったら基本的に崩してやろうという気持ちでやっていて、結果1得点と2アシストできたのでそこはすごく満足しています。ただそれ以外に変なミスとか、体力面で途中で疲れてあんまり動きにキレがないところがあったので、次につなげていきたいと思いました。(全国進出が決まったが、次の試合に向けて)次の試合の相手は関西地区の強いところが来ると思うんですが、1週間くらいしかないので、油断せずこの流れで持っていって次は圧勝したいです。

 

浅岡大地(文2・慶應義塾)

(優勝おめでとうございます。今の率直な感想は)ほんとに嬉しいです。慶大ラクロス部に所属して3年間やってきましたけど、関東決勝の舞台でフィールドに立って勝ち切れたことは本当にいい経験ですし、全学、全日とまた勝ってみんなで若き血を歌いたいです。(今日の試合を振り返って)先週の一橋大戦で足を捻って、出れるか出れないか分からなかったんですけど、気合で治して全く痛くない状態で出られたのでトレーナー陣やかかりつけの病院に本当に感謝したいです。一つ一つのプレーにどれだけ気持ちを込められたかが今日の勝因だと思います。(ご自身の得点シーンを振り返って)正直ほとんど覚えてなくて、気持ちで決めたので何も考えてなかったです。(開幕戦で大敗した早大との対戦でしたが、意識していたことは)負けたくない。ただそれだけですね。早慶戦という大舞台で三度目の正直で今回こそはボロ勝ちしてやろうと思っていたので、相当気持ち入れて戦えたと思います。(前回の早慶戦から変えたことは)直前に復帰したので練習には参加できませんでしたが、リハビリしながら、ボールのもらい方などを常にイメージトレーニングしていました。(全日本大学選手権に向けて)これからもまだまだ負けられない戦いが続きますが、慶大らしい、陸の王者らしい圧倒的な試合をこれから4戦やり遂げたいと思います。僕らはまだまだ成長していくので応援よろしくお願いします。

 

片山瑛人(経3・慶應義塾)

(今の率直な気持ちを)5月の早慶戦で引き分け、そして開幕戦の早稲田戦で負けと来ていたので、勝つことができて本当に嬉しいです。(試合を振り返って)少しミスもあったのですが、終わった後みんなから「よかったね」って言ってもらえて、自分的にもやるべきことはまあまあできたかなと思っています。(早大対策は)開幕戦は相手の慶應対策が良くできていて、慶應が何もできず負けてしまったのですが、その反省を生かしてずっと練習してきて、今日勝てたので良かったです。(最後はディフェンスにとって苦しい時間帯が続きましたが)無我夢中でやっていたので時間が全然分からず、気づいたら終わっていました。本当に無我夢中でした。(全国に向けて意気込みを)まだ早稲田と競るようなレベルですが、全日本大学選手権で大学を倒して、全日いってファルコンズを倒せるレベルになれるようにこれからも一生懸命練習するので応援よろしくお願いします。

 

松平悠希(経3・慶應義塾)

(今の率直気持ちは)打倒早稲田という気持ちで今ま練習してきて、スカウティングも今まで以上に意識して気を引き締めて練習してきたので、活かしきれはしなかったのですが、それが効いた部分はありました。(今季3度目の早稲田戦に向けて修正した部分は)早稲田はやはりキーマンが強いチームだったのでディフェンスはそれに対して強く当たったり、組織力で勝つということに関して、組織力を上げるという面で練習していて、そこが早稲田に通じたのだと思います。(MDの活躍について)とにかくいつもよりMDの運動量が多くて、また気持ちの面でも相手に勝っていたのが、大きな理由だったと思います。(全日本大学選手権に向けて)今日勝てたのは良かったのですが、僕個人としては目立ったプレーができなかったという意味で少し悔しさが残っています。特に最近点が取れていないので、積極的に点を取りにいけたらいいと思います。

 

立石真也(政1・慶應義塾)

(今の率直な気持ちは)素直に勝てて嬉しいです。(3得点の大活躍、自身の得点シーンを振り返って)同点の状態から勝ち越しゴールを決めたシーンは、これまで練習してきたシュートの打ち方で、決まって本当に安心しました。(あとの2点については)あとの2得点は仲間からもらったボールをゴールに入れるだけだったので、仲間のおかげで点が取れました。(2、3Qは共に1得点ずつの苦しい展開が続いたが)ディフェンス陣がすごく頑張ってくれて、忍耐強く守ってくれたので、その忍耐強さがしっかり点を取られないで、オフェンスにボールをつないでくれたので、その部分でディフェンス陣には感謝しています。(1年生ながら2連覇を成し遂げて)僕らの目標はまだここではないので、主将も言っていたように、社会人に勝つことが目標なので、そこまで突っ走っていきたいと思います。(今季3回目にしてようやく早稲田から勝利を収めて)開幕戦で早稲田に大敗して、そこから修正して、早稲田を倒そうということでやってきて、自分たちのラクロスを出して、実現できたことは本当に良かったなと思っています。(チームの成長などは感じるか)そうですね。一体感が生まれて、すごいコミュニケーションも取れるようになって勝てたので、チームとしてもすごく良いチームになっているなと思います。(全国制覇にむけて)これまで自分たちが1年間やってきたことを信じてラクロスすれば全国制覇できると思うので、そこに向けて頑張っていきたいと思います。

 

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