【ラグビー】上のグレードへ!選手が持ち味を発揮する大会に/第19回東日本大学セブンズ

ラグビー

2、3年生主体のチームで戦った

東日本大学セブンズに慶大は2、3年生中心の選手たちで挑んだ。

中大との初戦は後半に3つのトライで得点を重ね、逆転勝利。慶大はChampionshipの戦いに進む。

Championshipの一回戦の相手は、大東文化大。強敵相手に慶大は途中まで追いすがったが、勢いをとめることができず、敗戦。Championship準決勝へ進むことはできなかった。

しかし、「この2試合で、それぞれの選手の持ち味をアピールできた試合だったかなと思います」(豊田康平=総4・國學院久我山)と選手が力を発揮した大会となった。

 

 4/15(日) 9:35K.O. 東日本大学セブンズ vs中大

@秩父宮ラグビー場

得点

慶大

 

中大

前半

後半

 

前半

後半

T

G

 

 

PG

 

 

 

 

DG

 

 

19

小計

10

 

4/15(日) 13:05K.O. 東日本大学セブンズ vs大東文化大

@秩父宮ラグビー場

得点

慶大

 

大東文化大

前半

後半

 

前半

後半

T

G

 

 

PG

 

 

 

 

DG

 

 

10

小計

19

21

 

 

背番号

 メンバー

1

内田 尚輝(経3・慶應)

2

橋本 慶太郎(環2・國學院久我山)

3

大谷 陸(政2・慶應)

4

金堂 眞弥(環2・城南)

5

中山 奏(商2・Greenwich High School)

6

田中 優太郎(経3・慶應)

7

小谷田 尚紀(経2・慶應志木)

8

良知 兼佑(商3・慶應NY)

9

矢部 雄亮(法3・慶應)

10

荘 清志郎(総3・慶應NY)

11

西堀 洋祐(商2・慶應)

12

横田 将大(理4・桐蔭学園)

 

前半7分、ハーフタイム2分以内、後半7分で行われるセブンズ。慶大は2、3年生中心のメンバーで大会に挑んだ。上のグレードを目指す選手たちにとって、大事にしたい出場機会。少ない時間の中で自分らしさを体現することができるのだろうか。

慶大の初戦の相手は中大。

前半、慶大は自陣でのディフェンスの時間が長く続いた。

先制のトライは中大。右サイドにパスをつながれて、慶大は得点を許してしまった。さらに、自陣でのディフェンスに耐え切れず二つ目のトライを献上。慶大も前半終了間際に裏を狙った素晴らしいキックでインゴールに迫ったが、惜しくも得点に繋がらず。前半、慶大の得点が動くことはなかった。

しかし、後半になると前半の守りの展開から一転。中大のパスをインターセプトし、トライを決める。慶大2つめのトライを決めたのは小谷田尚紀(経2・慶應志木)。自陣深くから中大インゴールまで1人で運びきった。そして、後半終了間際には金堂眞弥(環2・城南)がだめ押しとなるトライ。

慶大が見事に逆転勝利を収め、Championshipに駒を進めた。

この日2トライの活躍でチームに貢献した金堂

 

次戦のChampionship一回戦の相手は大東文化大。大東文化大は1試合目を圧倒的な強さで勝ち上がってきた。

試合はキックオフ直後から動いた。金堂が「練習の時から意識していた」と狙い通りの先制トライ。慶大は幸先のよいスタートをきった。

しかし、いい流れは続かなかった。大東文化大に2つのトライを決められてしまう。その後、慶大も1つトライを奪うが、前半終了間際にさらに得点を重ねられ、前半を終える。

後半に入り、慶大は前半同様、先に得点を決めたが、大東文化大を止めることができない。後半最初のトライ以降、点差を詰めることができず、大東文化大に3つのトライを許し、万事休す。昨年の大学選手権に続き、またも大東文化大が慶大の前に立ちふさがった。

大東文化大から2つのトライで結果を残した小谷田

 

Championship一回戦で敗れてしまったものの、「この2試合で、それぞれの選手の持ち味をアピールできた試合だったかなと思います」と豊田康平(総4・国学院久我山)は話した。多くの選手が自分らしさを体現できた大会になっただろう。

 

約2週間後には春季リーグが開幕する。初戦の相手は大東文化大。昨年の大学選手権、今回のセブンズの借りを返せるか、注目だ。

(記事:田中壱規 写真:重川航太朗)

 

以下、コメント

豊田康平(総4・國學院久我山)

——コーチとしてこの2試合を振り返って

この2試合で、それぞれの選手の持ち味をアピールできた試合だったかなと思います。全員良かったと思います。

ここをこうしようというのは全員意識していて、特に大東文化大戦では全員が気持ちの込もったプレーをしていました。負けてしまいましたが、初戦の勝利よりも価値のある試合になったのではないかなと思います。

 

——セブンズに対しての準備期間は

各大会、一週間と少しくらいです。学校が始まる前は15人制の練習の合間に1時間少しくらい取って、けっこうハードにトレーニングをしていました。学校が始まってからも夜8時くらいから1時間くらい練習したりしていました。全員が揃わない時は各ポジションでそれぞれスキルをしたりしていました。

 

——持ち味をよく出せていた選手は

みんなよかったです。

FWとBKそれぞれで金堂と中山奏です。金堂はスライドの大きいダイナミックなランプレーで2試合ともでいいトライを取ってくれました。そして、セブンズの今のチームの中でエースプレイヤー的な立ち位置だったので結果を残していいプレーを出してくれたのは彼の持ち味が出せたのかなと思います。

中山奏は2試合フル出場でした。一番体を張っていて、すごい走って、そして彼はミスをしないので流れを作るプレイヤーとして良かったです。

 

——大東文化大のどういった部分を強いと感じたか

個人のスキル全部が上手でした。パススキル、サポートにつく立ち位置とセット、ブレイクダウンにすぐよる意識など、15人制でも7人制でも基礎的なスキルは高いなと思いました。

加えて、フィジカルとスピードが外国人とかがいたので負けている部分はありましたが、そこは超えていかなければいけないかなと思いました。

 

金堂眞弥(商2・城南)

 

——2試合戦って、感想は

僕は去年シーズンを通して練習試合にも出たことがなくて、先週のYC&ACが初めての出場でした。

特に今日の2試合目にトンガ人の相手とやることになって、緊張もありましたが、自分のプレーができたのはよかったと思います。

 

——持ち味はどういった部分か

僕はポジションがFBということもあるので外に広く走って勝負するという部分です。今日のセブンズでも意識してやっていました。

 

——トンガ人と戦ってみて感じたことは

やはり強いというのが最初に感じたことです。しかし、今日の試合でもあったように2人、3人でかかっていけば止められると感じました。

 

——トライの場面を振り返って

1試合目のトライはもらう前に「行け」と言われて、スペースを見つけていきました。

2試合目のトライは狙っていました。ここにくるだろうなと思っていたらちょうどそこにきて、あとは走るだけというような感じでした。

 

——狙っていたというのは選手同士で話していたのか

そうです。相手が横を向いて隣の選手に弾こうとしていたので、そこの間で取ろうかなと思っていました。そこは練習の時から意識していました。

 

——これからの意気込みを

昨シーズンは何もできなかったので、今シーズンは対抗戦出場を目標に頑張りたいと思います。

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