【バスケ(男子)】慶関戦優勝は叶わず、見えた課題は「継続性」/ 慶関定期戦第2戦vs関大

バスケットボール

前日の第1戦を82-68で制した慶大男子バスケ部。勢いそのままに連勝を果たし、慶関戦優勝を成し遂げたいところだ。しかし前日のハイパフォーマンスから一転、この日は攻守に精彩を欠いてしまう。前半は何とか持ちこたえるも、後半に突き放されて50-76で敗戦。2日間にわたる大会を白星で締めくくることはできなかった。

2018/5/27(日)@関西大学千里山キャンパス

第86回慶関バスケットボール定期戦第2戦vs関西大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

13

7

13

17

50

関西大

18

13

22

23

76

◆慶大スターティングメンバ―

 

#4 鳥羽陽介 (環4・福大大濠)

 

#5 原匠(環4・近大付属)

 

#7 澤近智也(環4・高知学芸)

 

#9 山﨑純(総・土浦日大)

 

#10 髙田淳貴(環3・城東)

1Qは派手な打ち合いで幕を開ける。慶大は原がコーナーからのジャンプシュートと3ポイントを続けざまに決めると、さらに鳥羽のミドルもヒット。タッチの良さを伺わせた。一転して残り5分からは互いにディフェンスが機能し始め、引き締まった展開に。そんな中、頼れる主将の鳥羽が果敢にゴール下に切り込んで得点を重ね、チームを引っ張った。途中出場の岩片悠馬(環2・広尾学園)を中心にリバウンドでも奮闘し、相手を射程圏内に捉えた状態で2Qへ向かう。

今大会で復帰を果たした原

その2Qはしかし、オフェンスの構築に大苦戦。特に前日活躍した山﨑は徹底したマークに苦しめられた。さらに前日と同じく鳥羽がファウルトラブルに陥ると、攻撃の形が作れず逆に相手に速攻を許してしまう。それでも残り5分を切ったところでようやく髙田のフェイダウェイが決まると、以降は澤近、山﨑にもこの日最初の得点が生まれ、なんとか嫌な流れを断ち切る。相手の最後のオフェンスもきっちりと抑えたが、このQわずか7得点に終わった影響もあり、20-31のロースコアでハーフを迎えた。

鳥羽はチームハイの15得点を挙げた

反撃に移りたい慶大だったが、3Qは相手の3ポイントが当たり始めたこともあり、いきなり1-12のランを許してしまう。それでも鳥羽のプルアップジャンパー、澤近の速攻が決まるなど4年生がチームを支えた。さらに残り3分のタイムアウト明けからは、原と山﨑の連続3ポイントがヒット。前日はさっぱりだったフリースローも髙田がきっちりと沈めるなど、シュートタッチを取り戻した。しかし外が絶好調の関大の得点ペースには追いつけず、20点差をつけられ3Qは終了した。

髙田は華麗なムーブで会場を沸かせた

4Qも引き続き鳥羽、澤近が得点を重ねていく。中盤に山﨑のアシストから髙田のアリウープが決まると、その後も原のこの日3本目の3ポイント、さらに小原陸(政4・慶應義塾志木)にも3ポイントが生まれ、会場を沸かせた。しかしホームの声援を受け勢いに乗る関大にさらに突き放されて試合は終了。奇しくも女子戦と同じ50-76というスコアだった。これで戦績は1勝1敗のタイとなったが、得失点差で下回り、残念ながら今季は慶関戦優勝とはならなかった。

終了間際に3ポイントをヒットさせた小原

試合後選手たちが揃って口にしたように、パフォーマンスの継続性に課題が見えた試合だった。とはいえ良質なバスケができることは第1戦で証明済み。トーナメントで鳥羽と山﨑、さらに今大会で原が復帰し、ようやく主力メンバーが揃ったのも心強い。早慶戦まで残された時間は1カ月と少し。ここからどこまでレベルアップを遂げることができるか、引き続き注目していきたい。

 

(記事・写真:徳吉勇斗)

 

 

鳥羽陽介主将(環4・福大大濠)

――2試合を振り返って

相手どうこうではなく自分たちがどれだけやるべきことをやれるかだと思っていました。昨日できていたディフェンスリバウンドの部分だったりが今日は前半からやられてしまって、ドライブに対しての合わせの動きも少なかったです。リーグや早慶戦で勝っていくにはそれをどれだけ徹底できるかの勝負だと思うので、帰ってもう一回練習から見直していきます。

――前日とは展開が一転してしまったが

昨日の試合はオフェンスでレシーブが遅くなって展開が重くなってしまった印象があったので、そこを変えようと意識していました。ただ逆にドライブに対しての合わせやダイブの動きが少なくなってしまって、本来自分たちが目指しているものに届かなかったです。

――ファウルの笛にも苦しんでいたが

そうですね・・・。正直昨日も今日もあまり納得のいくジャッジではなかったです。でも試合ではそういうことも起こりうるし、それを想定しながらやらないといけないので、なるべく早い段階で審判にアジャストしていけるようにしたいです。

――チームの仕上がり具合は

完成度はかなり上がっているので、70%くらいには到達しているかなと思います。ただすごく良い時は昨日みたいにハマることもありますし、ダメなときは今日みたいな展開になってしまうので、もう一歩チームとして成長できるかなと思います。

――早慶戦に向けて

また勝率をタイに戻さないといけないので、残り1カ月チーム一丸となって戦っていきたいです。

 

原匠(環4・近大付属)

――2試合を振り返って

自分たちのやってきたことをしっかりと出す、というのを意識していました。昨日はディフェンスリバウンドや動きの部分でそれを体現できたので、勝ちに繋がったと思います。今日に関してはそういった部分を徹底しきれなかったので、こういう結果になってしまいました。

――慶関戦で久々の復帰となったが

身体的なところはきつい部分があったけれど、シュートや合わせの部分は少し試合勘を戻していけたかなと感じています。でもやっぱり結構きつかったですね(笑)。

――チームの完成度は

今年やろうとしているボールスクリーンやディフェンスリバウンドの部分はまだ半分くらいしかできていないと思います。それができたときは強いチームにも勝てるということは今回証明されたと思うので、常に100%出せるようになることが残りの半分の課題かなと思います。そうすれば早慶戦も秋のリーグも戦っていけるんじゃないかと思います。

――早慶戦に向けた準備は

選手層が厚いわけではないので、一人の怪我が大きなダメージになってしまうと思います。なので特別なことはせずに、各自で体調管理・ケアをしていきたいです。あとはチームルールの徹底を浸透させていくことが勝利につながると思うので、そういった部分も準備していきたいです。

 

髙田淳貴(環3・城東)

――2試合を振り返って

昨日は練習してきたこと、トーナメントの課題としてきたことが上手く出せました。ただ今日は体力面・集中力の面で切れてしまって、やるべきことが徹底できずに相手に走られてしまった結果、この点差に繋がってしまったのかなと思いました。

――1戦目は高得点をマークしたが

トーナメントが終わってから、自分が点を取るべき選手に挙げられていたので、そこは意識してこの大会に臨みました。まだあまり安定感が無いので、昨日みたいなプレーを継続して出していきたいです。

――同期の山﨑の活躍も光るが

高校の時からすごいキャリアですし、確実にチームのエースだと思います。でも一人に負担を掛けてしまうと、今日みたいに一旦コートを出たときに流れが悪くなるので、他のメンバーがどれだけサポートできるかが大事になってくると思います。

――早慶戦に向けて

まだ1カ月あるので、この大会で出た課題など詰められるところを詰めて、絶対に勝ちたいです。

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