インカレ5日目は3回戦。シングルスでは注目の慶大対決、羽澤慎治(環1・西宮甲英)が今村昌倫(環2・清風)を破り、4回戦進出を決めた。また、畠山成冴(環4・湘南工科大付属)が春関王者の川橋勇太(筑波大)を倒し、逸崎凱人(環4・大阪産業大付属)は接戦を制した。ダブルスでは、逸崎・畠山組と福田真大(商3・慶應湘南藤沢)・今村昌倫(環2・清風)組がストレート勝ちを収めた。
全日本学生テニス選手権大会 シングルス3R ダブルス2R
2018年8月17日@岐阜メモリアルセンター
◇男子シングルス3R
○羽澤慎治(環1) | 2{4-6,6-2,6-2}1 | 今村昌倫(環2) |
序盤からデュースまでもつれる白熱した試合となった慶大対決。今村は勝負所でラリー戦を次々と制し、第1セットを奪うが、羽澤は今村を左右に揺さぶり、ボレーを打ち込む攻撃パターンを展開し、主導権を握りはじめると、第2セットと第3セットを連取し、4回戦に進めた。
○畠山成冴(環4) | 2{6-0,3-6,6-4}1 | 川橋勇太(筑波大) |
序盤からサービスエースを次々と決め、ネットプレーでの強さを見せつけた。相手に反撃の隙を与えず、6-0でセットを獲得する。続く第2セットは、相手が春関王者の実力を発揮し、落としてしまうが、最終セットで左右の厳しいコースに鋭いショットを連発し、3回戦を突破した。
●福田真大(商3) | 0{6(6)-7,6(4)-7}2 | 齋藤聖真(早大) |
早大との対戦となった福田。多彩な攻めを駆使し果敢に攻めたが、なかなか突破口を開くことはできず、第1セットはタイブレークへ突入。3-6と絶体絶命な状況に追い込まれたところから、6-6に追いつくことには成功したがここで力尽きこのセットを落とす。第2セットも再びタイブレークへ。しかしここでもタイブレークを制すことはできず、惜しくも3回戦敗退となった。
○逸崎凱人(環4) | 2{6(2)-7,7-6(3),6-2}2 | 林大貴(関大) |
逸崎の3回戦は手に汗握る熱戦となった。第1セットは、互いにキープし合いタイブレークに突入。しかしタイブレークではショットが思うように決まらずこのセットを落としてしまう。続く第2セットも試合は拮抗し再びタイブレークとなった。2度目のタイブレークではサーブとベースラインからのストロークが冴え、このセットを取ることに成功。最終セットでは、ここまで思うようにブレイクできなかったことが嘘のように3連続ブレイクに成功し、2度のタイブレークに及んだ熱戦を制した。
●山崎瑛二(環4) | 0{2-6,1-6}2 | 佐藤祥次(早大) |
強烈なサーブを武器に序盤のサービスゲームをキープする山崎瑛二(環4・慶應)だが、粘り強く拾う相手に打ち負け、2-6でファーストセットを落とす。サーブで圧倒し、積極的に前へボレーに出ていくが、ミスが続いたこともありポイントを取り切れず。最後のインカレへの挑戦は3回戦で幕を閉じた。
◇男子ダブルス2R
●中村・甲斐 | 1{4-6,7-6(8),9-11}2 | 鈴木・伊藤(日体大) |
第1セットは一進一退の攻防が続くが、4-6で落としてしまう。続く第2セットは、甲斐直登(環3・日出)の強烈なボレーと中村進之介(商4・慶應湘南藤沢)のサービスエースでタイブレークを制するが、最終セットはあと一歩及ばず、2回戦で敗退した。
●佐々木・成 | 0{2-6,4-6}2 | 坂井・田中(早大) |
強烈なサーブを武器に序盤のサービスゲームをキープする山崎だが、粘り強く拾う相手に打ち負け、2-6でファーストセットを落とす。サーブで圧倒し、積極的に前へボレーに出ていくが、ミスが続いたこともありポイントを取り切れず。最後のインカレへの挑戦は3回戦で幕を閉じた。
○福田・今村 | 2{6-3,6-4}0 | 徳本・坂本(青学大) |
今村がラリーをつなげ、福田がボレーやスマッシュを決める攻撃で着実にポイントを重ねる。第1セットと第2セットを連取し、ストレート勝ちを収めた。
○逸崎・畠山 | 2{6-4,6-1}0 | 岡崎・藤永(甲南大) |
昨年のインカレ準優勝コンビがインカレ初戦に臨んだ。第1セットは互いにキープする展開が続いたが、勝負どころの5-4からブレイクに成功しこのセットを先取する。第2セットでは逸崎、畠山が共にエースを連発し6-2で勝利。圧巻のパフォーマンスで3回戦へとコマを進めた。
(記事:内田貴啓、堀口綾乃、萬代理人)
山崎瑛二(環4・慶應)
――今日の試合を振り返って
昨日の疲れが残って、自分のプレーを貫こうとしましたが、足がついていけず、無理をした部分があります。そこは昨日の試合のあとの行動に反省しています。
――今大会の収穫は
2回戦は去年負けた相手であったり、ダブルスで悔しい負けをした後のシングルスでの結果なので、そういった面では自信がつきました。リーグ王座に向けて頑張りたいです。
――今後の目標は
ラストリーグ王座だけなので、そこで全力を尽くせるための練習を一か月やって、とにかく結果で示すしかないと思うので、結果を出せるように頑張りたいです。
佐々木健吾(環1・高松北)・成耀韓(環1・埼玉栄)
――今日の試合を振り返って
(佐々木)最初から1年らしく思い切って行こうということで迷いましたが、自分たちのやりたい形などができたので、いい収穫もありましたし、いい課題もありました。自分たちがやりたいことができたので、自分たちが通用する部分とこれからの課題も浮き彫りになって、いい試合になったと思います。負けてしまいましたけど、手応えもあって、これからのダブルスに生かしたいです。
(成)坂井さん、田中さんと対戦して、いい経験ができたと感じていて、次につながる負け方だと思います。僕らがやるべきことはしっかり出せた思いますが、結果的には叶わなかったです。この悔しさを忘れず、次のインカレにはしっかり準備をしていい成績を出せるようにしたいです。
――坂井・田中組と比べて、どういうところで差を感じたか
(佐々木)一番はサービスゲームでの差です。両方ともサーブがよくて、サーブで僕らが押し込まれて、前に仕事をさせてしまいました。そこのサーブのところで差を感じました。
(成)僕はぎりぎりのボールに対する返球で差を感じました。僕たちがしっかり攻めたところで最後は逆を突き、想像もつかないところにボールが来ました。難しいショットの処理にうまさを感じました。
――大学でのテニスはいかがですか
(佐々木)慶應で日々強い選手と練習することで僕らも日々成長を感じています。僕ら同期でインカレに出場しているのは4人いますけど、その4人で一緒にレベルアップしている印象があります。
(成)本当に大学入って、楽しくて、強い選手とたくさんできますし、先輩たちと共に過ごすことでテニスだけでなく、私生活での過ごし方を教えていただき、人間として成長できる場所だと思います。
――大会の収穫は
(佐々木)単複での本戦出場でしたが、シングルスは1回戦で負けてしまって、そのシングルスでの悔しさというのが結構あってそこは来年リベンジしたいです。ダブルスに関しては1回戦しっかり勝って、シード選手とやって自分たちが通用する部分がわかったので、来年は絶対にこの舞台に帰ってきて、この悔しさを結果で示したいです。
(成)僕は単複とも2回戦負けです。シングルスは初戦に去年のインカレベスト16の選手に勝てましたし、テニス的に成長ができたと感じています。2回戦は福田さんと当たって途中リードをしていましたが、負けてしまい、すごく悔しいです。逆にダブルスで去年の優勝者とプレーして、思いっきりプレーをしたのに通用しなかったのが悔しいです。来年は単複ともにいい成績を出せるようにしたいです。