迎えた本戦7日目、女子部で唯一勝ち残る平田歩(総1・岡山学芸館)はベスト4の壁に挑んだ。サーブレシーブで圧倒し第1セットを先取するも、第2セットはキープが続く苦しい展開に。緊張の第12ゲーム、デュースの末ブレークした平田がこのセットを制し、準決勝進出を果たした。
全日本学生テニス選手権大会 シングルスQF
2018年8月19日@岐阜メモリアルセンター
◇女子シングルスQF
○平田歩(総1) | 2{6-4,7-5}0 | 小池風紀(園田女大) |
立ち上がり調子の上がらない相手選手をよそに、平田は安定したサーブレシーブを見せゲームを優位に進めていく。甘く浮いたボールを鋭いコースに強打するなどしてポイントを重ね、2度のブレイクに成功。一時、挽回を図る相手にサービスゲームを奪われる場面も見受けられたが、ミスを少なく抑えた平田が第1セットを先取する。勢いそのままに奪いたい第2セットだったが、相手も調子を上げ、試合は互いにサービスゲームをキープするシーソーゲームとなる。6-5の相手サーブで迎えた緊張の第12ゲームは、両者強気のラリーを続けデュースへと突入する。手に汗握るこの展開で、相手のサーブミスからチャンスを得た平田が勢いに乗りポイントを連取。大接戦の第2セットを勝ちきり、見事ベスト4進出を果たした。平田は次戦、今大会第4シードの牛島里咲(筑波大)と対戦する。自身初となる学生タイトル獲得までは、あと一歩だ。
(記事・写真:堀口綾乃)