【野球】第6週 序盤で野村を攻略 快勝でタイに持ち込む 明大③

 

先制タイムリーを放った山﨑錬

5月 16日 慶大明大 三回戦 @神宮球場

慶大は初回、山﨑錬(商3)、伊藤(環4)の連続適時二塁打で2点を先制すると、3回にも集中打、更には敵失も飛び出し大量加点。序盤で一気に試合を決めた慶大が9-3と快勝した。これで戦績を1勝1敗1分けのタイとし、勝ち点の行方は4回戦へと持ち込まれた。

   
慶大
明大
慶大:○竹内大、山形、只野、福谷阿加多、茅根明大:●野村、田中優、関谷、森田、大久保­川辺、高橋隼

慶大出場選手

  ポジション 選手名(学部学年・出身高校)
[8] 辰巳(文3・郡山)
[4] 金田(政4・土佐)
  [4] 齊藤雄(政3・慶應)
[5] 山﨑錬(商3・慶應)
  [R3] 神田(経4・慶應志木)
[9] 伊藤(環4・中京大中京)
  [9] 田中聡(商4・慶應)
[2] 阿加多(法3・慶應)
  [2] 茅根(環4・稲毛)
[7] 影山(総3・鎌倉学園)
  [H] 宮本(政4・慶應)
[6] 福富(商3・慶應)
  [6] 大川武(環3・済々黌)
[3] 渡邊暁(商2・慶應)
  [5] 千々和(商4・慶應)
[1] 竹内大(環3・中京大中京)
  [1] 山形(政2・土佐)
  [H] 内藤(商3・慶應)
  [R] 川島(政3・岐阜)
  [1] 只野(商3・慶應)
  [1] 福谷(理3・横須賀)
昨日、9回二死走者無しからの得点で同点に持ち込み執念を見せた慶大。完全優勝へと負けられない慶明3回戦は1回戦と同じく慶大・竹内大(環3)、明大・野村の両先発で始まった。慶大は初回、先頭の辰巳(文3)が右安で出塁。一死二塁とした後、山﨑錬が左中間へ、自身3試合ぶりの安打となる適時二塁打を放ち、僅か4球で先制点を奪う。続く伊藤もライト線への適時二塁打を放ち、このカード13回1失点と好投してきた野村からいきなり2点を先制。

第2戦に続き活躍をみせた辰巳

投げては先発の竹内大が毎回のように走者を出しながらも要所を締める粘りのピッチングを見せる。2回裏、先頭竹田に安打を許すと、続く川辺にバントヒットを決められこの試合初めて得点圏に走者を背負う。二死までこぎつけるも、9番野原の当たりはセンターへのクリーンヒット。二塁走者が三塁を回り誰もが1点を覚悟したが、中堅辰巳がここしかないというノーバウンドのストライク送球を見せ、間一髪のタイミングで二塁走者は本塁タッチアウト。バックが竹内大を盛り立てる。

このビッグプレーで勢いに乗った慶大は3回、先頭の辰巳が死球で2打席連続出塁すると、2番金田(政4)の放った小飛球はレフト線ギリギリに落ち、スタートを切っていた一塁走者が三塁を蹴り一気に生還、金田も二塁へ到達。続く山﨑錬が内野に高々と打ち上げた打球は、捕手と一塁手がお見合いをする形でポトリと落ちラッキーな内野安打に。

ここで明大ベンチは野村を諦め、二番手に田中優をマウンドへ。しかし制球の定まらない田中優は伊藤への初球を暴投し三塁走者が生還。続く2球目、甘い球を鋭く振り抜き、ライト頭上を襲った大飛球は適時三塁打となりこの回3点目。

その後も2者に四死球を与え一死満塁とした所で、早くも三番手・関谷にスイッチ。ここで昨日殊勲打を放った渡邊暁(商2)の二試合連続打点となる犠飛で1点を加えると、続く竹内大の平凡な遊ゴロを阿部寿が一塁へ悪送球し、更に2者が生還。3回までに8点を奪う猛攻を見せ、序盤で早々と試合を決めた。

今季リーグ戦初登板となった只野

6回からは二番手・山形(政2)、8回には今季初登板となった只野(商3)、そして9回には福谷(理3)と、4投手のリレーで明大打線を3点に封じ込め、9-3というスコアで快勝。5回を6奪三振1失点と力投した竹内大が今季3勝目を挙げた。

ここ2戦、盤石の明大投手陣に抑え込まれていた慶大打線だが、3連投で疲れを見せたエース野村を早々と打ち崩し、続く投手からも立て続けに点を奪った。強力打線が本来の勢いを取り戻している。一方、明大は継投が決まらなかった上、この試合4失策と守備面でも大きく精細を欠いた。流れは完全に慶大側にきている。この良い勢いに乗って明日の試合に臨み、勝ち点5での完全優勝へ近付きたい所だ。

By Takayuki Fukui

選手のコメント

竹内大

(今日の試合を振り返って)今日負けたら終わりだったので、勝てて良かったと思います。明日につながるなと。(どういった気持ちでマウンドに上がったか)先制点もらったんで、絶対初回は点を取られないように、立ち上がりを気をつけてということですね。(三連投の疲れは)全くないです。(明治打線の印象と対策は)低めに丁寧に投げれば問題ないなと思って。これからは今日と同じように、丁寧に投げていければ良いなと思います。(5回1失点という内容について)満足はできないですけど、とりあえず勝てて良かったと思います。(今日の投球の良いところと悪いところは)良かったと思えるような内容じゃないんで、あれだけ点差あって、ランナー溜めて、フォアボール出したりしてたんで、反省点ばっかりです。(次に向けて)勝つしかないんで、絶対勝ちたいと思います。

山﨑錬

(今日の試合を振り返って)今日負けたら自力優勝がなくなるという大事な試合で、とにかく勝てて良かった。(山崎選手自身ここ何試合かヒットが出ていない中で、初回に適時打)ずっとヒットが出ていなかったので、悩みに悩んでいたが大事な所で1本出て気持ちが楽になった。(その間3番で起用され続けていたが)監督に信用されているというのはあったので、そこでなんとか結果を出したいと思っていて1本出せて良かった。(明大の先発の野村投手に対しては)前の1試合目、2試合目で抑えられていたので、とにかくポイントを近くして変化球を引きつけて逆方向に打てればというのはあった。(今日の1本で今後に向けて)だいぶ気持ちも楽になったし明日が本当に一番大事な試合になると思うので、もう1回チームに貢献するような打撃をして、勝ちたい。

辰巳

(今日の試合を振り返って)負けたら自力優勝が無くなるという試合だったので、勝てて良かった。(2回裏、二塁走者を本塁で刺す好返球を見せたが)今までチームに迷惑をかけてきたので、やっと貢献できて良かった。バックホームした後、体勢を崩して良く見れなかったが、顔を上げた時タッチアウトの瞬間を見れた(笑)(2試合連続安打と当たりが戻ってきているが、調子は)徐々に上がってきていると思う。(明日への意気込みを)取りあえず野球を楽しもうと思う。固くならずにプレーできれば良い。

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