【ホッケー(女子)】練習してきたことを形に。プール最終戦をチーム初勝利で飾る!/関東学生ホッケー春季リーグVS横浜市立大

 

プール最終戦を笑顔で締めくくった。

平成最後の日を初勝利で飾った。前回は駿河台大を相手に惨敗を喫し、“自分たちのホッケー”をしようと臨んだ今日のプール最終戦。序盤から試合の主導権を握るもなかなか得点を決められない。後半に入り攻撃のペースを掴んできた慶大は迎えた最終Q、野村茉以(経3・慶應女子)がこぼれ球をうまく捉えてタッチシュートを決め、見事プール戦を勝利で終えた。  

 

平成31年 関東学生ホッケー春季リーグBプール 

 

4/30(火)13:00試合開始 @早稲田東伏見ホッケー場

 

第1Q

第2Q

第3Q

第4Q

合計

慶大

横浜市立大


スタメン

 

GK山田寛子(経4・慶應女子)

 

DF 安達理紗(法3・慶應湘南藤沢)、津田美友佳(理1・立命館)、西本明日美(政4・慶應湘南藤沢)、祖山彩夏(政4・慶應女子) 

 

MF 森田真衣(経3・慶應女子)、上口華(経3・慶應湘南藤沢)、花田ともみ(政3・慶應湘南藤沢)

 

FW 野村茉以(経3・慶應女子)、内藤梓(政4・立川)、小泉理央(政4・慶應湘南藤沢)

 

  雨が降ったり止んだりの天気の中、プール戦最後の戦いは始まった。開始早々、慶大は敵陣プレーで相手を追い込み、試合の主導権を握る。DF陣が果敢に相手カウンターを阻み、あとは攻撃のチャンスを待つのみだったのだが、なかなかサークル内に侵入させてもらえず、雨が次第に強まっていくばかり。

粘り強いドリブルを見せた上口

続く第2Q、5分に待望のPCを獲得。しかし相手DFに阻まれシュートまで持ち込むことはできなかった。なかなかゴールを割らせてもらえないものの、MF上口華(経3・慶應湘南藤沢)などが粘り強い走りを見せ、相手に流れを渡さないまま前半が終了。得点は後半戦に持ち越された。 第3Qも慶大が試合のリズムを作った。攻撃の要である内藤梓(政4・立川)らがサークルまでボールを運ぶものの、相手DF陣が食い下がる。9分にはPCを獲得したが、ここも得点とはならず、相手を追い詰めるもクリアされる展開が続く。

シュートを決めたFW野村

試合が動いたのは第4Q、7分のことだった。後半にかけてテンポの良い攻撃を仕掛けていた慶大は、祖山彩夏(政4・慶應女子)が中にパスを出すと、「”来た!”と思った」とゴール前でこぼれ球を拾った野村茉以(経3・慶應女子)がタッチシュート。やっと掴んだ先制点に、選手たちにも安堵の表情が浮かんだ。この1点が決勝点となり、試合終了。プール戦最後、そして平成最後の日を記念すべきチーム初勝利で飾った。

待望の得点に喜ぶ選手たち

プール戦全ての試合が終わり、慶大はBプールを3位で通過。リーグ戦上位という目標には届かなかったものの、順位決定戦で勝ち進むことができれば最高で5位まで到達することができる。ここまで一試合ごとに成長を続けてきた慶大。この勢いに乗って、次の試合では“令和初勝利”を挙げてもらいたい。

(記事:澤田夏美/写真:津田侑奈・菊池輝)

 

    次戦 5/2(木) VS立教大  

 

 9:30試合開始 @慶大下田ホッケー場  

 

 ◎関東学生ホッケー春季リーグ Bプール 星取表  

 

 

慶大

東農大

駿河台大

横浜市立大

勝ち点

得失点差

慶大

×

●1−2

●0−9

◯1−0

−9

東農大

◯2−1

×

●1−4

◯8−0

駿河台大

◯9−0

◯4−1

×

◯8−0

20

横浜市立大

●0−1

●0−8

●0−8

×

−17

 

    以下、コメント  

手嶋聖奈監督

――今日の試合を振り返って

今日は絶対に勝たなくてはならない試合だったということと、前回は自分たちが練習してきたことを出せずに負けてしまったので、しっかり自分たちのホッケーをしようということを目標に臨んだのですが、それが形となって勝利を収めることができたので非常に良かったと思います。

  ――序盤なかなか点が入りませんでした

今まではディフェンスがメインになるような試合だったのですが、今回は自分たちが攻めて得点をしなければいけない試合だったので、練習はしてきたのですが、今までとは違うというか、慣れない中でのプレーだったので、ギアがかかるまでに時間がかかってしまったかなと思います。

  ――前半を折り返してチームで話したことは

前半も決して悪い流れだったわけではなく、点数が入らなかったとはいえサークルインできたり、PCを取ったりする形で流れはしっかり自分たちが持っていたので、そこは焦らずにもう一度自分たちがやることを思い出して後半に入っていこうという話をしました。  

――プール戦を振り返っていかがでしたか

プール戦では自分たちが目標としていた上位進出には届かなかったのですが、一つ一つの試合を通してものすごく勉強になるというか、チームの成長につながる試合が多かったなと思います。逆にいえば成長していないといけないので、順位決定戦ではこのプール戦での経験や課題、自信になった部分をもう一度洗いだして、次の試合に臨んでいきたいと思います。  

 

祖山彩夏主将(政4・慶應女子) ――今日の試合を振り返って

1点ではあるのですが、本当に勝てて良かったなと思います。立ち上がりから集中していこうということだったのですが、最初は点数をいれられなくて、最後のQで入れることができて本当に良かったなというのが正直な感想です。でもやはりそれまでの中で得点を決めたかったし、最後のQも1点しかいれられなかったので、しっかり見返してどこがだめだったか、どこが良かったのかを見ながら調整していけたらいいなと思います。

  ――今日に向けてどのような準備をされましたか

今までの試合もそうですが、練習試合や横浜市立大のリーグ戦のビデオを見て分析して、それに対して慶應がどうやって戦っていくのかという戦術を立てたうえで、練習もその型を決めたり組織練を増やしてやってきました。  

――序盤なかなか点が入らない展開の中、後半に向けてどのようなお話をされましたか

中を使って攻めることが前半は特に多くなってしまったと思ったので、焦らずに外から攻めていこう、チームとしてそういう戦い方をしていこうということは決めました。

  ――得点シーンを振り返って

本当に良かったなと思います。そのシーンもFWがしっかりゴールの側にいて最後押し込んでくれたというのが大きかったので、今までの練習も生かされているなと思いました。そこは今後も続けてほしいと思っています。

  ――次の試合に向けて一言お願いします

次の試合も大事な試合になるのですが、今日よりも強い相手で、練習試合でも1点入れられてしまっている相手なので、強い気持ちを持って自分たちのホッケーをして、勝ってまた次の試合に挑みたいと思います。

 

  野村茉以(経3・慶應女子)

――今日の試合を振り返って なかなか点数が入らなくて、厳しい試合になってしまったんですけど、そうなっても自分たちが崩れないように、という話がコーチ陣からあったので4Q目までバタバタしていたのをしっかり修正してプレーできたのかなと思います。  

――前回の試合を終えて準備をしたことはありますか

今までは格上が相手だったので、FWとしてはプレスなどが多かったんですが、今日に向けては強気に攻撃面を練習してきたので、ビルドアップなど練習してきたことを出せたのかなと思います。

  ――序盤の苦しい展開を振り返って

敵陣ではずっとプレーしていたのですが、なかなかサークル内で勝負ができなかったです。でもそこは切り替えて、私たちのほうが人数がいるので相手を疲れさせて、自分たちは攻撃することを意識して頑張って走っていました。

  ――得点を決めたシーンを振り返って

他のFWの先輩方がボールを運んでくれて、私はフォアで待っているというのが今までの練習でも多かったので、今回も同じように待っていたんですけど、こぼれ球がちょうどきて、練習で決められるシーンだったので「来た!」と思いました(笑)。

  ――次の試合に向けて意気込みをお願いします

次はもっと厳しい試合になると思うので、チームに貢献できるようにしっかり走って自分の仕事をしっかりやりたいと思います。

 

  上口華(経3・慶應湘南藤沢)

――今日の試合を振り返って

素直に勝てて良かったというのと、なかなか点が入らない時間が長い中で先輩を中心に相手陣地を戦えたり、危険な場面も少なかったのが大きな収穫だったと思います。

  ――前回の試合が終わってからどのような取り組みをされてきましたか

個人的にはボールを持ったときに足を動かすということと、プレーが切れたときに誰よりも早く戻るというところを変えるようにしました。チームとしては、前回の試合ではロングボールとショートパスのバランスが悪かったり回せなかったりしたので、そのバランスを良くすることを意識しました。

  ――今日の試合で動けた実感はありましたか

後半は結構動けていたのですが、前半は緊張してしまって動けない時が多かったので、次からは試合の入りからもう少し意識していきたいです。  

――後半は攻撃のペースをつかめていました

監督コーチ陣から、前半は左に攻める時が多くて、右に攻めさせてもらえなくて、意識的に右に攻めろということを言ってもらって、右に右に攻めていけたのでうまくいったかなと思います。  

――プール戦を振り返ると 最初農大との試合で惜しい試合をして、そこから駿河台戦で惨敗してしまったので、今日の試合がキーだったと思うのですが、1-0という僅差ではありましたが勝ち切ることができたので、次につながる試合ができたかなと思います。  

――次戦の順位決定予選への意気込みは

落ち着いて、でも目立つプレーをしてしっかり得点につなげていきたいなと思います。  

 

内藤梓(政4・立川)

――この前の敗戦から今日の試合に向けてチームとして取り組んだ事は

今までは相手が強いチームだったので、守備メインでどうにかして絶対に点を取らせないことに重点を置いてました。でも今日の試合は勝たなくてはいけない相手だったので、攻め中心のメニューや、どうやって点を取れるかということに重点を置いて練習してきました。  

――今日の試合はなかなか得点が入らず苦しい展開が続きました

後ろから上手に組み立てて攻めることができました。相手の守備が上手いことはわかっていましたが、ゾーンに上手く対応仕切れなくていつもより前に前にという姿勢が足りていなかったように感じました。そこが得点に繋がらなかった原因かなと思いました。  

――第4Qの得点シーンを振り返って

あのシーンは後ろから前に凄く上手くテンポが繋がってしっかりリバウンドの反応も出来ていたので、入った瞬間は嬉しくて試合中なのに泣きそうになってしまいました。それくらいようやく取れた一点が大きかったんだと思います。

 ――今日の試合でプール戦全て終了しましたが総括を

農大戦は自分たちのやりたいことが上手くできましたが、駿河台戦ではやりたいことが出来ませんでした。だから今日の横市戦では良い方の気持ちで行こうと思ったのですが、勝たなくてはいけないという気持ちが強すぎて、最初からガンガン行けなかった所はあると思います。でもチームとしては凄く成長出来たと思います。

  ――次の試合に向けて

次も絶対に勝たないといけない試合なので、今回出た反省をしっかり修正して試合中でももっと早く修正出来るようにして、絶対に勝ちたいと思います。

 

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