本戦5日目にしてようやくシングルスのベスト4とダブルスのベスト8が決まった。シングルスでは、羽澤慎治(環2・西宮甲英)と今村昌倫(環3・清風)が準々決勝を突破。一方のダブルスでは、福田真大(商4・慶應湘南藤沢)・今村組と佐々木健吾(環2・高松北)・成耀韓(総2・埼玉栄)組が見事ベスト8進出を決めた。
2019年度関東学生テニストーナメント大会
2019年5月5日@早稲田大学東伏見テニスコート
男子シングルスQF
〇 今村昌倫 | 2 {7-5、6-1} 0 | 千頭昇平(早大) |
○ 羽澤慎治 | 2 {6-0、6-1} 0 | 田中瑛士(明大) |
男子ダブルス3R
〇 福田・今村 | 2 {6-2、6-4} 0 | 橋川・中村(日大) |
○ 佐々木・成 | 2 {5-7、7-(3)6、10-3} 1 | 鈴木・柚木(法大) |
2年連続シングルスでベスト8進出を決めた今村昌倫(環3・清風)。序盤からミスを連発するなど、本調子とは言えない状態だったが、力強いショットでラリー戦を持ちこたえ、7-5で第1セットを獲得する。続く第2セットは、相手を左右に揺さぶって、最後はチャンスボールを確実に決めるなど、今村らしいラリーで相手を圧倒。このセットを6-1で奪い、ベスト4進出を決めた。
羽澤慎治(環2・西宮甲英)は、圧巻の戦いぶりを見せた。サーブ、ストロークで相手に反撃する余地を与えず、第1セットを奪う。第2セットに入り、少しストロークが乱れるも、落ち着いた戦いぶりを見せ、このセットを連取。終始相手を圧倒し、準々決勝を突破した。
福田真大(商4・慶應湘南藤沢)・今村組は、この日も抜群の連携を見せた。今村がラリーをつなげ、福田がボレーを決めるという得意の攻撃パターンで主導権を握り、第1セットを6-2で奪取。続く第2セットは、相手のネットプレーに押される場面もあったが、要所を抑え、ストレート勝ちを収めた。
佐々木健吾(環2・高松北)・成耀韓(環3・埼玉栄)組は、序盤から積極的なネットプレーでポイントを重ねていき、5-1とリードする。このまま佐々木・成組が第1セットを取ると思われたが、ここから相手の怒涛の反撃に遭い、まさか6ゲームを連続で連取される。思わぬ形で第1セットを取られてしまう。しかし、「ポイント間にしっかり励ましてダブルスを引っ張っていけた」(佐々木)と気持ちが挫けることはなく、最後まで攻撃的なプレーを貫き、苦しい展開が続いた第2セットを制する。勝負のかかったスーパータイブレーク。「自分を相手にぶつける」(成)と攻めの姿勢を崩さず、激しい打ち合いを制し、ベスト8進出を決めた。
(記事:萬代理人 写真:林亮佑、萬代理人)
佐々木健吾(環2・高松北)
――今日の試合を振り返って
今日の試合は勝ったことには勝ったんですけど、正直内容的には満足できないというか、ファーストは特に5-1からまくられて5-7という結果で、5-1になって自分たちが硬くなってしまったというか、5-1までののびのびとしたプレーができなくなってしまったというのが一番で、やはり自分たちの中でそこを取ってセカンドにつなげていかないと、自分たちはもっと上に目標を設定しているので、それを達成することはできないかなというのは正直思いました。その中でファーストを落としてセカンドも劣勢な状況で、自分たちが結構暗い雰囲気の中で自分がパートナーを盛り上げて、まずはプレーで示して、ポイント間にしっかり励ましてダブルスを引っ張っていけたのが結果的に最後の勝利に結びついたのかなと思うので、そこの部分で今回の勝ちを次の試合への反省としてやっていきたいと思います。
――2セット目からはポイントを取ると2人で雄叫びをあげるシーンが多く見られました
自分たちのダブルスはやっぱり勢いでどんどん行くので、ペアが同期ということもあるし普段から結構一緒にいる時間が長くて、苦しい中でしっかり最後に勢いを出してできたっていうのは良かったと思います。
――試合の総括と次に向けての意気込み
今日の試合でのセカンドセットのタイブレークであったりファイナルセットのスーパータイブレークであったりというのは前回の反省も踏まえて、前回はタイブレークで硬くなったり緊張した場面で動けなかったというのがあったんですけど、今日はそこの部分でしっかり動いて自分たちから取りにいけたというのは自分たちにとっても収穫だと思うので、今日見つかった収穫と課題というのを明日に向けてしっかり修正して、優勝を目指して頑張りたいと思います。
成耀韓(環2・埼玉栄)
――今日の試合を振り返って
序盤は5-1とリードしていまいしたが、そこから逆転されてしまいました。逆転された要因は、全体的に気持ちがひいてしまいました。その第1セットを取って、流れをよくするつもりでしたが、流れを悪くしたところが今日一つ苦しんだことです。その中で、第2セットの終盤、いつもだと、緊張するところでしたが、緊張がほぐれてのびのびプレーすることができたと思います。
――スーパータイブレークをどのように臨みましたか
やることをやってきたのであとはやるしかないと考えました。タイブレーク同様、自分を相手にぶつけるということを意識しました。
――今後に向けての意気込み
僕らの目標はインカレで優勝とリーグ戦、王座を通じて一敗もしないことです。それに向けて今後自分たちの足りないところを突き詰めて行きたいです。