いよいよ今週秋季リーグが開幕する。今回はチーム2019の支柱である祖山彩夏主将(政4・慶應女子)と内藤梓副将(政4・立川)のお二人にインタビューを行い、秋に向けての意気込みを語っていただいた。
(このインタビューは2019年8月31日に行われました。)
ーーまずは他己紹介からお願いします
(祖山→内藤)
祖山:普段はすごいヘラヘラしててちょっと抜けてるところのある愛されキャラなんですけど(笑)でもフィールドに立つと一変して、誰よりもガツガツしてボールを追う姿を後輩たちに見せてくれる選手です。
(内藤→祖山)
内藤:彩夏は下級生の頃から誰よりもチームのことを考えてくれていて、だからこそ主将になってからもチーム全員で勝つということを伝えてくれて、実際それを行動に示しているし、ひとつひとつのプレーが綺麗で、フィールドに立つと、監督やコーチに指導されたことを誰よりも丁寧にやろうとしているのが伝わってきて、ホッケー面でもそれ以外でも理想的な主将です。
祖山:恥ずかしい!(笑)
ーーお二人は普段から仲が良いんですか
祖山、内藤:4年生は全員仲良しです(笑)
ーー春のリーグ戦を振り返っていかがでしたか
祖山:春に目標としていた上位には行けなくて、全体として見ると自分たちが本当に望んでいた結果ではなかったな、というのが第一にあって、でも一つ一つのプレーや試合を見たときに秋につながるプレーもあったと思うので、それを今は改善していっています。
内藤:結果としては満足のいくものではなかったし、内容自体も良くない試合もあったんですけど、一試合一試合を通して成長はできたのかなと思うので、結果は良くなくても無駄になる試合は一つも無かったと思います。
ーー今日までを振り返って成長したと感じる部分、逆に課題だと感じる部分はそれぞれありますか
祖山:先日防衛大学との定期戦があって、そこでチームとして今までで一番得点を入れることができたので、それは自信につなげていい結果だと思いました。ただ、私たちが目標としている大学と戦う時にはまだまだ入りが上手くいかなかったりすることもあるので、そこは次の試合までに直していかないといけないところだなと思っています。
内藤:代が変わってから、共通のイメージを持って、攻めでも守りでもプロセスを共有さてできるようになってきたことはすごく自信を持てる点で、でもなかなか自分たちで試合の雰囲気であったり流れを作り出せないことが多くて、相手に合わせてしまったり、逆に相手のミスのおかげでこちらに流れがくることが多いので、もっと自分たちでゲームを作れるようになることが課題だと思います。
ーーチームで共有しているイメージとは具体的にどういうものですか
祖山:相手がボールを持っているときに、いかにしてそれを自分たちのボールにできるかということ(プレスと呼ばれる技術)や、全員で理解していないと出来ないような形であったり攻撃の体系をチーム全員の共通認識として持てるようにしています。
ーー主将・副将という立場として試合や練習で心がけていることはありますか
祖山:私はあまり技術的に上手くないので、なるべく雰囲気や声かけをしっかりできるようにして、みんなと一緒に成長できるような選手になれたらいいのかなと思うので、わからないことは同期でも後輩でも一緒に話して聞いたりしています。
内藤:以前から試合は出させていただいていたんですけど、周りのことよりも自分のプレーで精一杯になってしまうことが多くて、でもこの立場になってからは以前よりもプレーで周りに良い影響が出るように意識していて、そのためにチームの目標やその日にやると決めたことは絶対に手を抜かないようにして、私はあまり言葉とかで巻き込むのが得意ではないので、できるだけ行動で示せるようにしています。
ーーお二人で協力していることはありますか
祖山:二人だけというよりは、代として4年生一人一人が協力してくれるので、何かを決めるときには皆に共有して、意見を聞いてから最終的な決定を二人ですることが多いです。
ーー内藤選手から見た祖山選手の主将の姿はいかがですか
内藤:チームのメンバー全員のことを考えていて、試合に出ているメンバーだけでなく出てない人も含めて勝ちたいということを言葉でも姿でも表していて、チームの作り方というか、みんなの気持ちを一つにすることが上手だなと思います。
ーーこの夏はどういう課題に取り組んできましたか
祖山:4年生としては、プレスからの攻守をテーマに、それを秋の強みとして試合で出せるように取り組んできました。
ーー秋に向けての手応えはいかがですか
内藤:この夏を通して、目標に対して全員で向かって、どうやったら勝てるかを下級生も含めて全員が考えてくれていて、それに向かって努力している姿もあって、夏の練習試合では通用する部分も見えてきたので、絶対に勝ちたいし、勝てるな、と思っています。
リーグ戦上位へ
ーーこの秋はどんなリーグ戦にしたいですか
祖山:絶対に目標を達成したいです。
ーーその目標を教えていただけますか
祖山:春のリーグ戦と同じで、秋はリーグ戦上位に入ることを目標に掲げていて、そのためにまずはプール戦で2位以上にならなければいけないので、チームのなかではプール2位を目標にして練習しています。
ーーその目標を達成するためには何が必要だと思いますか
祖山:チームの共通認識の部分がずれてしまっているとみんなが同じ方向を向けずに目標すらもずれてしまうかもしれないので、そこをしっかり全員が理解している状況を作ることが大事だと思っています。
ーーお二人が思う、リーグ戦で鍵となりそうな選手はいますか
内藤:全員だよね(笑)
今の代は絶対的エースっていう人が去年と比べていないので、1対1というよりも11対11で戦ってどうなるかという感じなので、この人、というよりは全員が力を出せるかどうかだと思います。
祖山:本当に梓の言った通りで、全員がキーと思われるくらいにならないといけないですし、でもそのなかで強いて言うなら、得点力のある野村茉以(経3・慶應女子)とかは、秋も得点してくれるだろうという期待があります。
ーーこの秋から会場が大井ホッケー場になりますが
祖山:この間実際に見学会に参加させていただいて、本当にホッケーにこんなに観客が入るのかって思うくらい、芝も綺麗で、オリンピックで使われる会場を私たちが使わせてもらえるということなので、今までのリーグ戦とちょっと違うな、というのは多少あります。でもその変化で気持ちを左右されてしまってはいけないと思うので、そこでもホーム同様にできれば良いと思います。
内藤:彩夏に(会場の)写真を見せてもらって、多分実際に会場に行ったら緊張するんだろうなと思うんですけど、逆にそんなすごい所で出来るということを楽しみながら出来ればいいと思います。
笑顔で終わりたい
ーー個人としての秋の目標はありますか
祖山:私はこのチームが始まってからポジションを変えてDFでやってきたんですけど、まだ後ろにいて安心するような選手になりきれていないので、コートに立っている人に安心してもらえるようなDFになりたいと思っています。
内藤:私はずっとFWでやってきて、今までたくさんの試合でたくさんの先輩方に迷惑をかけ続けてきたので、この秋はしっかり私につなげればなんとかなる、とチームのみんなや観に来てくださる先輩方に思われるように成長して、安心してみてもらえる選手になりたいです。
ーー11月には早慶戦もあります
祖山:今まで早慶戦が引退試合と言われていて、自分が現役の時にはまだ勝ったことがなくて、負けて悔しい思いのなかで先輩方が引退されていくのを見ていて、それも悔しいし、自分たちの時は笑って終わるのがベストだと思うので、勝ちたいという思いは強いです。
内藤:どの試合も負けたら悔しいんですけど、一番悔しいのは早慶戦なので、その分勝ったら絶対に今まで感じたことがないくらい嬉しいだろうし、達成感もあると思うので、後輩にも良い思い出を残したいので、勝って笑顔で引退できたら良いなと思います。
ーーラストシーズンをどういう風に締めくくりたいですか
祖山:笑顔で終わりたいです(笑)今までチームで掲げた目標を達成する所をあまり見たことがないので、春は私たちも達成できずに終わってしまったので、最後は絶対に達成してこのチームで頑張って良かったと思えるような最後を迎えたいです。
内藤:私も笑顔で終わりたいですね(笑)
今までも先輩が何人も悔しい思いをして引退をしていく姿を見てきたので、目標をしっかり達成できたら、先輩方も喜んでくださると思いますし、監督やコーチもすごい支えてくださっているので、結果で恩返ししたいので、絶対に勝ちたいです。
ーー最後に秋に向けての意気込みをお願いします
祖山:絶対に勝ちます!
内藤:勝ちます!(笑)
ーーありがとうございました!
(取材:澤田夏美/写真:津田侑奈)
◇秋季リーグ戦日程
日付 | 開始時間 | 対戦相手 | 会場 |
9月14日(土) | 13:00 | 山梨学院大 | 大井ホッケー競技場(北) |
9月21日(土) | 14:00 | 東農大 | 大井ホッケー競技場(南) |
10月5日(土) | 14:00 | 武蔵大 | 大井ホッケー競技場(南) |
10月12日(土) | 未定 | 未定 | 大井ホッケー競技場(南) |
11月4日(月・祝) | 未定 | 未定 | 慶大下田ホッケー場 |