慶應スポーツ新聞会

【テニス(女子)】最後は末野が決めた!春に続き早大に勝利!/関東大学テニスリーグ早大戦兼女子第103回早慶対抗庭球試合

亜大戦でリーグ戦初勝利を飾った慶大。第3戦目の相手は、永遠のライバルである早大。この日もダブルスを1-1で折り返し、勝負はシングルスへ。流れが目まぐるしく変わり、慶大にもピンチが何度も訪れたが、そこを乗り越え、最後は末聡子(総2・芦屋学園)が慶大の勝利を確定させる白星を上げた。慶大は21年ぶりの早慶戦春秋連覇を達成した。

 

 

慶大

 

早大

D1 ○佐藤・永田

2{6-3,7-5}0

清水・石川

D2 ●末野・平田

0{6(5)-7,4-6}2

下地・吉岡

S1 ○佐藤

2{6-1,6-3}0

清水

S2 ●永田

1{7-5,4-6,2-6}2

吉岡

S3 ○末野

2{6-1,6(5)-7,6-3}1

松本

S4 ●平田

0{1-6,3-6}2

倉持

S5 ○中村

2{6-4,7-5}0

安藤

合計4

 

 

関東大学テニスリーグ早大戦兼女子第103回早慶対抗庭球試合

 

2019年9月10日@筑波大学テニスコート

 

※試合が終わった順に戦評を掲載しています

 

ダブルス

慶大1-1早大

 この日のD2は大村千乃(総3・九州文化学園)・望月菜々子(環3・白鵬女子)組ではなく、末野・平田歩(総2・岡山学芸館)組。今季リーグ戦初出場ながら試合開始から平田がラリーでつなげ末野がネットプレーを決めるというテニスがはまり、5-1と試合を優位に進める。しかし、それ以降は前衛の隙を狙われるなど、相手に弱点を突かれると、流れが早大に。まさか5ゲームを連取され、5-6とリードされる。このまま簡単に相手の勢いに飲み込まれるわけにいかない末野・平田組は、第12ゲームでブレイクに成功し、勝負をタイブレークに持ち込む。しかし、要所でポイントを取れず、5-7でタイブレークを落とす。直後の第2セットは中盤まで一進一退の攻防が続く。だが、第9ゲームでサービスゲームを落とすと、相手のペースで進み、第2セットを4-6で落とした。慶大は大事な早慶戦を0-1でスタートすることになった。

D1には、一年生ながら慶大の二枚看板としてチームを引っ張る佐藤南帆(環1・日出)・永田杏里(総1・南山)組が登場。第1セットは互いにブレークを奪い合う展開となったが、永田の長い手足を生かしたボレーを武器に慶大が6ー3でこのセットを取る。続くセットでは、ゲームカウント4ー4で迎えた第9ゲームを相手の力強いサーブに押され落としてしまうが、その後、佐藤の正確なストロークが冴え逆転に成功。結局、第2セットを7ー5で取り、見事ストレート勝ちを収めた。

 

シングルス

慶大3-2早大

 慶大勢のシングルスから、まずは主将・中村礼(総4・須坂)がS5でコートに上がった。対するは今回が団体戦初出場となる早大のルーキー・安藤優希。緊張の見られる相手をよそに中村は強気なショットで流れをつかみ、順調にポイントを重ねていく。途中、調子を上げてきた相手に4-1から5-4まで追い上げられるも、相手のロブショットを前で捉える積極的なプレーでセットを先取。勢いそのままに臨みたい第2セットだったが、相手の粘り強い返球が続きゲームは一進一退の展開となる。5-5で迎えた11ゲーム目、相手のサーブをリターンエースで返した中村はそこから流れをつかみブレークに成功。そのまま次ゲームもペースを落とさずにキープし、ゲームセットを決めた。シングルス1勝目を持ち帰り、主将として大きな仕事を成し遂げた。

 

S4平田はストロークで厳しいコースを狙うも、打球がアウトに逸れてしまう場面が目立った。終始主導権を握れず、1-6で第1セットを落とす。巻き返したい平田は、中盤まで互角の戦いを見せる。しかし、第7ゲームを落とすと、流れが完全に相手に渡り、ストレート負けを喫した。

 

 

この日も慶大のS1は佐藤に託された。他コートの慶大選手が苦しい戦況の中、佐藤は早大エースの清水映里を相手に力強いフォアハンドでエースを連発。盤石の試合運びを見せて第1セットを6-1で先取すると、続くセットでもその勢いを止めず。相手選手が粘りを見せた終盤にも冷静なプレーで主導権を握り続け、余裕のストレート勝ちを収めた。

 

 

S3末野は春の早慶戦で勝利した松本妃那と再戦した。互いに鋭いストロークが飛び交ったこの試合、末野がミスのない安定した返球を続けゲームの主導権を奪うと、第1セットを6-1と危なげないスコアで先取する。第2セットでも自分のペースを保ちながら5-2まで順調に進めた末野だったが、ここから相手の粘り強さを前にミスが出始め、優勢だったところをタイブレークにまで持ち込まれてしまう。その後も勝負所で相手に押し負けた末野は第2セットを落とし、試合はファイナルセットへ突入。足を引きずりながら臨んだ最終セットは末野が劣勢にまわるも、雷による中断をはさんでからは一変。自慢のフォアハンドでエースを連発させながら自らの流れを取り戻した。最後まで集中力を切らさなかった末野はそのまま6-3でこのセットを奪い切り、ファイナルにまで及んだこの激闘を制した。

 

亜大戦で単複ともに勝利を上げたS2永田。この日は決して本調子とは言えないが、厳しいコースに放たれたショットをスライスで対応するなど、粘り強いラリーを展開。一つ一つのラリー戦を制し、5-5というスコアまで持ち込むと、そこから2ゲームを連取し、接戦の末第1セットを7-5で奪取。このまま勢いに乗りたい永田だったが、左利きの相手が繰り出すコースに放たれた強力なストロークに食らいつけず、4-6で第2セットを落とす。慶大の負けがちらつく中で迎えた最終セット、第2セットと同様に正確無比なストロークを繰り出す相手に苦戦。結局、流れを掴めず、2-6でこのセットを落とした。

 

リーグ戦の初戦を4-5と落とし、出鼻をくじかれたが、そこから挽回し成し遂げた21年ぶりの早慶戦の春秋連覇。「一人一人が踏ん張ってくれた成果が出た」と坂井監督が話すように、今回の勝利は、チーム一丸となって掴んだ勝利と言えよう。早慶戦に勝利したものの、リーグ戦第2戦で早大が山学大に敗れるなど、今年のリーグ戦は何が起こるかわからず、決して油断はできない。勝った兜の緒を締めて、残りの山学大戦、明大戦に臨んでほしい。

 

(記事・写真:萬代理人、堀口綾乃、堀内大生)

 

◆選手コメント

 

坂井利彰監督

 

――今日の試合を振り返って

チーム一丸となった勝利だと思います。劣勢の場面が何度も続きましたが、部員30人誰一人も諦めてませんでしたね。一人一人が踏ん張ってくれた成果が出て心の底から思います。

 

――この1勝の意味は

勝てば良くて負ければダメという試合ではなかったですね。本当に出ている選手もそうですけど、応援している人、ベンチコーチに入っている人、審判に入っている人がそれぞれの道でナンバーワンを目指してやっているので、それが一番大きいですね。

 

――リーグ戦3試合終えて現在のチームの状況は

初戦2-5で負けてチームとして追い込まれた部分がありました。2戦目、3戦目というのは大事だと認識していました。よくみんなが踏ん張ってくれて勝ちをもぎ取ってくれたと思いました。理想は3連勝でしたけど、負けた後に勝利をもぎ取ってくれたのは大きいと思います。いろんな意味でチームが成長していると思います。

 

――残りの試合に向けての意気込み

対戦を見てもどこも勝ったり負けたり順当に行っていません。どういう戦いになるかわからないので一ポイントでも多く取ることが大事だと思います。本当にみんなが優勝したいという気持ちが強くなっていると思うので、そこに向けて基本立ち直っていきたいです。4年前、リーグ戦で早大に勝ちました。しかし、直後の亜大戦で負けました。接戦のあとは力が抜きやすいのでもう一回引き締めていきたいです。

 

中村礼(総4・須坂)

 

――早慶戦に勝利しました

4年生にとって今日が最後の早慶戦でした。勝利出来て嬉しいですが、リーグ戦の1戦だったので、より気合が入りました。早大さんは本当にギアを上げてくるチームで何度も危ない瞬間がありました。その瞬間を何度も乗り越えて勝ったというのが本当にチームにとって自信になったと思います。

 

――今日の試合を振り返って

まわってきたタイミングが1-1で取るしかないなと思って挑みました。結果的に一本取ることができたのが率直に良かったと思います。

 

――リーグ戦3試合終わって現在のチーム状況は

まだ2戦終わって、もう一段階成長しないといけないと感じています。今まで1年間やってきたことが顕著に結果としていい形で表れていると3試合を終えて感じています。これからいつもと同じ準備をして後半戦に臨めたらなと思います。

 

――山学大戦に向けての意気込み

山学大さんは早大に勝利しています。しぶとい試合をするチームだと思うので、もう一段階ギアを上げてしぶとさで負けない試合運びをしたいと思います。

 

末野聡子(総2・芦屋学園)

 

――ご自身のシングルスの試合が慶大の勝利を決めました。今のお気持ちは

素直に嬉しいという気持ちと、チームのためにももっと早めに勝ちを取れれば全体の雰囲気もよくなっていたかなと思うんですけど。そこは反省するとともに、今日良かった点を自分の中で整理したいです。

 

――ダブルスの試合を振り返って

春の早慶戦でも当たった相手だったんですけど、そこで勝ちきれなかったので今度こそという気持ちで臨んだのですが、5-1とリードしたところから取り切れないというところは課題に残る試合でした。でも、そこで悔しい思いをしたから「シングルでは絶対」、と思うことができたので、次につなげられた試合かなと思います。

 

――シングルスの試合を振り返って

ダブルスで負けて自分に(勝敗が)かかるということはちょっとずつわかっていたので、去年ファイナルで取り切れなかったというリーグの結果もあり、絶対に自分が歴史を変えるという思いで挑みました。結果としてはよかったので、これは自信にしたいなと思います。

 

――ファイナルセットはどのような気持ちで臨まれましたか

正直1-2まで両方の足がつっていて、あと一歩が出ないという状態だったのですが、幸運なことに雷だったりが時間を空けてくれて、もう一回本当にやるしかないという思いで挑んで、ファイナルは周りを見て、チームで勝つと思って挑めたのでそこはよかったかなと思います。

 

――勝利につながった要因は

負けているときは自分の殻に閉じこもってしまっていたのですが、後ろの同期や先輩などサポート全員を見て、この人たちのために勝ちたいという風に心から思ったので、そこがプレーも変わった大きな要因かなと思います。

 

――次戦、山学大戦に向けて

この勝利は嬉しいのですが、その後も引き続き緩むことなく調整して、全力で王座に向けて勝ち進んでいきたいと思います。

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