【フィギュアスケート】鈴木、3年振りの舞台でフリー進出を決める/第45回東日本選手権大会(女子ショートプログラム)

凛々しい表情で演技をスタートさせる鈴木

12月に行われる全日本選手権への出場者が決まる東日本選手権がついに開幕した。10月24日から3日間、軽井沢風越アイスアリーナで開催されている今大会。大会2日目の10月25日には、女子ショートプログラムの競技が行われた。緊張感漂う雰囲気の中、慶大からは唯一鈴木星佳(総4・慶應湘南藤沢)が出場した。

10月25日(金) 第45回東日本選手権大会(女子ショートプログラム)

@軽井沢風越公園アイスアリーナ

 

☆試合結果

クラス

選手名

出身校・学部学年

点数

順位

女子

鈴木星佳

慶應湘南藤沢・総4

40.35点

17位

 

冒頭、ダブルアクセルを綺麗に着氷しGOEでもプラスの評価を受ける。続くトリプルサルコウ、ダブルトゥループのコンビネーションジャンプは6分間練習ではほとんど決まっていなかったが本番では見事に着氷。しかし最後に予定していたトリプルトゥループはダブルトゥループとなり無得点になってしまう。ジャンプのミスなどが響き技術点で得点を伸ばすことはできなかったものの、持ち前の伸びのあるスケーティングや緩急をつけた音楽表現で観客を魅力し演技構成点では全体の6位に入る高評価を受けた。

集中してジャンプの確認などをする6分間練習

鈴木にとって「すごく行ってみたい場所で、未知の領域」という全日本の舞台。東京ブロックではショートプログラム、フリープログラムともに自己ベストを更新。手応えを掴んだ一方で、夢の舞台がただの絵空事ではなくなっていたからこそ「東インカレが終わってからナーバスになってしまった」という。全日本への強い意識からジャンプもはまらず、直前の6分間練習までその状態は続いた。それでも本番ではしっかりと決めてくる強さを見せた鈴木。フリーへの意気込みも「自分のできることを出し切るだけ」と前向きな表情で語った。

(記事:相川環 写真:白井美琴)

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以下、選手インタビュー。

 

鈴木星佳(総4・慶應湘南藤沢)

――今日の演技を振り返って

ジャンプ1つ抜けてしまったのはすごく悔しいですけど、最近練習で上手くはまっていなかったジャンプがスピードに乗って滑ったことで上手くはまったのでそれはすごく良かったなと思います。全体的には気持ちを込めて滑ることができたのでそこは表現したいことが出せたかなと思うんですけど、レイバックスピンのミスだったりとかステップが上手く踏めなかったりというところは改善点なので次に生かしたいなと思います。

 

――6分間練習ではジャンプがはまっていませんでしたがどのように本番に持っていきましたか

考えても仕方がないなと思って今自分にできることをただ出し切ろうとそれだけ考えて臨みました。あとは散々練習してきたので身体が勝手に動いてくれるだろうと思って今自分の目の前にあることだけ考えました。

 

――2週間前が東インカレで短い期間に試合が続きましたがどのように調整をしましたか

試合が続く時期になってくると、疲れて怪我するとかが一番良くないと思うので、しっかり回数を決めて試合が終わっても集中を切らさないようにすぐ切り替えて次の試合でいい演技をするために1回1回集中してという練習をしました。なのでひとつの試合が終わったらその試合のことは忘れて次の試合に向けて回数を決めて集中できるようにしました。

 

――振り付けを少し変えましたか

今日はステップの入りが時間がなくて少し省いちゃいました(笑)。時間が無い時は問題なければ急遽抜いたりとかはあっても試合の時に突然変えることはないんですけど、手の動きとかは試合が終わってやり辛いところは違う手の使い方とかこっちの方が上手くいくからこっちでやろうとかは結構自分で勝手にやっちゃっています。

 

――3年振りの東日本ですが雰囲気はいかがでしたか

やっぱり全日本が見えてくる試合で緊張感もすごいしこの試合にかけてきてるというのをみんなから感じていて、昨日の抽選会からピリピリしてました。ジャッジさんとかも東日本は人数が多いので独特の緊張感というのは昨日から感じてました。

 

――全日本への思いというのは

行ってみたい。すごく行ってみたい場所で、未知の領域だなとずっと思っていたんですけど、今までは結構ミスをしないのが精一杯になっていたのがブロックを終えて「もしかしたら行けるんじゃないか」と思い始めていて自分のできることを全部出し切れば点数的にもそんなに夢でもないのかもしれないと思ってここに向けて練習はすごくしてきました。でもたぶんその気持ちが強すぎて東インカレが終わってからナーバスになってしまってジャンプが上手くはまらなかったというのがあったので、やっぱりどんな時もそういう気持ちがあるのはいいことですけど、上を見過ぎず下も見ずただ目の前のことに集中することが大事だったんだなと今思っています。

 

――フリーに向けて意気込みをお願いします

自分のできることを出し切るだけです。

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