【バスケ(男子)】失速巻き返せず連勝逃す/リーグ戦第18節vs国士舘大

前回の試合で格上・中大から大きな1勝を掴みとった慶大。チーム全員でたぐり寄せた波に乗ったまま、今シーズン初めての連勝をあげたいものだ。1巡目では国士舘大に僅差で敗れ悔しさが残っているだけに、今回はリベンジとばかりに勝利を収めたい。精神的にも追い詰められてしまっている状況下で、選手たちは自分自身に打ち勝つことができたのだろうか。

2019/10/26(土) @関東学院大学金沢八景キャンパス

第95回関東大学バスケットボールリーグ戦第18節vs国士舘大

 

Q

Q

Q

Q

合計

慶大

13

19

1757
国士舘大17

28

241988

慶大スターティングメンバ

 

#4 山﨑純 (総4・土浦日大)

 

#5 髙田淳貴(環4・城東)

 

#6 工藤翔平(政4・慶應)

 

#16 水谷祐葵(環1・四日市工業)

 

#17 蛇谷幸紀(環1・近大付属)

第1Q、山﨑が自ら掴みとったオフェンスリバンドを押し込みこの試合最初の得点をあげる。その後髙田が3ポイントをしっかりと決め流れに乗った慶大。髙田・工藤が粘り強いディフェンスを見せ、ポゼッションを変えると、そのままインサイドで髙田がボールを押し込み得点。岩片のスティールを人見快(法2・慶應志木)が速いボール運びで繋ぐと、人見のアシストを受け髙田が速攻でのレイアップを決めた。髙田はこのQだけで11得点をあげ、慶大は13―17で第2Qへ。

粘り強さを見せ続けた人見

リードを広げたい第2Q。泉友樹雄(経4・慶應志木)が連続で3ポイントを決め悪い流れを断ち切ろうとすると、泉の活躍に背中を押されたかのように甲谷勇平(環3・東山)が高さのあるディフェンスをかわしインサイドでジャンプショットをカウント。しかし国士舘大の攻め気に翻弄され、ディフェンスを崩されてしまう。タイムアウトを要求するが、その後もなかなか切り替えることができない慶大。逆転されたまま国士舘大の流れを止めることができず、前半を終えた。

軸の強さを見せた甲谷

開いた点差を少しでも詰め寄りたい第3Q。髙田がインサイドで得点し、後半先制点を決め流れに乗った慶大。水谷の3ポイントや、岩片のリバウンドをセカンドチャンスに繋いだ山﨑の3ポイントで得点を重ねていく。蛇谷がリバウンドで健闘し、人見がディフェンスで相手のペースにならないよう試みるも、慶大は攻撃を得点につなげることができず、およそ3分間無得点。人見のフックシュートや、人見のアシストからの山﨑の3ポイントで差を詰めようと試みるが国士舘大の強さあるインサイドでの攻撃やヒットする3ポイントを止められず40―69で最終Qへ。

リーグ戦初出場を果たした肥田

少しでも流れを引き寄せたい最終Q。スティールランキングにもランクインする工藤が、得意のスティールで魅せた。工藤が整えたリズムのまま、岩片がインサイドで強気な姿勢を見せ、自らのオフェンスリバウンドからの得点や、泉のアシストを受けた得点など勢いに乗る。しかし自らのリズムをつかみ始めたところでまさかのファイブファール退場。慶大にとって重要なピースをひとつ失ってしまう。人見の速攻でのレイアップや、工藤の3ポイントで最後まで粘りを見せるものの、開いた点差を詰めきることはできず、31点という大差での敗戦となってしまった。

 

試合後に髙田も口にした通り、試合の中で生まれた悪い流れを断ち切れるかどうかも勝利の鍵となってくるだろう。試合を通して、悪い流れの中要求したタイムアウトで、1度も切り替えることができていなかった。決して諦めずにマークマンから離れなかった人見のディフェンス。悪い流れを断ち切ろうとした泉の連続3ポイント。ハーフタイムで切り替え、後半要所で強気の姿勢を見せ続けた岩片。ベンチスタートしたメンバーの活躍には目を見張るものがあった。後ろを向いている時間はもうない。ここでいかに切り替えを見せ残る4試合で勝利できるか。自動降格圏という下が見えてしまっている状況だからこそ、慶大の理想とするディフェンスのような粘り強さを、試合を通して攻守ともに見せて欲しい。

(記事:船田千紗・写真:柴田航太郎、佐藤有、船田千紗)

 

髙田淳貴(環4・城東)

――試合を振り返って

前半で最初にディフェンスが崩壊してしまって、そこからオフェンスのリズムもどんどん悪くなって、一気に20点以上離れてしまったので、本当に苦しい展開になってしまいました。そこからチームとしても声なども出なくなっていたので、先週以上に悪い負け方をしてしまったなと思ったのですが、明日も試合がありますし、切り替えていこうというミーティングはしてきたので、切り替えたいと思います。

 

――2Qが勝負の分かれ目となりました

1Qからいいオフェンスができていたという訳ではなくて、ただシュートが入っていただけという状況の中だったので、そこで本当にディフェンスやリバウンドを頑張って自分たちのペースに持っていけたらよかったのですが、ズルズル引きずってしまったというのが、2Qに点差を広げられた理由だったのかなと思います。

 

――オフェンスとディフェンスともにインサイドに入りにくい印象を受けました

向こうがかなり体をぶつけてきて、最初に慶大が嫌がって単調なシュートを打って、相手に走られるというパターンだったので、明日も留学生がいるチームなのですが、負けないように、最初からディフェンスやリバウンドをまずやりきって、そこからオフェンスを自分たちのリズムに持っていくというバスケットをしたいと思います。

 

――個人としてはシュートタッチが良い印象を受けました

1Qで走って11点取って、そこからチームとして悪い流れの時に、自分も打ちたいリズムの時にボールをもらえなかったし、そこは完全には波に乗れなかったかなというイメージなので、明日また1Qからやるのはもちろんですが、1試合を通してやっていけるようにまた頑張りたいと思います。

 

――明日に向けて

あと4試合で勝つしかないので、切り替えて、明日また1からやっていきたいと思います。

 

人見快(法2・慶應志木)

─ ─今日を振り返って

リーグ戦も残り少ない中で、今日はどうしても勝ちたい試合だったのですが、負けてしまったのでとりあえず明日に向けて切り替えていきたいなと思います。

 

─ ─今日のご自身のディフェンスについては

自分の役割としてもディフェンスで相手にプレッシャーをかけるというのがあると思っているので、出来るだけ相手のガードがやりづらくなるようにしようというのは意識していました。

 

─ ─途中出場をするにあたって意識していることは

最近言われているのは、自分でシュートを打つというよりは、ドライブをして行って、最後の人に打たせてあげるというのをしろと言われているのでそこを意識しています。

 

─ ─勝敗を分けたポイントは

チームとしてオフェンスで得点をたくさん取るというよりは、ディフェンスでしっかり止めてリバウンドを取って次につなげようというチームなのですが、今日は相手にリバウンドを結構とられてしまってセカンドチャンスで決められることが多かったので、そこが出来なかったところかなと思います。

 

─ ─明日に向けて

残りリーグ戦も短いので、負けを背負わずに切り替えて明日も頑張っていきたいと思います。

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