全日本学生ホッケー選手権大会を挟んで迎えた今日の試合の相手はプール戦を全勝で突破し、インカレでも優勝を飾った山梨学院大。序盤は粘り強く相手の攻撃を守り抜いていたが、第2Qの3分にPCを与えると、相手にシュートを決められ先制を許してしまう。その後、吉川大地(政4・慶應)を中心に攻めのチャンスを作るも、得点出来ずに試合が進み、迎えた第4Qに相手のPCでの追加点を許してしまい0―2で試合終了。複数のチャンスで決めきれず、惜しくも敗戦となってしまった。
令和元年関東学生ホッケー秋季リーグ 順位決定予選
11/16(土) 13:00試合開始 @慶大日吉グラウンド
| 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
慶大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
山学大 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 |
スタメン
GK 小川慶人(経2・慶應)
DF 望月慎之介(経3・慶應)、安田武大(政3・慶應)、片岡賢治郎(経3・慶應)、飯室隼(経2・慶應)
MF 吉川大地(政4・慶應)、田畑智哉(政2・慶應志木)、中山正暉(経2・慶應)
FW 竹内佑太(政4・慶應)、前多亮佑(経3・慶應)、村上慧(法2・慶應)
8年ぶりのリーグ戦優勝へ、選手たちの気迫はいつも以上に強く、この一戦に対する思いを感じられた。
第1Qは序盤からピンチの連続であった。相手のパスがつながり前線に上がられるものの、しっかりと人数をかけてディフェンスをすることで守り抜いた。しかし8分に再びピンチを作ると相手にPCを許してしまうが、ここもDF陣の活躍で相手に得点は許さなかった。反撃に転じたい慶大はカウンターをかけ一気に相手陣地まで攻め込むと、相手のミスも起き、10分に今日初めてのPCを獲得する。先制したい場面であったが決めることは出来ず、第1Qは両チーム無得点に終わった。
第2Q。開始早々、慶大はパスを回して相手陣地に侵入することに成功し、PCを獲得する。このPCは得点につながらなかったものの、藤代茜利(経1・慶應)が攻め込み、再びPCを獲得する。今度こそ先制したい場面であったが吉川が放ったシュートはゴールに入らず、逆に相手にカウンターを許してしまう。慶大も必死の守りを見せるが3分にPCを取られると、相手に完璧なシュートを決められ、先制されてしまう。その後も相手の攻撃の時間が続くが田畑智哉(政2・慶應志木)や福田洸輔(政1・慶應)の好守が随所に光り追加点を防いだ。追いつきたい慶大は13分にビッグチャンスが訪れる。望月慎之介(経3・慶應)がサークルへ放った打球に塚本大吾(法4・慶應)が触れゴールと思われた。しかしこれは認められず、このQでは追いつくことは出来なかった。
1点を追う展開で始まった後半となる第3Q。序盤から田畑が積極的に攻め、相手ゴールを狙うが決めきれない。もどかしい時間が続く中で7分、相手にボールを取られピンチを招くと12分にはまたもやPCを許してしまうが、ここで藤井貴士(経3・慶應)が体を張った守りを見せこのQを無失点で乗り切った。
同点、そして逆転勝利を狙う最終第4Q。輝きを放ったのは望月だった。4分に相手に攻め込まれるが、望月がハッスルプレーを見せて相手からボールを奪う。その後吉川から藤代へとボールが前線に渡りチャンスが到来するも、山学大の堅い守りを突破できない。しかし慶大の攻撃は止まらない。7分、望月にボールが渡ると華麗なドリブルで相手をかわし、再び前線にボールを送るが繋がらない。相手にまた攻められるのかと思われたが中盤で望月が相手のボールを奪い、PCの獲得に成功するがここでも相手の好守で防がれてしまう。さらにここまで大活躍を見せていた望月に警告が出され退場となってしまった。一人少ない状況での戦いとなった直後にピンチを迎え11分にPCを許すと、ここを守りきることが出来ず、痛い追加点を取られてしまう。その後も慶大は諦めずに戦い続けるが相手のゴールネットを揺らすことは出来ず、試合終了となった。
今季、慶大は試合をするごとに成長を遂げ、目標であるリーグ戦優勝も成し得るのではないかと期待を感じさせたが、善戦したとはいえやはり大学日本一の壁はとても高いものであった。
明日の3位決定戦の相手は宿敵ワセダ。ここまでの戦績は似ており、接戦が予想される。リーグ3位になるためにも、そして早慶ホッケー定期戦の前哨戦としても、明日の試合は負けられない一戦となるだろう。
(記事:國本葉月/写真:津田侑奈、澤田夏美)
次戦 11/17(日) VS早大
13:00〜試合開始 @早大東伏見グラウンド
以下、コメント
塚本大吾主将(法4・慶應)
──どのような準備をして今日の試合に臨みましたか
山梨学院大の攻め方を分析して、それに合わせた自分たちの戦い方を準備しました。
──今日の試合を振り返って
練習してきたことはしっかり出し、チャンスも作れましたが結果が全てなのかなと思います。
──ご自身のプレーは
味方から良いボールをもらってチャンスもありましたが決めきれなかったので悔しいです。
──相手との差はどこに感じましたか
最後の決めきるところです。チャンスの数はそれほど差はなかったと思いますが、そこをどらだけ決めきるかという細かいところが差として出たのかなと思います。
──明日に向けてどのように切り替えますか
自分たちの形を変えることはなくて明日も自分たちが練習してきた形を出して相手がどこであろうとしっかり勝利を掴みたいと思います。
──今日良かった点は
山梨学院大は強いチームなんですけど、点差を離されなかったところは良かったです。良い勝負ができたのかなと思うので、切り替えてポジティブにやっていきたいと思います。
──明日に向けて
絶対勝って3位をつかみ取るので応援お願いします。
望月慎之介(経3・慶應)
──今日の試合を振り返って
ちょっとの差で決めきれるところと決めきれないところが2点差という結果になってしまったかなというところですね。
──インカレ王者の山学大との試合でした
相手の方が上手なので、自分たちは負けても失うものが無いので。相手は全国優勝して僕らに負けられないと思っているあたり気持ちの面では僕たちの方が楽かなと思っていて、意外と大敗とかはする感じはしなくて、もしかしたらワンチャン勝っちゃうんじゃないかなくらい思えていたのであまり気負い無く試合に入れました。
──2点差という結果です
2点失点しちゃったというよりは何回もあったチャンスの中で点を取れなかったことの方が悔しくて、自分も力んで1本目のPCを枠外に打っちゃったりとか、最後のところ決められなかったりとか、そういうところを明日もあるんですけど、早慶戦1週間あるので埋めていければいい結果になるかなと思います。
──後半、体を使ったプレーが目立ちました
得意なプレーだと思っているので、自分の強みを出せて良かったかなと思います。
──明日の3位決定戦に向けて意気込みを
上位に来たのも久しいですけど、3位以上になったのも多分しばらくないと思うので是非勝って、慶應のホッケー史上に名を残したいと思います。