慶應スポーツ新聞会

【ボクシング】伝統の一戦を快勝!4連覇達成で1年を締めくくる/第63回早慶ボクシング定期戦

見事に4連覇を達成した慶大ボクシング部

師走を彩る早慶ボクシング定期戦が今年も開戦した。去年、33年ぶりの全階級制覇、そして3連覇を達成した慶大だけに、今年も大きな期待を背負いリングに立った。期待通り、初戦から白星を重ねる慶大に早大も負けじと食らいつき、バンタム級2では早大主将に勝利を譲るなど激しい戦いぶりを見せつつも、慶大は6勝1敗で勝利を挙げ、無事に4連覇を達成した。

第63回早慶ボクシング定期戦

 

12月8日(日) 12:00開会式開始 @早大早稲田キャンパス17号館地下2階ボクシング道場

 

 

階級

勝敗

慶大選手名

 

相手選手名

LF

古山皓介(環3・新潟江南)

RSC 3R1’26

青木真誉

成澤諒(理2・東京工業大学附属)

3−0

(30-27,30-27,30-26)

岡村泰靖

B1

桑満隆生(文3・慶應)

RSC 2R2’18

金泳候

B2

上田竜司(経2・都立国際)

1−2

(27-30,29-28,27-30)

三輪裕之

L1

松村和弥(総1・浅野)

RSC 1R2’53

井上雄太郎

L2

 矢沢遼太(商4・日大鶴ヶ丘)

2−1

(29-28,28-29,28-29)

藁品健介

LF

武智琉馬(環2・新田)

3−0

(30-26,30-27,30-26)

高橋良典

 

力強いパンチは、主将としての威厳を感じさせた

初戦のライトフライ級を任されたのは、主将・古山皓介(環3・新潟江南)。相手の出方を伺いつつも、隙を見つけて徹底的に打ち込むと1Rから相手ダウンを奪い、好調に試合を進める。2R以降も綺麗に攻撃をかわし、見事なワンツーが決まっていく。最後まで手数を減らすことなく戦い抜いた古山は、初戦をRSCでの勝利で飾った。

 

技能賞を獲得した成澤

第二試合はフライ級の成澤諒(理2・東京工業大学附属)が登場。右ボディを効果的に決め、接近戦に持ち込むと細かく攻撃を加えていく。だんだんと相手の体力が消耗し始めた第2R、相手が力を振りしぼるようなパンチを与えてくるも、これを冷静に守り、終了間際にはダウンも奪った。3R最後には手数を増やし、強烈な左ボディでとどめを刺す。結果、ポイント判定での見事な白星を挙げた。

 

試合の組み立てで高評価を受け、最優秀選手賞を獲得した桑満

続く第三試合、バンタム級1に出場したのは桑満隆生(文3・慶應)だ。始めは距離を取り、冷静に見極めた上で左攻撃を加えていく。サウスポーの桑満の放つ左ストレートは威力抜群。相手の正面にヒットすると、早速ダウンを奪うことに成功する。2Rでも左ストレートの威力は健在だ。2’18に2度目のダウンを奪うとそのままRSC勝ちを収めた。

 

早大主将相手に善戦を見せた上田

第四試合、バンタム級2は上田竜司(経2・都立国際)の出番だ。相手は早大主将・三輪裕之(文3・鎌倉学園)と強敵。1Rから強烈なワンツーを繰り広げる相手に、右フックで応戦する上田。2Rでは、相手を伺いながら攻撃を加えようとするが鋭い相手攻撃に苦しみ、なかなか反撃できない。最後まで手数を減らすことなく力を振り絞ったが、悔しくもポイントでの敗戦を喫した。

 

松村の白星で慶大勝利が確定した

続いて第五試合、ライト級1を戦うのは、松村和弥(総1・浅野)だ。始めは相手を伺いながらのアウトボクシングを展開するかと思われた。しかし徐々に距離を詰めはじめると、リングの隅に相手を追いやり右ストレートを始めとする徹底的な攻撃を見せた。ついに2分にダウンを奪い、そのままRSCでの勝利をつかんだ松村。この白星によって、慶大はこの時点で勝利が確定した。

 

ラストファイトを華麗に勝利した矢沢

第六試合、ライト級2には今回唯一の4年生出場者である矢沢遼太(商4・日大鶴ヶ丘)が登場。1R目は様子見しつつ攻撃を加えていったものの、2R目以降は、引くし姿勢を保つ相手に右アッパーが効果的に決まり、優位に立つ。3Rには持ち味の1つである左ボディも着実に当たり、1:19にはダウンを奪った。結果、ポイント勝ちし、矢沢個人としては4年生最後の試合を勝利で飾ることができた。

 

最終戦でも思い切りの良い攻撃で勝利した武智

いよいよ最終戦、ライトウェルター級を任されたのは武智琉馬(環2・新田)だった。1Rから低い姿勢での力強いボディが着実に当たると、2Rでは徐々に手数を増やしていき、相手正面を狙ったストレートが炸裂する。3Rでも疲れを見せない軽いフットワークで相手を威圧すると、コンビネーションパンチでさらなるダメージを与える。やりきった表情を見せると、結果は武智のポイント勝ち。慶大は見事に6勝1敗での勝利を決めた。

 

 

2019年の締めくくりとしてふさわしい試合を見せた慶大。リーグ戦でも2部Aクラス入りを果たし、満足の1年となったのではないだろうか。ボクシング部としてはここで一区切りとなり、来年からは今の3年生が中心となりチーム作りを行なっていく。主将の古山は、「自分だけではなく他の選手をしっかり見て、チーム全体をレベルアップしていけたら」と来年への意気込みをあらわにした。様々なバックグラウンドを持つチームメイトからなる慶大ボクシング部。彼らが互いに切磋琢磨し、来年は今年よりもさらなる高みへ突き進む。

 

(記事:津田侑奈/写真:船田千紗、左近美月)

 

以下、コメント

 

矢沢遼太(商4・日大鶴ヶ丘)

——早慶戦に対する思い

11月に関学戦があって、僕はそこで引退にしようと思っていたのですが、それが台風で流れてしまいました。僕自身、試合をせずに引退してしまうのはすごく心残りだったので、最後の早慶戦まで続けて、試合に出て勝つのが今まで応援してくださった方々への恩返しになる、という思いが強かったですね。

 

——プレープランは

自分の特徴として、右のボディを当ててガードを下に降ろさせてから、空いたところの顔面に右ストレートを打つ、というのと、左のボディ、右のアッパーもスタイルの1つなので、誰が相手でもそれが貫ければいいなと思いながら練習してきました。

 

——実際のプレーは

1R目に少し硬くなってしまってあまり出せなくて、2R目に右アッパーが当たるなと思ったので、右アッパーを中心に組み立てていきました。

 

——6勝1杯という戦績はいかがですか

僕が1年生のときは、早稲田がスポーツ推薦ですごく強い選手を入れていて、(早慶戦では)拮抗して4−3でなんとか慶應が勝ったんですけど、僕が入るより前は早稲田が勝っていて、僕が2年生になってから少しずつ差が開いていったという印象です。だから、こうやって大差で慶應が勝つというのは予想してはいたと思うんですけど、早稲田が一個でも(勝ちを)取りに来るという気持ちがめちゃくちゃ伝わってきたんで、来年から負けないように後輩たちに頑張って欲しいです。

 

——この4年間を振り返って

昨日の前日計量の時からずっと振り返って思い返すと、めっちゃ辛いことばかりで、楽しい時なんて、勝って手を挙げてる時ぐらいなんです。何回もやめようと思ったんですけど、辞めるのは簡単なことで、続けるのがよっぽど難しいことなので、その難しい方を選択してやってこられたのは誇りに思っています。

 

——後輩へのメッセージをお願いいたします

慶應のボクシング部は、大学始めの子、AOで入ってくる子、桑満くんみたいに塾高からやってる子の3種類の子が集まってやっているチームなんですけど、やはり僕が大学からボクシングを始めた身なので、大学始めの子に輝いて欲しいです。ひいきではないですけど、(AO生や内部生に)負けないで試合に出て勝って、輝いて欲しいです。頑張ってください!

 

 

古山皓介(環3・新潟江南)

——今日の早慶戦を振り返って

狙いに行き過ぎてしまったなと思っています。あまり自分らしいプレーができなかったなと思う部分が多く、反省しています。

 

——今日のプレープランは

もっと細かく打って細かくポイントを取る、上下などにちらつかせながら要所要所でしっかりとポイントを取りに行くということを狙っていました。しかし、試合中熱くなってしまった部分もあって大振りに、決めにいこうとしすぎた部分がありました。

 

——早慶戦への想いは

僕が入る1年前の早慶戦に来たのですが、その時は0−3から4連勝で逆転勝ちした試合でした。そこから今年で4連覇ということで、早慶戦で負けている慶應を知らなかったので負けられないというプレッシャーがありました。

 

——来年に向けて

今年のリーグ戦よりもレギュラー陣が半分減るということもあり、自分だけではなく他の選手をしっかり見て、チーム全体をレベルアップしていけたらなと思います。僕はAO入試で入っているので、僕自身として負けた姿を見せたくないのでしっかり勝ちたいなと思います。

 

 

桑満隆生(文3・慶應)

——今日の試合を振り返って

あらかじめ格下相手だと分かっていたので、ただ勝つだけではなく自分でプランを立ててその通りにできたのでよかったと思います。

 

——プレープランは

1R目は様子を見てしっかり牽制し、相手を動かしてスタミナを消費させて、2ラウンド目に決めにかかるというプランだったのでその通りにできてよかったです。

 

——最優秀選手賞を受賞されました。

嬉しいですね。こういう賞を頂くことが今までなかったし、褒められ慣れてないのでどういった顔をしたらいいかわからなかったです。

 

——今年度を振り返って

リーグ戦と早慶戦に出場し、悪くなかった年だったのではないかと思います。しっかり自分らしいボクシングができて、良かったという声もよく聞いたのでいい一年でした。

 

——来年度に向けて

引き続きしっかり、桑満らしいボクシングを続けていきたいと思います。

 

 

成澤諒(理2・東工大附属)

——試合を振り返って

1R目は今まで練習でやってきたことを出せたのでよかったのですが、2R目・3R目は色々課題が見つかったので、来年のために練習していくモチベーションになる試合になったんじゃないかと思います。

 

——今日のゲームプランは

本当は1ラウンド目にガードをあげて自分から攻めていって、相手がカウンターを返してくる選手だと分かっていたので、それに合わせて自分もサイドに回って打ち返す、自分から常に手を出していくというゲームプランでした。

 

——実際にプレーして

1R目はそれが上手くいったのですが、2R目・3R目は相手も結構前に出てきて、パンチが結構あったので、自分は上手く外したりというのを混ぜていこうとしたのですが、外したりというのが距離が微妙になってしまったので、そういった出入りをもっと徹底することが来年の課題かなと思います。

 

——早慶戦にかける思いは

早慶戦に向けてパンフレットだったり会場の準備だったり、本当に色々な方が協力してやってくれている試合だったので、それに向けて自分もちゃんと全力を尽くして出来るように、風邪が流行っている時期だったので、体調管理だったりを気をつけていました。あとはトレーナーの方々も試合の当日も準備を隅々までやってくれたので、周りに支えられて自分も良い準備が出来たんじゃないかと思います。

 

——技能賞を獲得されました

正直もらえるとは思っていなかったので、来年は「絶対に成澤が技能賞かMVPだな」と思われるくらいに上達して戻ってきたいと思います。

 

——来シーズンに向けて

リーグ戦になると強い先輩が沢山いて自分は出られるか分からないのですが、出られるように日頃の練習を頑張っていきたいと思います。

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