【バスケ(女子)】最後まで攻めの姿勢で、リーグ戦好発進/リーグ戦第1節vs学習院大

バスケ女子

今までの日常が非日常となった世の中、新型コロナウイルス感染症拡大の影響はスポーツ界にも及んだ。春に開催予定だった試合は軒並み中止となり、久しぶりに無観客の中で開催された女子バスケットボールリーグ戦。慶大の初戦の相手は学習院大だ。コロナ禍での練習の成果を発揮し、勝利の好スタートを切ることは出来たのだろうか。

2020/09/20/(日) @國學院大學たまプラーザキャンパス

第70回記念関東大学女子バスケットボールリーグ戦第1節vs学習院大

 

合計

慶大

20

2257
学習院大16

11

2052

慶大スターティングメンバ

 

#9 武藤怜(商3・成蹊)

 

#11 井手友美(理2・慶應NY)

 

#14 西理奈(政3・葺合)

 

#18 林えみり(理2・慶應女子)

 

#21 阿部七奈子(商1・三田)

第1Q、慶大は懸命にパスを繋ぎシュートチャンスを掴むも得点につなげることは出来ず、相手に先制点を奪われてしまう。その後も相手のペースに飲まれ、思うように得点を重ねられない時間が続く。しかし、林えみり(理2・慶應女子)がリバウンドに食らいつき、バスケットカウントを獲得するシュートを決めるとほかの選手も徐々に勢いをつける。ベンチからの「焦らないで」というサポートの声もあり、再び林が落ち着いてシュートを決めると川俣乃英(商2・国立)も2本の3ポイントシュートを沈める。第1Q終了間際、流れに乗った慶大は武藤怜(商3・成蹊)の3ポイントシュートでリードを広げ、20-16で最初の10分を終えた。

堂々のプレーを見せた1年・阿部

続く第2Q、開始早々林がオフェンスリバウンドを得点に繋げる。慶大はシュートブロックや粘り強いディフェンスで相手のオーバータイムを誘うと、阿部七奈子(商1・三田)が1年生ながら果敢にインサイドに切り込みシュートチャンスを作り出す。しかし、学習院大もライン際でのパスに粘りを見せ、得点の動かない時間が続く。オフィシャルタイムアウトを挟み迎えた第2Q後半、相手にフリースローを与えてしまうものの、阿部、西理奈(政3・葺合)ボールをつなぎ、林がフリースローで得点を返す連携プレーを見せる。相手の連続ポイントを奪われ、一時は逆転を許すものの、すかさず松下花会子(文2・小山台)が3ポイントを沈め、再び1点リードで前半を終えた。

武藤は3ポイントだけでなくインサイドでもマルチな活躍ぶり

リードを守り切りたい第3Q、相手に得点を決められるも武藤がライン際でのファインプレーでパスを繋いでいく。またも両者の得点が動かない時間が続くが、阿部、井手友美(理工2・慶應NY)がパスで連携を見せ、ボールの主導権を握ると武藤が3ポイントシュートを正確に決める。さらに、西のボールに食らいつく積極的なプレーで流れを引き寄せた慶大は24秒クロック間際で井手が3ポイントを追加し、小福川莉奈(法4・慶應NY)も果敢にシュートに挑み続ける。最後は得点を返されてしまうものの、35-33でリードを守り切ったまま第3Qを終えた。

井手は冷静にパスをつなぎ流れを引き付ける

このまま勝ち切りたい第4Q、前半から両者がポイントを奪い合い、一歩も譲らない時間が続く。慶大はタイムアウト後、林のバスケットカウントを獲得するファインプレー、西の相手に阻まれながら得点を決める闘志あふれるシュートで強気のオフェンスを繰り広げる。一方、学習院大も切り返しの速さで得点を重ねていく。どちらが優位に立つか重要な局面で1年・阿部のレイアップシュートで勢いを増した慶大は西、林、松下がディフェンスリバウンドを掴み取り、相手に得点の隙を与えない。第4Q終了間際、流れに乗ったまま林が得点し、続いて阿部が落ち着いてシュートを決めて試合終了。リーグ初戦、57-52で白星を勝ち取った。

 

初戦から手に汗握る接戦を繰り広げた慶大。オフェンスだけでなく、ディフェンスにも全員が絡むチームプレーの力が発揮された試合だっただろう。主将・梅田の言うように「(慶大チームの)全員が同じ覚悟と熱量」を胸に、最後まで攻め続ける強い気持ちを次戦にもぶつけてほしい。

                             (記事:佐藤有・写真:船田千紗)

 

梅田 香(環4・慶應NY)

――今日の試合に向けてチームに伝えたことは

3部1・2位リーグ進出ということで一戦も落とせないという全員の共通認識の中で一戦一戦勝ちに行くということと、一番大切にしていることは全員で戦うことなのでベンチに入っている人、入っていない人関係なく、全員が同じ覚悟と熱量を持って会場に来て欲しいということを伝えました。

――コロナ禍での練習は

最初の方は特に私の方からチームに対して課題を与えることはせず、思考ベースで自粛が明けた後に自分がどうなりたいかという姿を想像して、そこから逆算して何をすべきかを考えさせていました。最後の方はオンライントレーニングをしながら、コミュニケーションを大切にしていたので縦割りのミーティングを何回も開いて一人一人のプレーを全て見て、チームメイトについて把握し合っていました。

――去年のチームからの改善点や強化したところは

去年のチームよりブレイクを出して早く攻めていくというところです。とにかく走ってパスを出して、前に前に攻めていくというのを主に練習してきました。

――今日の試合での“速い攻め”を振り返って

今日は序盤から探り探りでお互いを見つつ、早く攻めることよりもディフェンスでよく粘っていたかなと思います。今までは同点だったり、シーソーゲームの時になかなかディフェンスで粘り切れず点差をつけられてしまうことが多かったので、今回はしっかり守って自分たちのシュートが入らなくても入るまでディフェンスで我慢するというのがベンチも選手も共通認識で持てていたのがすごく良かったです。もう一点は、リバウンドやルーズ(ボール)といった気持ちの部分(が大きいプレー)で勝ちたいという思いがすごく出ていたなとベンチから見ていて思いました。

――今シーズンの目標について

今日、初戦に勝つことが出来たので明日からはなおさら一戦も落とせないなと思います。一試合一試合の結果にこだわるのはもちろんですが、内容にもこだわりたいです。今回のリーグは一カ月空いたりするときもあって、リーグ戦中であるという意識を持ちながら、次に向けた改善点をしっかり準備する時間があるので勝ちに向かっていきたいなと思います。

 

武藤怜(商3・成蹊)

――久しぶりの試合でした

リーグ戦の初戦を勝つことができてよかったです。スタートに4年生がいなかったので、その分しっかり気持ちを背負っていかないといけないなという初戦だったので、本当に勝つことができてよかったです。

――新型コロナウィルスの影響で練習も思うようにできない時間が続きました

そうですね。自粛期間はZoomなどでミーティングを重ねて、気持ちの部分などで団結してきたので、そういった部分を自粛明けの練習で体現して、今回の勝ちで結果に残すことができてよかったです。

――今日の試合の勝因は

全員が団結していたのが私の中で印象的で、私自身はあまりシュートが入らなかったのでそこは明日修正したいのですが、それ以上に一緒に出ていた1年生や2年生、同期などみんなが頑張っていたのと、ベンチもたくさん声が出ていたのでそういった部分でも団結できたのがよかったです。

――次戦に向けて

明日も勝利を目指して、自分はしっかりとシュートタッチを合わせていきたいのと、明日もみんなを盛り上げて勝ちを目指していきたいです。

 

林えみり(理2・慶應女子)

――今日の試合を振り返って

ずっと競っていて、お互い点が入らない時間や我慢の時間があったと思いますが、そこを乗り越えて最後勝てたので良かったかなと思います。

――途中、ベンチからの声掛けは

各自が攻め気を持つということと焦っている部分があったので落ち着いてという指示をもらいました。

――久しぶりの試合だったがチームの意気込みは

まずは試合ができなかった分、練習や試合をできることに感謝して、サポートをしてくださっている方々のことも考えて自分たちの試合をしようと言っていました。

――自身のプレーについて

自分がコート内で1番背が高かったのでリバウンドとかをしっかりとキープして外の人がシュートを打ちやすい空間を作ろうと意識しました。

――次戦に向けて

明日は今日よりも背の高い選手が多いので、アウトサイドを頑張りながら今日の良い雰囲気のまま挑みたいと思います。

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