目標となる全日本進出へ絶対に負けられない慶大の1回戦の相手は永遠のライバル早大。試合開始からボールを長く支配し慶大ペースに持ち込むと思われたがなかなか決定的なチャンスを作れない。そんな中第2Q、早大にPCを許すとこれを決められ失点。追いつきたい慶大だったが早大の粘り強いディフェンスの前にゴールネットを揺らすことはできず。ベスト8進出は叶わなかった。
第69回全日本学生ホッケー選手権大会 1回戦
10/25(日) 14:30試合開始 @大井ホッケー競技場 サウスピッチ
| 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
慶大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
早大 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
スタメン
GK 小川慶人(経3・慶應)
DF 望月慎之介(経4・慶應)、福田洸輔(政2・慶應)、片岡賢治郎(経4・慶應)、飯室隼(経3・慶應)
MF 安田武大(政4・慶應)、田畑智哉(政3・慶應志木)、中山正暉(経3・慶應)
FW 藤代茜利(経2・慶應)、前多亮佑(経4・慶應)、村上慧(法3・慶應)
前の試合で強豪山学大と3Qまで互角の戦いを演じ一定の自信を得た慶大の今日の相手は因縁のライバル早大であった。
第1Q。先にチャンスを作ったのは慶大であった。開始早々田畑智哉(政3・慶應志木)から中山正暉(経3・慶應)にパスが渡りゴール前まで行くがシュートまでは打てず。しかしここから敵陣でのプレーが続く。しかしパスの安定感がいつもに比べてなくなかなか決定機を作ることができない時間が続く。中盤、相手にボールを奪われカウンターに危機に陥るも藤代茜利(経2・慶應)が好プレーを見せここを守りそのまま終了。両チームチャンスを作れない立ち上がりとなった。
ペースを掴みたい第2Q。1分、村上慧(法3・慶應)が相手からボールを奪いゴール前にいる藤代にパスが通り得点のチャンスが来たと思われたがここでファールを宣告されてしまう。その後も敵陣でのプレーが続いていたが7分、早大にボールを奪われるとそのままゴール前へ。慶大は必死の守りを見せるがこれが仇となりPCを許してしまう。絶対に防ぎたい場面であったがこれを決められ痛い先制点を許してしまう。早く追いつきたい慶大だが焦りからかなかなかパスがいつものように回らずチャンスを生み出せない。そんな中11分、中山正暉(経3・慶應)が中盤から何人もかわしゴール前まで行くがここでもシュートまではつながらず、このQを終えた。
1点を追いつきたい後半3Q、相変わらず慶大はボールを保持する時間が長く続く。4分、前多亮佑(経4・慶應)が素早い動きでゴール前まで侵入するもここも決めることができない。決めきれない慶大にチャンスが訪れる。9分相手選手がファールで数分間の退場を宣告され数的有利な状況が生まれる。プレーが止まると副将も務める望月慎之介(経4・慶應)がメンバーを集め攻め方を確認。同点への期待が膨らむが早大を勝利への執念を見せる。終了間際までゴール前での攻撃を続けるがここでも無得点に終わった。
同点に追いつきたい最終Qだったが序盤から早大に攻められる。これ以上点を取られたくない状況でGK小川慶人(経3・慶應)が好セーブを見せこの窮地を凌ぐ。防戦一方の展開で9分ついに今日初めてのPCを獲得する。ここを決めたい慶大であったがシュートは枠を捉えることはできず。そのまま試合終了となりまさかの1回戦敗退となった。
慶大のインカレは終わってしまったが残るリーグ戦最終試合の相手は再び早大。リベンジを果たせるか、注目だ。
(記事:國本葉月/写真:佐藤有)
次戦 11/14(土) 秋季関東学生ホッケーリーグ3位決定戦 VS早大
16:00〜試合開始 @大井ホッケー競技場サウスピッチ
以下、コメント
前多亮佑主将(経4・慶應)
――試合を振り返って
早稲田に倒されたな、というよりこっちから倒れたなと。得点目立った試合でした。全員の勝ちたいという思いを、結果として出せずに申し訳ない気持ちしかないです。
――リーグ戦とは違う緊張感などはチームにありましたか
逆にリーグ戦の方がピリピリとした緊張感を持って臨めたと感じました。
――チーム全体の動きについては
まず、選手個人の動きは良かったです。全員よく頑張ってくれました。そしてそこからチーム全体としてなんですけど、その個人同士が噛み合わないシーンが多かったです。そういう意味では動きは良いとは言えない試合でした。
――ハーフタイムにチームで何を話していたのでしょうか
今までの慶應としても、一般論としても焦って良い結果に繋がる事はあまりないので、今のまま1点を2Qかけて取っていけば良いという話と、一部攻め方を変更しました。
――0−1という結果については
早稲田と慶應というチーム同士がぶつかった結果そのものだと思います。正面から受け止めるべき結果と思います。
――リーグ戦で再び早大に当たります、意気込みを
完膚なきまでに打ちのめします。
望月慎之介副将(経4・慶應)
――試合を振り返って
最悪ですね勝つ以外意味がない試合なので。あれだけ敵陣でプレーが出来たのに無得点、1PCなのは残念でした。
――ディフェンス陣の守りについては
おおむね問題はなかったと思います。失点に関しては事故だと考えています。ただボール回しに関してはもっと改善できる点があると思うので次回までに詰めていきたいと思います。
――第3Q、プレーが止まった時にメンバーを集めていました
しっかりとサイドから攻めようと話しました。
――自身のプレーについては
守備に関しては足が動いていなかったと反省しています。攻撃に関しては中に切り込んでサイドにもっとスペースを作れたらよかったと感じました。全体の出来に関しては可もなく不可もなくという感じです
――リーグ戦で再び早大に当たります、意気込みを
出来なかったことの修正とビデオ研究で相手の特徴、戦術をより正確にとらえて試合を優位に進められるよう準備したいと思います。3点差以上差をつけられるよう気合を入れて練習していきます。